2022年11月12日土曜日

米宇宙軍のX-37B無人宇宙機が908日ぶりに地上へ帰還。ただしミッション内容は機密扱いのため不明。


NASAケネディ宇宙センターのシャトル着陸施設に帰還したX-37B (Space Force)


(Space Force)

 

 

OTV-6の着陸は、一連のソニックブームを生んだ

 

 

宇宙軍のハイテク無人宇宙機が地上に帰ってきた。X-37Bは今朝、東部時間午前5時22分過ぎにNASAのケネディ宇宙センター・シャトル着陸施設に帰還し、908日間に及ぶ軌道上での飛行記録を終了した。

 

スペース・フォースが公式に帰還を発表する前、フロリダ州全域で朝からソニックブームが連続したため、空を見ていた人々は同機が地球に戻ってきたと推測していた。宇宙軍公開の写真には、防護服を着た要員が全長30フィートの機体を点検し、移動させている様子が写っている。これは、X-37Bの宇宙ミッションの6番目であり、Orbital Test Vehicle-6またはOTV6と呼ばれている。

 

このミッションは2020年5月17日にアトラスVロケットで打ち上げられた。軌道上で780日間を過ごした、これまでの記録的なOTV-5よりも4カ月近く長かった。再利用型宇宙機の正確な目的は、各ミッションの予定期間と同様に伏せられているが、フライトのたびに軌道滞在期間が前回を上回っている。

 

また、このミッションでは、宇宙へ持ち込んだ機器の最多記録を更新した。6回目のミッションで注目すべきはサービスモジュールで、X-37Bの性能を拡大した。宇宙軍は、OTV-6に搭載された実験や機器の全リストを公開していないが、各種素材への放射線の影響や、宇宙が種子に与える影響などの2つのテストが含まれていた。また、OTV-6は、米空軍士官学校が作成した衛星FalconSat-8を軌道に投入した。

 

空軍省のX-37Bプログラム・ディレクター、ジョセフ・フリッチェン中佐Lt. Col. Joseph Fritschenは、「X-37Bは、政府および業界の精鋭チームが裏方となり、実験の限界を押し広げ続けている」と声明で述べた。「軌道上で実験を行い、それを安全に持ち帰り地上で詳細な分析を行う能力は、空軍と科学界にとって貴重であることが証明されています。OTV-6ではサービスモジュールが追加され、これまでを上回る数の実験を実施できるようになりました」。

 

そのサービスモジュールは、機体が意図したとおりに再突入するために、再突入前にX-37Bから切り離された。宇宙軍によると、これは今後数週間のうちに「廃棄」される予定です。フランク・ケンドール空軍長官は、このミッションに関するコメントで、中国のロケットデブリに関する政策を批判したようだ。

 

ケンドール長官は声明で、「サービスモジュールの廃棄を含め、(軌道上での)作業を慎重に行うことは、安全で責任ある宇宙活動への米国のコミットメントを示すものであり、増加しつつある軌道上の破片の問題は世界の宇宙活動に影響を及ぼす恐れがある」と述べた。

 

中国の長征5Bロケットは、ブースターなどの破片が、人口密集地から遠ざける措置を取らず地球に落下している。まだ負傷者は出ていないが、破片はマレーシアやフィリピンを直撃している。NASAのビル・ネルソン長官は、軌道データを共有しない中国が「不必要なリスク」を冒していると述べた。

 

2019年末に結成され、空軍からX-37Bプログラムを引き継いだ宇宙軍は、宇宙機の7回目ミッションの予定をまだ立てていない。■

 

 

 

Space Force's secretive space plane is back on Earth after a record 908 days in orbit

BY NICHOLAS SLAYTON | PUBLISHED NOV 12, 2022 


空軍のベテランパイロットが737パイロットへ転職してはじめてわかった軍民の文化の違いなど。米エアラインパイロットの世界も垣間見られます

 What It’s Really Like Going From Flying Air Force F-15s To Airline 737s

Jamie Hunter

F-15Eのベテランパイロットが、数十年にわたる戦闘飛行隊生活を離れ、航空会社へ転職してわかった難しさとやりがいについて語っている

 

長いキャリアを積んでから軍を退役するのは、大変だ。軍は生活の一部で、ある程度まで人生を支配する。軍隊でキャリアを積むと、離隊や退役は人生の大きなポイントになる。民間の世界はまったく異なる場所で、独自の新しい課題がある。

空軍で21年間、うち19年間をボーイングF-15Eストライクイーグルに搭乗した空軍の退役軍人にとって、退役のタイミングががまさにその時だった。ビル・ウーテン中佐(退役)は、2022年初頭に米空軍を退役した。ストライクイーグルのコックピットをボーイング737旅客機に替えた。「最も奇妙なことは、自分をビルだと紹介することなんです。20年間、空軍でコールサイン"ワイルド”で知られてきましたので」と彼はThe War Zoneに語っている。

Bill Wooten with F-15

 

第492戦闘航空団司令官時代にF-15Eを操縦したビル・ウーテン。Jamie Hunter

「ストライク・イーグルに19年間搭乗しました。空軍のコミュニティで過ごすには長い期間だった。退役して一番辛かったのは、戦闘機を長く飛ばしたことがある人なら同じだと思うが、飛ぶのが恋しくなったことですね」。

「ストライク・イーグルの操縦はどんな感じだったか、とよく聞かれた。初めての説明で、『最高だよ』とかなんとか言ったと思う。その後、実際に考えてみたので、次に聞かれたときは、実際にF-15を飛ばすとは考えず、どう使うかだけを考えている、と説明した。どうやって目標を定めるか、どうやって目標にたどり着くか、どんな戦術をとるか、そんなことばかり考えている。どうやって離着陸させるか、乱気流があったらどう乗るか、といった話は一切しない。エアラインでは、そのような話ばかりしている。まったく違う哲学なんです」。

ウートンは19年間ストライク・イーグルに乗務し、フロリダやネバダでのテスト飛行も経験した。アメリカ空軍でのキャリアの頂点は、イギリスのレイケンヒース空軍基地で第492戦闘機飛行隊「ボラーズ」を指揮したときだという。「あの仕事は2度、3度やり直したいと思うほどだ。若い人たちにジェット機の使い方や性能を最大限に引き出す方法を教えるのが好きなんです」。

 

492戦闘飛行隊がRAFレイケンヒース基地から帰国の途についた。2020年10月。同飛行隊はOperation Inherent Resolveの支援でイングランドに展開していた。U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Jessi Monte

指揮官と任務を終えたウートンは、ネバダ州ラスベガスのネリス空軍基地にある第53試験評価グループの副長に着任した。これが退役前で最後の仕事となった。ウートンの妻は、現在もアメリカ空軍で上級整備士として働いている。「でも、妻がいなかったら、空軍のイベントなんて聞いてなかったと思います。ウェポンスクールの卒業式が近いことがわかりますし、時期的にもそうなのですが、詳しいことは知りません。でも参加し続けることが大切なのです」。

ウータンは空軍を退役し、すぐ米国の大手航空会社で737パイロットとして働き始めた。「レイケンヒースでの司令部勤務の後、大佐に抜擢された。ワシントンDCかアラバマで1年間大学校に通い、その後2年間は幕僚の仕事をすることになっていただろう。私は、家族のためにもそろそろ引退して動き回るのはやめようと思っていたので、ネリスの副司令官のポストをお願いした。そうすれば、私はネリスで以前から所属していた第422試験評価飛行隊でストライク・イーグルの飛行に戻り、妻はネリスでの多忙な仕事に専念することができる。

「空軍はあなたからできる限りのことを引き出そうとします。航空会社に採用されるのは、応募書類や面接準備など、それだけでフルタイムの仕事になりますから。空軍での最後の数ヶ月は、ネリスで週40時間働き、さらに40時間を求職の準備に費やしていました。『コックピット・トゥ・コックピット』(Marc Himelhoch, USAF (Ret.) 中佐著)という本を読みましたが、そこには軍隊から旅客機のコックピットに移るためのヒントやコツが書かれていました。実際にやってみるまで、読んでいたことが信じられなかったよ!」。

アメリカ空軍は、TAP(Transition Assistance Program)と呼ばれるプログラムを運営している。国防総省が定めたもので、退役前半年から1年前に、退役者はこのプログラムに登録しなければならない。履歴書の書き方や面接の受け方など、民間人としての生活への心構えを学ぶ段階的なプログラムです。「パイロットとして航空会社に応募し、さらに自分でも受講していたので、簡単でした。でも、空軍は退役する人の準備をよくしてくれます。指揮官がTAPコース参加を許可しなければなりませんし、公平を期すため、退役することがわかると仕事のペースが下がる傾向にあります。私にとっては、最後の6カ月はかなり紳士的で、本当によくやってくれました」。

 

737の操縦は、同じ会社のストライク・イーグルと全く違う。Boeing

「ボーイングも素晴らしい会社です。教官をつけてくれて、訓練やシミュレーターで各段階の準備を手伝ってくれるんです。初めて737で着陸したとき、後ろに200人の乗客が座っている中で着陸したのは信じがたいことでした。私の教官は、どうだったかと尋ねてきました。「とても簡単です」と答えました。彼は私を不思議そうな顔で見ていた。私がやっているのは、空を飛ぶことだけです。離陸して、国中を飛び回り、着陸するだけです」と私は答えた。カップホルダーにコーヒーが置いてあるんだ。離陸して上昇し、1万フィートの高さでコーヒーを一口飲めるんだ。戦闘機の操縦とは全然違いますね。していることは、飛行し、最も安全で迅速な方法でA地点からB地点まで乗客を運ぶこと、そしてスムーズな旅を提供することだけを考えているのです。

「737のエイビオニクスについては、学ぶべきことがまだたくさんあります。常に正しいスイッチを押しているか確認し、新しい筋肉記憶を得ます。ストライク・イーグルでは、スロットルとスティックの操作に慣れましたが、どんな機体でも慣れるのに少し時間がかかります。飛行面での最大の変化は、今はただ飛行機を操縦することに集中していることです。

「軍から大企業に移ると、会社の政治や労働組合の要素も出てきます。空軍では、命令された場所に行き、命令された仕事をする。航空会社では、労働組合が『本日は仕事に行かない』と決めれば、それが現実となる。今の私には本当に奇妙なことですが、それが最終的にみんなのためになることは分かっています。ただ、私にとっては初めてのことで、その中で自分の役割を見つけなければならないのです。

 

ボーイング737のコックピット。 Roman Becker/EyeEm

「現在、主要な航空会社では、給与だけでなく、就業規則や報告時間、インセンティブなどに関する契約交渉中です。私は組合に入ったことがありません。しかし、労働組合のおかげで、私たちがいかに大きな声を持って強くなったかを知るために、見て、聞いて、すべてを学んでいます」。

入社して6カ月、ウータンは現在、予備パイロットとして座っている。これは、パイロットが11時間のコールアウトで出勤できることを意味する。この航空会社には、2時間半のコールアウトもあり、これはパイロットが「現場待機」となることを意味する。ウータンは説明する。「11時間のコールアウトを受けると、自宅のあるラスベガスで待機していれば、ロサンゼルス空港に到着するまでに十分な時間が確保できます。11時間出動であれば、ラスベガスの自宅で待機できます。でも、普段は家にいて、子どもたちを学校に送っていけるので、まったく別世界です」。

ウータンの会社のパイロットは、通常、リザーブに留まるか、ラインをキープするかのどちらかだ。後者は、パイロットが社内で上級になり、決まったスケジュールをこなせるようになると、いつ、どこに飛ぶかわかるようになる。しかし、若くてラインを持ち始めたばかりだと、連続フライトや週末勤務など、魅力的とはいえないスケジュールになる傾向がある。

一般的に、航空会社は、仕事で12日に相当する一か月80時間を飛べるパイロットを探しています。リザーブのパイロットは、通常、月あたり18シフトとなる。リザーブは、確実性が少なくなり、家族との生活を計画することが困難になる。しかし、リザーブパイロットは、誕生日や主要な祝日に、リザーブにならないように特定日に入札できる。つまり、誕生日や大型連休など、特定の日はリザーブに入れないようにできる。もし、パイロットがリザーブで電話がかかってこなかったら、スケジューリングシステムで空席を確認し、飛行することもできる。

「今月は、年長者ということもあってか、ラインを持つことができました。入社してまだ半年ですが、すでに1,200人のパイロットが入社しているので、十分な先輩です。でも、今の私にとってラインだと、週末も休日も全部取られてしまうので、不利になる可能性があります。空軍の良さは、家にいるときはだいたい家にいることです。飛行隊長でも、週末はたいてい家にいましたし、米空軍が長い連休になれば、それなりの日数が休みになりました。上級将校になると、30日の休暇を利用して、2週間も家を空けられました。私の休みは、たいてい家族の時間と重なっていました。

 

ウートンの元職場、第492戦闘飛行隊ストライク・イーグルのコックピット。 Jamie Hunter

「今は一週間家にいるので、子供たちを走らせたり、妻をサポートできます。でも、15日前まで自分のスケジュールがわからないんです。家族旅行も、ドライブも、ほとんど不可能ですね。入社1年経てば、休暇を申請できますが、夏休みは航空会社の一番のかき入れ時で、先輩たちはみんな休みを取りたがるので、おそらく全く無理でしょう。ジュニアパイロットが休暇を取るのはとても難しいんです。だから、全体的には家にいることが多くなったが、いつもタイミングがいいとは限らないんです」。

ウータンは自分のキャリアを振り返って、飛行隊での生活が最も懐かしいと言う。「共通の目標に向かう仲間意識が好きだった。ミッション・ブリーフィング、プランニング・テーブル、おしゃべり、ディブリーフィング、そしてそこから学ぶこと、さらにその後にビールを飲んで、飛行隊で一緒に過ごす。航空会社では、このようなことは絶対にありえません。

「あるフライトでは同じ機長と飛ぶが、その人とはその後一度も会わないこともあります。フライトの1時間前に会って、お互いのことを少し知り、興味あることを話し合います。3日間の往復で、一緒に食事することもあるでしょうが、それだけです。短い付き合いです。パイロットの多くは元軍人で、何をしたか、何が最新で最高だったかを話し合うことができますが、同じレベルの仲間意識は得られません」。

「特にテストの世界にいた私にとっては、新技術やジェット機の方向性をいつも話していました。それがとても懐かしいです。若い人たちに教え、その知識を伝え、次の世代に影響を与えること。同じような興味や航空教育を受けてきた人たちと一緒に過ごすこと。

 

南イギリス上空でF-15Eを操縦するウータン。Jamie Hunter

「来年の夏にはネリスから引っ越し、近くに飛行士がいなくなりそうです。銀行員や自動車販売員の隣りに住むことになるので、社交的な会話を大幅に増やさなければならない。でも、ウェポンスクール卒業式やパッチナイトでは、仲の良い友達と連絡を取り合いながら帰ってくる必要があります。その関係を継続させるのは、間違いなく私の役目だと思いますし、私のこれまでの知識で何らかの貢献ができればと思っています。航空会社の友人には、基地の周りで働いたり、さまざまな演習を手伝う副業をしている人がたくさんいます。そうすることで、みんなと仲良くなれると思うんです。

「軍を離れてからは、家族との時間が増え、子供たちと一緒に過ごすのが楽しくなりました。ストレスも減り、体を鍛える時間もたくさんあります。航空会社が与えてくれる新しい機会も、旅行の経験も大好きです...でも、私の心はいつも戦闘飛行隊にあります。■

 

What It's Really Like Going From Flying Air Force F-15s To Airline 737s

BYJAMIE HUNTER|PUBLISHED NOV 10, 2022 3:18 PM

THE WAR ZONE

 


2022年11月11日金曜日

中国の入国制限が一部緩和された。だが、中国がコロナ共存に向かう兆候はなく、自由な入国体制には程遠いまま。

 


Photo: Getty Images


中国に入国する国際旅客への制限が緩和された。

中国はゼロコロナ措置を後退させ、入国を簡単にできるようした新しいガイドラインを打ち出した。それでも中国は、他国が大きく開放されているにもかかわらず、厳しい措置を取り続けている。今回の動きで、中国もついにCOVID関連の規制を緩和すると見る向きもあるが、結論は時期尚早とする声もある。

新しい規則

中国がCOVIDゼロ政策を緩和したため、入国する外国人旅行者は以前よりCOVID関連のプロトコルが少なくなるる。大きな変更点としては、ホテルや国施設での検疫期間を5日間に短縮し、その後3日間自宅待機にしたことだ。以前は、入国者はホテルや政府の検疫施設で7日間、自宅で3日間過ごさなければならなかった。

もう一つ重要な変更点は検査要件で、出発前のPCR検査が2回から1回になった。中国への入国はまだ他国ほど簡単ではないが、この緩和により、旅行者の信頼が多少高まることが期待される。

Photo: Getty Images


中国でのCOVID感染者が増加中と言われる中、厳しい姿勢が緩和されたことは、中国もようやくウイルスと共存する準備が整ったと示している。

航空会社に罰則なし

今月初め、中国がCOVID陽性患者を運んだ便の入国禁止措置の解除へ準備中との憶測が流れた。新しい規則が施行され、中国は実際にCOVID陽性の乗客を乗せた航空会社へのペナルティを廃止した。

中国の政策立案者は、成長を優先し、貿易と消費者の信頼を高める改革の推進に取り組んできた。搭乗禁止ルールの廃止は、その方向への一歩と見なされる。

新ガイドライン

20の新ルールで、当局はCOVID対応を修正した方法で管理することになる。政府施設での検疫期間が7日間から5日間に短縮されたほか、主な規則には次のようなものがある。

  • 密接な接触者の特定は不要となった

  • 高リスク地域を離れる人は、集中検疫施設ではなく、自宅で7日間過ごす

  • 集団検査を大部分の地区で撤廃し、市中検査は感染源が不明な場合のみ行う

ガイドラインでは、ワクチン接種率の向上、特に高齢者のブースターショット、学校でのパンデミック対策の改善、隔離された人々への十分な物資と必要な医療の提供なども求めている。

慎重な受け止めも

今回の変更の好影響はすでに現れている。中国報道を受けて香港の株価は7%以上上昇し、アジア太平洋地域の株式市場でも同様の傾向が観察された。

しかし、この新ガイドラインが長期的な意味を持つのか、それとも短期措置に過ぎないのか、疑問視する声もある。Bloombergは、Jones Lang LaSalle Incのチーフエコノミスト兼大中華圏調査責任者であるBruce Pangの発言を引用している。

「COVID政策は短期的に微調整されているにすぎず、焦点は事例の排除とより正確な対策の間に移るだろう」。

それでも、今回のガイドライン改訂は、中国だけでなく、全面再開後の大きな経済活性化を期待するアジア全体に明るい話題をもたらすに違いない。■


China Scraps Flight Bans And Eases COVID Quarantine Rules

BY

GAURAV JOSHI.


2022年11月9日水曜日

C919に中国の型式証明が下りた。珠海航空ショーで連日航空展示。ローンチカスタマーは中国東方航空。

 

Photo: supplied


航空ショーの会期中はC919は15分間のデモフライトを連日行う


11月5日正午、珠海金湾空港(ZUH)にC919が飛来し、中国航空ショー(珠海航空ショー)での飛行デモンストレーションと地上デモンストレーションの準備に入った。


C919とあわせ、COMACはARJ21を珠海に飛ばした。中国メディアは、COMACが緊急医療輸送機を含むARJ21タイプの量産準備を進めていると報じている。Photo: supplied



C919はB-001F、ARJ21はB-3328の登録番号で、9月末に行われた型式証明授与式で北京に飛来したのと同じ機体である。9月に入り、COMACは3機目としてB-001Jとして登録のC919を1機飛行させたばかりだ。B-001Jは、最初の顧客である中国東方航空に引き渡されると報告されている。


珠海航空ショーに参加するCOMAC


主催者がWeChatのソーシャルメディア公式アカウントに掲載したスケジュールによれば、COMACは航空ショーの全6日間(業界関係者のみが入場できるプロフェッショナルデー3日間とパブリックデー3日間を含む)でC919のフライトデモンストレーションを実施する。1回の飛行時間は約15分。


COMAC飛行試験センターのC919チーフパイロットである蔡俊機長は、中国国営テレビ局CCTVの取材で、次のように語っている。

「今回のエアショーでは5、6日間ほどフライトデモンストレーションのショーを行う予定ですが、その前に2日間訓練を行う予定です。また、その後、国内各地でデモフライトを行う予定です」。


COMACは2008年から珠海エアショーに参加しており、エアショー期間中、初のARJ21公開飛行デモンストレーション、初のCBJデモンストレーション、初のCR929キャビンデモンストレーションなど、多くの「初」を成し遂げてきた。


珠海航空ショーは、中国で最も大きく、最も注目される航空ショーです。中国のすべての主要な防衛、航空宇宙、航空企業が航空ショーに参加し、民間および軍事技術や製品の展示を行います。主催者の発表によると、今年は約740の団体が参加する予定だ。


また、中国の第4世代最新鋭戦闘機「J-20」、世界最大の水陸両用機「AG600(消防機型)」、中国最大の軍用輸送機「Y-20」などの航空機が登場する予定だ。


C919、初号機納入間近

中国東方航空は来る12月に最初のC919を受領すると、先週の中国東方グループ党大会で李陽民総経理が述べた。


COMACは中国民用航空局(CAAC)からC919の型式証明書を9月29日取得した。C919は中国民用航空規則第25条に基づく輸送機耐空基準に合格し、ようやく運航開始の準備が整ったことを意味する。■


COMAC C919 To Make 1st Public Appearance At China's Largest Airshow

BY

SU WU

PUBLISHED 2 DAYS AGO


2022年11月5日土曜日

新規機材納入が久しぶりに年間1000機の大台に乗る可能性が出てきた----Q3納入実績は2015年水準に並んだ

 Photo: Getty Images


航空業界の回復を受け、エアラインは新規機材への投資に前向き

2022年第3四半期の民間航空機の受注は2015年以降で最高となり、合計670機が発注された。発注のうち600機以上がナローボディだが、第3四半期ではワイドボディ需要も高まっている。

航空機の受注は好調を維持

民間航空機メーカーの第3四半期の受注が過去7年間で最高となった。3カ月間の受注は670機で、2015年以来最高となり、前年同期比43%増となった。

ADSの最高責任者であるケビン・クレイヴンKevin Cravenは、

「航空機の受注は2015年以来最高の第3四半期を記録しています。これは、Covid-19パンデミックの影響からの長期的な回復がペースよく続いているのを示しており、非常に喜ばしいことです」と述べた。

ボーイングのウェブサイトによると、7月から9月の間同社は256件を受注し、うち最大のものはデルタエアラインズの737 MAX100機だった。エアバスは、7月だけで400機以上を新規受注し、前四半期の受注を上回った。受注残は10ヶ月連続で13,000機以上のままだ。

ナローボディ需要が強い

パンデミック後の航空界では予想通り、エアライン各社は運航コストを最小限に抑え、炭素目標を達成するために、燃費の良いナローボディに投資している。数年前からナローボディ機シフトが進んでいたが、パンデミックで加速したのは間違いない。

前四半期に発注の69機のワイドボディは、60%の増加となった。しかし、航空業界は、サプライチェーン問題やエナジーコストの上昇など、納品に支障をきたす可能性のある課題に直面したままだ。

クレイヴンは次のようにコメントした。

「とはいえ、世界の事業環境は依然不安定で、サプライチェーン問題や原材料・エナジーコストの上昇は、航空業界で課題のままだ」。

機材納入が増加

航空機メーカーは、直近の四半期に252機を納入し、2021年第3四半期から19%増加た。ナローボディ機の納入は13%増加し、ワイドボディ納入は55%と目覚ましい伸びを示した。

「2019年以来初めて納入が1,000機を超える可能性があるのは、メーカーの生産率上昇の現れだ」(クレイヴン)。

ボーイングは9月だけで51機納入を達成し、2019年以来2度目の50機の大台を超え、エアバスは同月に31社の顧客に55機を納入した。

2022年9月までの航空機納入総数は765機で、月平均85機の納入となった。2022年の残り3カ月でこのままなら、納入数は1,000機の大台を突破する。■

Commercial Aviation Sees Most Q3 Aircraft Orders Since 2015

BY

LUKE BODELL


2022年11月4日金曜日

ボーイングNMA(797)の開発の芽はなし。次期機材の登場は2030年代中頃。画期的エンジン技術の不在を理由に。

 


「ボーイング797型機」が今後10年以内に登場すると期待しないこと。



ボーイングのCEO、David Calhounは新型機をすぐ導入することは考えていないと今週、投資機関に明らかにした。新型機開発に役立つ推進システムが目前にないことを理由に挙げた。

航空機は市場に何年も残ることが多いので、カルフーンは次のジェット機を隙間を埋める機材として急ぐのではなく、画期的な存在にしようとしている。燃料効率と二酸化炭素排出量の削減は、ボーイングが前進する前に乗り越える重要なハードルだと説明した。

 ボーイングは、顧客は機材更新を検討する前に、既存モデルから20~30%のコスト削減を求めると予測している。航空機メーカーは、新技術を統合して、部分的に達成できるものの、かなりの部分は燃料消費の削減でもたらされると思われる。カルホーンは、望ましい効率を実現する推進技術がないことを理由に挙げている。

 「持続可能性実現の手段がなければ、排ガス試験をクリアできなければ、性能上の大きな利点をもたらせなければ、飛行機は存在しない」。

 そして、こう結論づけた。

「2030年代半ばには、帽子からウサギを取り出し、新しい飛行機を導入するときが来る」。


A Boeing 737 MAX 10 airliner taxis at Boeing Field after its first flight on June 18, 2021 in Seattle, Washington.


新しい航空機はどんな姿になるのか

新型中型飛行機(NMA)ボーイング797の噂は長い間あった。ボーイングは今年初め、十分な技術的進歩があるまで、新規開発機はないことを確認した。次世代航空機の選択肢として噂が高いのは、ボーイング767の後継機となる双通路ジェット機、エアバスA321XLRに対抗するナローボディの2つだ。

 MAXシリーズで最長の次期737 MAX 10は、座席数ではA321XLRにほぼ匹敵するが、航続距離で及ばない。A321XLRが4,700NMであるのに対し、3,300NMにとどまる。もうひとつのニッチは、単通路機ボーイング757が残したボーイング737ファミリーと787の隙間だ。しかし、カルフーンは、もっと画期的な機体を目指している。

 「製品ラインの隙間を埋めたいのではありません。その前にあった飛行機を絶対に代替できる、差別化できる製品を作りたいのです」。



Boeing 787 Production Line

その他の機材のニュース

今週、「空の女王」と呼ばれるボーイング747の最後から2機目が試験飛行した。アトラス航空との長期契約に基づき、Kuehne+Nagelに向かう2機のボーイング747-8貨物機のうちの1機が、燃料テスト飛行を行ったのだ。

 ボーイングはまた、737 MAXシリーズの追加機種の認証にも取り組んでいる。737 MAX 7は、年内の認証取得を目指している。認証の遅れで、737 MAX 10は2023年夏にずれ込みそうだ。ユナイテッドエアラインズ向けの1号機は、今月初めに目撃されている。

 ボーイング787ドリームライナーは今年初めから納入が再開され、メーカーは767Fの後継機として787貨物機を検討中と言われる。


次のステップは?

このほか、カルフーンは、2015年までに排出量目標を達成する現実的な解決策として水素は考えていないと述べ、自律技術の進歩を強調した。同社は現在、ウィスクWiskと共同で自律運行型エアタクシーの開発を米国で進めている。今月発表された最新のeVTOLモデルは、15分の充電時間で航続距離90マイルという。■

  • Boeing
  • Stock Code: BA

  • Date Founded: 1916-07-15

  • CEO: Dave Calhoun

  • Headquarters Location: Chicago, USA

  • Key Product Lines: Boeing 737, Boeing 747, Boeing 757, Boeing 767, Boeing 777, Boeing 787

  • Business Type: Planemaker

Boeing Shelves Plans For Any New Midsized Airplane Until 2035

BY

JONATHAN E. HENDRY


Journalist - Jonathan served as an International Air Cadet Exchange Ambassador to Canada, and was stationed at RAF Lakenheath as a Staff Sergeant in the U.S Air Force.


2022年11月1日火曜日

アジア太平洋、中国に大きく期待するATRの新型STOL型42-600Sの開発が進んでいる。順調なら2025年に路線デビュー。

 

Photo: ATR

ATRは、新しい42-600S STOL型で、最大市場のアジア太平洋地域で新しい市場の開拓をめざす

ターボプロップ市場のリーダーとして、フランスに拠点を置くATR(エアバスとレオナルドの合弁事業)は、成長市場で新しい機会を一貫して探している。アジア太平洋地域は、老朽機材、厳しい高温高度の環境、遠隔地を結ぶ必要性などがあり、ATR機に適した市場だ。

ATRがこの地域に有望と見る機種に、開発中のATR 42-600Sがある。同社によると、同機は短距離離着陸(STOL)ターボプロップで2025年に就航する。5月にフランスのトゥールーズ・フランカザール空港(LFBF)から2時間15分のフライトで初飛行に成功した。その後、2023年の認証フェーズに移行できるよう、各種地上試験や飛行試験を行っている。アジア太平洋地域では、多様な旧式STOL型航空機の入れ替えが必要で、ATRセールスディレクターのMavis Tohにとってチャンスとなる。


STOLフライトテストは順調に進行中

The Edge Malaysiaのインタビューに応じたTohは、ATRの焦点はオペレーターがパンデミック前水準まで運行を回復させることにあり、STOL航空機に多くの機会があると見ていると述べている。

「当社の市場調査によれば、世界約500の空港で滑走路の長さが800メートルから1000メートルの間にあることが分かっています。私たちは、ATR42-600Sでこのセグメントに参入する機会があると見ています」。

ATR42-600Sは、既存のATRが1050mの滑走路を必要とするのに対し、800mという短滑走路に着陸できる。40〜50席と座席数が多いため、リージョナル航空会社が好む19席のDHC6-400Twin-Otterなどの代替機となる。マレーシアでは、42-600Sがあれば、サバやサラワク、ティオマンなど離島への地方航空路線にも対応できるという。

この地域でATRを最も多く運航しているのは、マレーシア・アビエーション・グループの子会社、ファイアフライ、MASwings、バティック・エアで、このうちch-aviation.comによると、ファイアフライは9機のATR 72-500を、MASwingsは10機の72-500を、そしてバティック・エアは10機の42-600を運航している。72-500は12年から14年前の機体で、プラット&ホイットニーの127XTエンジンを搭載した新世代のATRに置き換える時期が来ていると、Tohは言う。新型P&Wエンジンは、メンテナンスコストを20%削減し、燃料効率を3%向上させ、今年中にすべてのATRに標準装備となる。

アジア太平洋地域はATRの最大市場

アジア太平洋地域(中国を除く)は、ATRにとって世界最大の市場であり、約500機が納入されている。ATRの航空機の約40%が必要不可欠な路線で運航中で、パンデミック中も運行し続けていた、とトーは言う。

「世界的には、パンデミック前の約80%の水準まで回復しています。アジア太平洋地域では、フィリピンから急速に回復中ですが、ニュージーランドとインドがリードしています」。

ATRは、2022年から2041年の市場予測で、アジア太平洋地域では2041年までにターボプロップ975機が必要となり、中国で280機が必要になるとしている。世界全体では2,450機が必要との予測があり、今後納入する半分強がアジア太平洋地域と中国向けになることを意味する。ATRがこの地域に期待するのも不思議ではない。■

ATR Eyes Asia-Pacific STOL Opportunities

BY

MICHAEL DORAN