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2024年8月14日水曜日

中国のC919が欧州連合で型式証明を受ける日が近づいている

 China Eastern Airlines COMAC C919 landing shutterstock_2453943949

Photo: Markus Mainka | Shutterstock


  • 欧州連合航空安全局(EASA)がC919の認証評価のためCOMACを訪問し続けている

  • これまでC919の国際的な露出は限られている 

  • 欧米の航空会社にはC919はリスクが多すぎるかもしれない 


ComacのC919が欧州連合(EU)での認証に近づいている


 EU規制当局は、C919を評価するため、中国当局への訪問を重ねている。4回にわたる訪問のうち3回目では「好意的なフィードバック」が得られ、規制当局がその内容を気に入っていることが示唆された。 

 この件に詳しい情報筋を引用したサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙(SCMP)によると、EU航空安全局(EASA)の代表が中国・上海にあるCOMACの施設を訪問した。

 SCMPは、EU規制当局の代表が航空機について好意的な感想を述べたと付け加えた。この訪問には、エアバスA320neoやボーイング737 Maxの競合機であるC919のフルフライトシミュレーター内でのセッションも含まれていた。 EASAの代表者はまた、航空機を検査するためにC919に搭乗し、コックピットやキャビンで何時間も過ごした。

 C919型機は定評のあるA320型機や737型機と競合を目指している。

  これは、EASAの4ラウンドの検査手順のうち、3番目で最も重要な段階であり、構造から電気システムに至るまで、製品が規制要件に適合しているかどうかを確認するものである。

 航空機が認証を取得するまでの道のりは長いが、「肯定的なフィードバック」は、EASAからの「合格」であったことを示唆している。

 中国メディアは、2025年までにヨーロッパで認証されることを期待していると報じているが、EASAは今年初め、同機の認証には「時期尚早」と述べた。


COMAC C919を欧米で見ることはできるのか? 

 今週、中国南方航空のパイロット8名が、COMAC C919の最初の訓練を終えた。同機は今年8月に同社に引き渡される。同機は中国国内での定番機であり続けるだろうが、欧米の航空会社の機体にも同機が導入される可能性はあるのだろうか?ライアンエアーのCEOは、このジェット機の製造は「エアバスとボーイングの受注を弱め」、競争を生み出すので、欧米にとっては良いことだと話している。

 しかし、アジア以外の国からの注文という点では、ヨーロッパやアメリカで認証されるまでに長い時間がかかるかもしれない。だから、すぐに多くの注文があるとは思えない。


国際的な露出は最小限のままだ 

 これまでのところ、中国民用航空局(CAAC)のみがC919を認証しており、同機は中国国内でのフライトに限定されている。 C919は、2023年12月の香港でのデモフライトや2月のシンガポール・エアショーなど、中国国外にも登場している。


写真Aerospace Trek | Shutterstock 

 6月1日、中国東方航空は上海虹橋国際空港(SHA)から香港国際空港(HKG)への往復旅程をC919で運航した。 このフライトはMU7191とMU7192のフライトコードで運航されたが、このフライトコードが再び使用されることはなかった。B-919Fとして登録された同機はその後、中国国内線のみの運航となっている。


Route map of China Eastern Airlines COMAC C919 aircraft in August

Photo: Great Circle Mapper


 航空分析会社Ciriumのデータによると、中国東方航空は8月、広州白雲国際空港(CAN)、北京大興国際空港(PKX)、上海虹橋国際空港(SHA)、成都天府国際空港(TFU)、西安咸陽国際空港(XIY)の5都市にC919型機によるフライトを予定している。 同航空はC919型機による週154便の旅程を予定しており、これは週24,948席、利用可能座席キロ(ASK)3,280万キロに相当する。

 中国東方航空は6機目となるCOMAC C919型機を受領し、現在も同型機を運航する世界で唯一の航空会社のままだ。 


欧米は潜在的市場になれるか? 

 ライアンエアーのマイケル・オレアリー氏は、C919を排除するものではないと明言しているが、ヨーロッパの航空会社はC919に興味を示していない。

 C919のエンジンは、GEエアロスペースとサフラン・エアクラフト・エンジンズの合弁会社であるCFMインターナショナルが製造した。タイヤ会社のミシュラン、コリンズ・エアロスペース、ハネウェルなど、欧米企業が同機にその他の部品を供給している。


写真:COMAC

 COMACは現在、この協力体制が機能しているが、地政学的状況は緊迫している。連邦規則集(CFR)タイトル15の補足によると、米国は、米国企業が物品を販売する際に特定のライセンスを必要とする中国企業を特定している。 COMACはまだ含まれていないが、ウクライナでの紛争が激化した場合(米国はすでに、ウクライナへの不法侵攻でロシアの戦争活動を支援したとして中国企業に制裁を科している)、あるいは台湾で、新型ナローボディ製造のための部品が突然不足する可能性がある。■


COMAC C919 Inches Closer To EU Certification With EASA Favorable Facility Audit


https://simpleflying.com/c919-eu-certification-comac-favorable-audit-easa/


2024年1月8日月曜日

C919が2月のシンガポール航空ショーで国際デビューする: EASAの型式証明取得にすでに動き始めた模様。

 



B-919A@PEK (20221226151722)
N509FZ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons


C919、来月シンガポールで国際航空ショーデビューへ


 Singapore Airshow 2024が歴史的な場面になりそうだ。中国初の最新型旅客機である中国商用飛機集団(COMAC)C919が国際航空ショーデビューする。情報筋によると、来月20日から25日まで開催される航空ショーのため中国からシンガポールに飛ぶ予定だという。


C919の開発は2008年に始まり、競争の激しい民間航空機の世界で独自のニッチを切り開きたいという中国の願望が原動力となった。2015年の最初のプロトタイプの壮大なロールアウトに結実し、その2年後には初飛行に至った。そして2023年5月、この航空機はさらなる飛躍を遂げ、国内線で商用機としての正式なスタートを切った。


COMACはシンガポール・エアショーをプラットフォームとして、C919の能力を披露する。156~168人乗りのナローボディ機は、最大3,000海里の航続距離を誇り、航空会社に地域便や短距離便での多用途性と効率性を提供する。

しかし、C919の意義は技術仕様だけにとどまらない。C919の国際デビューは、中国の航空宇宙能力に対する自信の高まりと、エアバスやボーイングのような既存プレーヤーに挑戦する野心を反映している。これは、世界市場に足場を築くための重要な一歩となる。


この野心をさらに高めるために、中国民用航空局(CAAC)は先週北京で開催された年次実務会議の中で、欧州連合航空安全局(EASA)からの認可を含む、C919の重要な国際認証の確保を支援することを約束した。■


C919 to make international airshow debut in Singapore next month – Alert 5

Posted on January 8, 2024 by alert5


2023年5月31日水曜日

C919が民間有償飛行を実施。中国の自信ぶりと国際航空界にとっての同機の意義。ただし、FAA航空証明はとれていないのだが。

 


Illustration: Liu Rui/Global Times

Illustration: Liu Rui/Global Times


国産航空機C919は、5月28日日曜日に初の有償飛行を成功させ、民間航空市場へ正式参入を果たした。これは中国の航空製造業にとり歴史的瞬間となり、中国のハイエンド製造業全体へのマイルストーンになった。2007年のプロジェクト承認から、2015年の組立ラインのロールオフ、2017年の試験飛行、そして今回の商業飛行まで、C919は一歩一歩前進し、着実に空を舞い、0から1への躍進を遂げました。中国のハイエンド製造業は、またしても堅い木の実を乗り越え、確かに私たちの誇りに値する成果を残した。



大型航空機の製造は「現代産業の冠」「大国の標準構成」と呼ばれ、現代産業の最大の成果、最高の付加価値を持つ製品の象徴とされ、一国の人材、産業、科学技術、総合管理のレベルが試される。商業飛行が成功した後、C919機内で乗務員と乗客が「祖国頌歌」を歌い、この瞬間の中国国民の気分を代弁した。



C919は中国人の夢を実現した。「中国人は1億本のジーンズを売って大型航空機と交換する」という俗説があるが、これは中国の製造業の低付加価値に対する当時の中国人の共通の感覚と不満を表したものだ。ジーンズづくりから飛行機の開発・生産まで、かつては埋められないと思われたギャップが、中国人の地道な努力によって埋まった。これは、全国の数百の研究機関と数千の製造企業が連帯し、忍耐強く、卓越性を追求した結果だ。中国人が何かしようと決意すれば、必ず成し遂げられることが改めて証明された。



その過程が容易でないことは創造できるが、目標が達成されたとき、過去の経験すべては、さらなる前進への刺激になる誇らしい感情に変わる。今の世界では、大型航空機を製造できる国は限られている。実際、C919が長い道のりを歩んでいることは、中国が思い起こすまでもなく、開発者や生産者ほどそれを知っている人はいない。航空業界の国際的な慣例によれば、航空機のモデルが成熟し、大規模な市場運用に発展するためには、商業運航段階から継続的に最適化と改善を行う必要がある。大型旅客機C919のプロジェクトチームは、長期的な闘争、研究、苦難、献身に対する心理的な準備を長い間してきた。C919は、中国人のメイド・イン・チャイナに対する信頼感を大きく高めたことは間違いないが、中国人を満足させるまでには至っていない。



ネット上では常にC919に冷や水を浴びせ、ブーイングを浴びせる人がいる。この光景は中国高速鉄道の開発時にも見られたが、今や中国高速鉄道は世界的ブランドとなり、かつて中国高速鉄道を批判し否定していた人たちが笑いものになっている。C919も大空に舞い上がることで、世界にその存在を証明することになると信じている。



特筆すべきは、ボーイングもエアバスも、初めてC919に「おめでとう」と言ったことで、そのオープンでフレンドリーなジェスチャーは中国社会にも受け入れられた。地政学的な観点から欧米が主導・推進する悪質な競争が、国際協力の雰囲気や環境を著しく損ない、ボーイングとエアバス両社の「祝辞」がより希少なものになっているからである。海外メディアは、C919が「ボーイングとエアバスの最も重要な市場の1つで、数十年にわたる二社独占に対する小さいながらも象徴的な挑戦」と報じているが、より高い視点から見れば、良性の競争はより多くの革新を促進し、ウィンウィンの効果を生み出すだろう。この「おめでたさ」だけを見ても、ボーイングとエアバスの度量は、ワシントンの政治家のそれよりもはるかに大きいことがわかる。



C919の部品がどれだけ海外から輸入されているかを計算し、米仏の合弁会社が提供するエンジンを使って、C919が中国の自主生産ではないことを証明しようと躍起になっている人がいる。自主的な革新と開放的な協力は決して矛盾するものではないので、彼らはまったくの素人である。ボーイングやエアバスに比べれば、C919はずっと遅く始まったもので、決して「閉鎖的」なプロジェクトではなかった。それどころか、中国が設計・開発した完全に独立した知的財産権を持つ幹線用旅客機であることに疑いの余地がない。大型航空機の製造が、積み木やレゴのように各種パーツを組み立てるようなものだと考えている人がいるとしたら、それは単なる無知と言わざるを得ない。C919が示そた中国の自主的な革新能力に対する一部アメリカ人の嫉妬については、C919は中国人の成功であるだけでなく、中米協力を含む国際協力の成功でもあることを強調しなければならない。■


By Global Times

Published: May 28, 2023