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2022年4月14日木曜日

回復の遅れが目立つ中国だが、国内需要の大きさを考えれば2023年末にコロナ以前に回復するとの見方。



今週は2021年の空港利用実績トップ10の発表があり、米国が8、中国が2という結果だった。中国の回復が遅れているのが浮き彫りとなった。


Photo: Vincenzo Pace | Simple Flying.


昨年一年間の航空利用客は45億名だった。各地の空港は2020年を上回る利用客で賑わい、2020年が航空業界にとって最悪の一年だった。

 回復は織り込み済みだった。ワクチンの完全接種者が増え、渡航規制が緩和され、自信と実需が伸びた。結果として座席提供数とフライト回数が増えた。


中国の回復が遅れている

その中で中国は例外だった。下表にあるように、2021年の実績では7箇所の空港で2020年を下回る利用客となった。中国には巨大な国内線需要があるはずだったのだが。

 国際空港協議会によれば、中国の10大空港はいず れも国際ランキング外になった。米国で急成長の空港が代わりに入っており、オーランドやラスベガスが世界最大級の空港になっている。ただし一時的だろう。



広州が最悪

2020年に世界最大の空港となった広州では旅客数が8%減少し、中国10大空港で最悪の展開となった。逆に旅客数が伸びたのは重慶、上海虹橋、上海浦東のみだった。

 このうち、上海浦東の回復が目立つ。同空港は巨大都市上海の主要国際玄関となっている。

中国は2021年第1四半期までは順調に回復基調にあったが、同年中頃から失速が感じられた。中国の主要エアライン各社は2021年第4四半期に巨額の赤字を計上し、財務状況は2020年より悪化した。

 中国はデルタ、オミクロンの両変種に襲われ、ゼロコロナ対応で乗り切ろうとした。大規模なロックダウンでフライトのキャンセルも相次いだ。都市、観光地を閉鎖し、国民も旅行を避けた。


今はどうなっているのか

2022年も年央に近づいて、世界がいっそう正常に戻ろうとする中、航空業界では人手不足などが回復を妨げている。ロンドンのヒースローでは今年の夏のピーク需要は2019年実績並みと予測している。

 だが、中国では事情が異なる。2022年4月になっても回復は遅れ気味で、COVID症例はむしろ2020年2021年より増加している。現時点で上海が一番厳しい防疫体制にあり、症例が増える中で規制緩和に期待が集まっている。

 中国全土で相変わらずフライトのキャンセルが目立つのは政府の徹底した対策のためだ。


2022年4月現在の中国国内路線網 Image: OAG.


今後の展望

中国のゼロコロナ政策を無限に続けられない。国民に我慢の姿勢が消えつつあることは別としても、経済への打撃は計り知れない。

 症例が減らない中で上海で制限を緩和することがこれからの選択肢で、世界各国と同じ道となる。

 ACI Asia Pacificの域内ディレクター、ステファノ・バロンキが次の発言をしている。

「中国のように国内輸送量が大きいマーケットでは回復のスピードが早くなり、2023年末にはCOVID-19前の水準に戻るだろう」■


Why China's Airports Declined In 2021 While Others Were Recovering

BY JAMES PEARSON

PUBLISHED 18 HOURS AGO



2022年4月12日火曜日

2021年実績から世界の10大空港ランキング。COVID-19で大きく様変わりしている。



2021年の航空利用客数は45億人に達したと国際空港協議会Airports Council International (ACI)の最新レポートがまとめている。一見すると大きな数字だが、2019年実績の91億人の半分ほどにすぎない。



世界の10大空港ランキング

アトランタが再び世界一の利用実績空港になり、2020年の2位から返り咲いた。利用客は75.7百万人で、トップテンには合計8箇所の米国内空港が入っている。

 ランキングには中国から2箇所の空港が入っている。表中のその他空港と同様に、2019年の実績から下がっている。ただし、中国二空港では2020年よりも更に減少しており、中国への影響の大きさが伺える。 2019年のリストに出ていた北京首都空港、ドバイ国際空港、東京羽田国際空港、ロンドン・ヒースロー、上海に、デンヴァー、シャーロット、オーラン浦東空港、パリCDGはすべて消えた。代わりに、デンヴァー、シャーロット、オーランド国際、広州、成都、ラスヴェガスがトップテン入りした。

 2021年のトップ10空港はすべて国内線多数を抱え、旅行制限がゆるい国内線の活況に支えられた点が共通している。また、7位のオーランドは2019年は31位、10位のラスベガスは30位から大きくランクを上げた。

 


国際空港のランキング

国際線に限れば、構図は大きく変わる。ドバイ国際空港が今回も一位となったが、2019年以降の回復ぶりでは他空港より見劣りした。それでもCOVID関連の成約が比較的少ないことで助けられたのと、エミレイツと提携エアラインflydubaiに助けられた格好だ。

 極東からはランク入りはなくなった。香港、ソウルインチョン、シンガポール、バンコク・スバンナブーム、台北の姿はない。一部では2022年にも影響が大きく残り、中でも香港への影響が大きい。

 かわりにイスタンブール空港が国際線で存在感を強めた。同空港は初の二位となり、2020年の6位、2019年の14位から上昇した。旅客数は3分の一減少したものの、ターキッシュエアラインズの回復が貢献した。

 今回目を引くのは8位のアンタルヤ(2019年26位)と10位のカンクン(2019年に61位)で、このうちトルコのアンタルヤの利用客がロンドン・ヒースローの国際線利用客数に近いというのはなんとも理解しがたい。ロンドンは普段なら二位のはずだが、今年のみの臨時現象だろう。

 カンクンはメキシコの保養地で、常に人気の旅行先だが、今回は米国からの旅行客が安全宣言で2021年に急増した事が大きい。3百万人もこれで増えた。JetBlue、アメリカン、スピリット、フロンティア、デルタの米系エアラインが111路線でカンクンに飛んでいる。


The World's 10 Busiest Airports In 2021


BY JAMES PEARSON

PUBLISHED 16 HOURS AGO


James Pearson (741 Articles Published)

Route Development Analyst - James lives and breathes route development. Educated in Air Transport Management at Loughborough and Cranfield, James was Market Opportunity Analyst at London Luton Airport and Chief Analyst at anna.aero. Now writing data-driven analysis for Simple Flying. Based near London, UK.