ガルフストリームG700がFAA型式証明を取得
Photo: Gulfstream G700はガルフストリーム最速のビジネスジェット機となった。 概要 ガルフストリーム・エアロスペースG700がFAAから正式に認定を受け、納入が始まった 性能改修には、離着陸距離の短縮、7,750海里の航続距離の延長、マッハ0.935(時速717マイル)の最高速度などを含む G700は、市場で最も低い機内高度、20枚のパノラマ窓、約57フィートの機内長で新たな基準を打ち立てた ガルフストリーム・エアロスペースは3月29日(金)、新型ガルフストリームG700が米連邦航空局(FAA)から型式証明を取得したと発表した。この認証により、同社は新型超長距離ビジネスジェットの納入を開始した。また、FAAの認証取得により、初期の飛行試験および開発段階で予想されていた性能より一部で性能が向上した。 正式な認証 3月29日に授与されたFAA認証により、ガルフストリームは正式にG700の運航を開始可能となった。同機は、ガルフストリームがこれまで製造してきたビジネスジェット機で最大であり、また同社の航空機の中で最速となった。ガルフストリームは、現在開発中のG800がG700を上回る速度になることを期待している。 ガルフストリームのマーク・バーンズ社長は声明で次のように述べている、「当社はG700によって、会社史上最も厳しい認証プログラムを成功裏に完了しました。この偉業に貢献したガルフストリームの多くの人々とともに、飛行試験、認証、エンジニアリングの専門家で構成された世界クラスのチームに感謝したい。G700は、ビジネス航空に新たなレベルの性能とキャビンの快適性をもたらし、業界が経験したことのない高い認証基準を満たしながら、それを実現しています」。 ガルフストリームは当初、このビジネスジェット機を10機発注したカタール航空との間で、2023年後半に認証を取得し、運航を開始すると見込んでいた。このため、G700はすでに安定した生産体制に入っており、約50機が完成または完成間近となっている。今回のFAA認証取得により、同社は納入を開始することができる。Aerotime社によると、ガルフストリームは2024年にG700を50機納入し、年末までに合計160機の納入を見込んでいる。 性能仕様とアップグレード 今回の認証取得に伴い、ガルフストリームは新たにいくつか