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2025年1月12日日曜日

ブーム・スーパーソニックの超音速試験機XB-1が11回目の試験飛行に成功し、2025年に向けて加速中

 



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Photo: Boom Supersonic


ブーム・スーパーソニックBoom SupersonicのXB-1は、11回目のテスト飛行で音の壁に近づいた。11回目のテストフライトでは、超音速飛行のストレスに対応できることを確認するため、動圧dynamic pressureに焦点を当てた。


動圧に対する強度試験

1月10日のブーム・スーパーソニックのブログによると、マッハ0.95に達したトリスタン・"ゼペット"・ブランデンブルク・チーフテストパイロットによる44分間の第11回テスト飛行は、XB-1を383KEAS(ノット等価対気速度)の動圧にかけたとある。しかし、対気速度における動圧とは何だろうか?


XB-1はなぜ動圧テストしているのか?

XB-1は超音速飛行で動圧にかけられ、大気の質量を押し進める、つまり空気を押し進める機体の構造的完全性を保証する必要がある。XB-1は、マッハ1や音速を超える複合材構造など、概念の実証を意図したものだ。同社CEOであるブレイク・ショルが以前本誌に語ったように、XB-1はBoom Supersonicのコンセプトの証明だ、

「この機体は、私たちが知らないことを発見し、人間が安全に操縦できる民間超音速機を作るために本当に必要なことを発見するために、学ぶために製作したものです」。

 コンコルドもTu-144超音速輸送機もほとんどの戦闘機も炭素繊維を使用していないため、超音速旅客機に複合材を使用したデータはほとんどない。それが、ブームが超音速旅客機オーバーチュアを製造する前にXB-1をテストする必要性であり、炭素繊維構造の耐久性をチェックするための動圧試験が必要なのだ。しかし、XB-1は他に何を成し遂げてきたのだろうか?


マッハ1に近づく

この特別な11回目の試験飛行で、XB-1はマッハ0.95に達した。これは音速への道のりの95%に相当する。

XB-1が音速あるいはマッハ1を達成するためには、XB-1がそのストレスに耐えられるという確信がなければならない。 XB-1の開発に使用されたプロセスと材料は、ブーム・スーパーソニックの将来の超音速ジェット旅客機オーバーチュアの開発にも使用される。


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Boom Supersonic Overture flying rendering


しかし、XB-1のテスト飛行では、テレメトリーなどの問題に対処し、AR(拡張現実)システムがバードストライクに耐えられるか確認するため、当初予定されていた10回以上のテスト飛行が必要となる。


超音速飛行の前に12回目の試験飛行の可能性

ブレイク・ショルCEOがXで語ったように、XB-1には「GPSと無線の問題」があった。ブーム・スーパーソニックでは安全文化は組織の基本であり、手を抜くことはない。


拡張現実システムへの懸念

ショルCEOはまた、XB-1の飛行中に良好な視界を可能にする拡張現実システムがバードストライクを起こしたとツイートした:

しかし、それでもXB-1はマッハ1に近づいている。


10回目のテスト飛行も成功

12月19日、XB-1は標準的な旅客機の巡航高度である海抜32,417フィートでマッハ0.95を達成し、以前記録されていたフラッターの問題を解決した。また、万が一に備えて、XB-1の安定性増強なしでのハンドリングテストも行われた。 XB-1が初の超音速飛行に近づくにつれ、リスクを軽減するのに役立つ。


結論 「テスト飛行には高いリスクが伴う」

ブーム・スーパーソニックは、航空機システム担当シニア・マネージャーのエリン・ヤングの特集記事を掲載した。ヤングは次のように語っている、

「飛行試験プログラムを成功させるためには、可能な限り多くの時間を飛行させる必要があると想像するかもしれませんが、実際はその逆です。私たちの役割は、リスクを管理し、制限することです。飛行回数と飛行時間を最小限に抑えながら、各フライトで収集される科学的データを最大化することで、それを実現しています。私たちは、より短く効率的な飛行で安全に目標を達成することを目指しています」。

 そのため、1時間未満で構成し計画的にペース配分されたテスト飛行が実施されている。ヤングはライトテストについて次の用に説明している。

「ブームのフライトテストは厳格かつ進歩的です。各フライトには、次のテストに進む前に達成すべきベンチマークがあります。そして、プログラムの核心は安全性です。XB-1はドローンではありません。生身のパイロットが操縦しています」。


Boom's Supersonic XB-1 Speeds Into 2025 With Successful 11th Test Flight

By 

Joe Kunzler


https://simpleflying.com/supersonic-xb-1-2025-successful-11th-test/





2024年4月17日水曜日

FAAの特別許可によりブームの実証機XB-1が米大陸上空で超音速テスト飛行の実施が可能となった

 



Credit: Boom


米連邦航空局、XB-1の超音速テストを許可


米連邦航空局(FAA)はブームのXB-1デモンストレーターの超音速陸上試験を特別に許可した。

 この特別飛行許可(SFA)は、民間超音速機のテストに対してFAAが発行した初のもので、現在、軍用機以外の航空機はすべて、米国内の陸上でマッハ1以上の飛行を禁じられている。この許可は、3月22日にカリフォルニア州のモハベ航空宇宙港で行われたXB-1の初飛行に続くもので、今後飛行範囲を拡大する道を開く。

 SFAは、制限空域R-2508コンプレックス、特にブラック・マウンテン超音速コリドーおよびエドワーズAFB周辺のR-2515空域内の高高度超音速コリドーの一部で超音速XB-1の試験飛行を実施することを許可している。SFAはまた、ノースロップT-38/F-5チェイス機が超音速でXB-1に随伴することを認めている。

 FAAによる認可は、予想される超音速飛行プロファイルを30,000フィートまでカバーし、現在から2025年4月までの間にXB-1と追撃機の合計20回のペア飛行に制限されている。

 ブームによると、FAAの措置後、XB-1テストチームはマッハ1までの性能と操縦性を確認するため、飛行範囲を計画的に拡大する。これには、すべてのシステムの飛行中チェックと、フラッター境界までの安全マージンを示す複数のテストポイントが含まれる。超音速に到達するまでに、合計10〜20回の飛行が計画されている。

 最初の超音速試験飛行は、ブームのテストパイロットであるトリスタン・"ゼペット"・ブランデンベルグが行う。Aviation Week誌の取材に対し、ブランデンバーグは「3回の超音速飛行を計画します。マッハ1.1、1.2、1.3です。各フライトで非常に多くのガスと空域を必要とするため、そのうちのひとつしか行う時間がないからです。そのため、私たちは数分間コンディションを整え、飛行品質と操縦品質のブロックを取得し、空域かガス欠のまま、帰還しなければなりません」。

 ブームのチーフ・テストパイロット、ビル・"ドク"・シューメーカーは、XB-1の最初の12分間の飛行で飛行性能の評価を行ない、2回目のテストミッションでも飛行する予定である。これはAOA(迎角)を16度まで上げ、サイドスリップの評価も行う。ダンパー(安定性増強システム)が使われるのも初めてとなるとシューメーカーは付け加えた。着陸装置も2回目のフライトで初めて格納・伸張される。

 ブランデンブルグは、XB-1のフラッター励振システムを評価する3回目のミッションに搭乗する予定である。フラッターとは、空力力と慣性力の相互作用により発生する自励不安定現象を指す。■


FAA Clears Boom For XB-1 Supersonic Tests

Guy Norris April 16, 2024

https://aviationweek.com/air-transport/safety-ops-regulation/faa-clears-boom-xb-1-supersonic-tests


2024年3月22日金曜日

ブーム・スーパーソニックがXB-1デモ機の初飛行に成功、超音速商業飛行の復活が近づいてきた

 ブーム社には確か日本航空も出資しているはずですが、記事には出ていませんね。Simple Flying記事からのご紹介です。初飛行であり、超音速飛行はこれからですので、早とちりは不要ですが、ともかく関係者の努力を褒め称えたいと思います。


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Photo: Boom Aerospace


  • XB-1は初飛行で試験目標を達成し、超音速旅客機復活に向け重要な一歩を踏み出した

  • 安全で効率的な超音速旅客機の製造方法を学ぶ上で、XB-1の重要性をショールCEOが強調している

  • ブーム・スーパーソニックは、超音速旅客機の革命を目指し、オーバーチュア以上の大型機も視野に入れている


ブーム・スーパーソニックのXB-1は、本日(2024年3月22日)初飛行を行った。ブーム・スーパーソニックにとってXB-1は、コンコルド以来の超音速旅客機となるオーバーチュアの製造にむけた小型試験機だ。


初飛行は控えめな目標を達成した。

 ブーム・スーパーソニックによると、登録番号N990XBのXB-1は、初飛行で「すべての試験目的」を達成した。初飛行は、海抜7,120フィート、最高速度238ノット(時速274マイル)で行われた。XB-1の初飛行は、X-1が音速の壁を破り、X-15が高度と速度の記録を目指してテスト飛行し、SR-71ブラックバードのテスト飛行と同じ空域、カリフォルニア州のモハーベ航空宇宙港で行われた。

 XB-1はブームのチーフ・テストパイロット、ビル・"ドク"・シューメーカーにより飛行され、テストパイロットのトリスタン・"ゼペット"・ブランデンブルグがT-38の追跡機を操縦した。シューメーカーは元米海軍パイロットで、この歴史的偉業について次のように語った、

 「XB-1チームの全員がこの偉業を誇りに感じているはず。献身的で才能あるプロフェッショナル多数とこの旅を共有できたことは光栄でした。このマイルストーン達成で得た経験は、ブームの超音速旅行復活にとってかけがえのないものとなるでしょう」。

 ブームのブレイク・ショール Blake Scholl CEOはこう付け加えた、「本日、XB-1は、1947年にベルX-1が初めて音の壁を破ったのと同じ神聖な空域で飛行しました。2014年にブームを設立して以来、この飛行を心待ちにしていました。世界中の乗客に超音速旅行を届けるという私たちの道において、これまでで最も重要なマイルストーンとなります」。

 しかし、ショールにとってXB-1とは、X-1、X-15、SR-71と同じ歴史的な空域を共有するだけではない。XB-1の重要性を次のように語っている。

 「私がXB-1について考える方法は、想像してみることです。当社はまったく新しい会社です。そして、我々がパート25として最初に作るのは、安全性が重要視される40万ポンドの超音速旅客機です......。私自身はとても楽観的ですが、それがうまくいくとは自分でも思っていません。だから、私たちはこの機体を作り、あらたな発見をし、民間用の超音速飛行機、それも人間が操縦できるほど安全な飛行機を作るために本当に必要なことを発見するために、学ぶのです」。

 ショールはさらに、XB-1はブーム・スーパーソニックが新しい米国の旅客機メーカーとして超音速機の製造方法を学ぶためだけでなく、次のように説明した。、「超音速ジェット機をどのように設計し最適化するか、航空力学から推進力、システム統合に至るまで、技術的な教訓を得ることができます」。


XB-1の試験内容

ブームによれば、XB-1がテスト内容は以下の通りだ:

拡張現実ビジョンシステム: 機首に取り付けらた2台のカメラは、姿勢と飛行経路を示すデジタル表示で補強され、高解像度のパイロット・ディスプレイに表示され、優れた滑走路視界を可能にする。このシステムにより、可動式機首の重量や複雑さを伴わずに空力効率が向上させることができる。


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Photo: Boom Supersonic


デジタルで最適化された空気力学:数値流体力学シミュレーションを用い、XB-1のデザインを検討した。その結果、離着陸時の安全で安定した動作と超音速での効率性を両立させる最適な設計が実現した。

炭素繊維複合材:XB-1はほぼ全てが炭素繊維複合材料で作られており、強度と軽さを兼ね備えた構造で高度な空力設計を実現している。

超音速インテーク: XB-1のエンジン・インテークは、超音速の空気を亜音速まで減速させ、運動エネルギーを効率的に圧力エネルギーに変換する。


安全を重視する価値観の創造

 XB-1では安全文化safety cultureの構築も狙いだ。ショールCEOは、XB-1の開発と会社の戦略的目標の両方にとって、安全文化の構築がいかに重要であるかを本誌に語った。結局のところ、同社は人間が搭乗できる安全な航空機の製造を目指しており、テストは遠隔操縦車両(別名ドローン)で実施することも可能だった。ショールCEOはこう語っている、

 「私たちは安全文化を一から築き上げたいと思いました。そして、飛行機プログラムの運営方法も学びたかったのです」。

 ショールはブーム・スーパーソニックを、問題をオープンに議論でき解決される組織にしたいと考えている。毎日、安全面や品質面での懸念がないかどうかをチェックすることから組織はスタートする。

 さらに、ショールCEOはボーイングの安全文化に関するトラブルから学び、「世界トップクラス」の安全文化を持ちながら、結局はそれを壊してしまうことがあることを反面教師にしている。安全文化が壊れると「再構築が本当に難しい」。ショールの場合

「数十年単位で考えているのなら、100年後もここにいたいと思って起業するのなら、正しいことをすることは他のどんなビジネス目標とも矛盾しなくなる。すべてが一致している」。


XB-1の先に究極の目標

ショールはまた、ブーム・スーパーソニックがオーバーチュア製造以外にも目標を持っていることを本誌に語った。オーバーチュアはアメリカン航空やユナイテッド航空などから130機の注文と予約注文を受けているが、オーバーチュア・ツーの計画もある。

A render of the Boom Overture flying above the clouds.

Photo: Boom Supersonic


 ブームはより大型のオーバーチュアを作りたいと考えている。なぜか?ショールは本誌にこう述べている:「距離を超えた人間同士のつながりは重要です。より多くを可能にするために、私たちは今よりも速く、より手頃な価格で、より便利で、より持続可能な飛行ができるのです。超音速旅客機による空の旅を復活させるだけでなく、かつてないほど大規模に復活させ、最終的にはすべての乗客が長距離を移動する際の主要な交通手段にします。これが、ブーム・スーパーソニックが存在する理由です。単に復活させるだけでなく、超音速輸送の平等主義を生み出すのです」。


 ショールはまた、ブーム・スーパーソニックが米空軍と提携して超音速輸送機を開発し、世界的な混乱のリスクを減らせることを本誌に伝えた。ショールは、ブーム・スーパーソニックは現時点ではBoom製品が兵器プラットフォームになることには興味がないと述べた。


結論

XB-1が飛行試験を開始した今、オーバーチュア・ワンの初飛行までに多くの飛行が待ち受けている。この作業には、多くのエンジニアリングと弾力的な安全文化が必要となる。しかし、その第一歩となる初飛行は、本日2024年3月22日、ブーム・スーパーソニックで実施された。■


Boom Supersonic Completes First Flight With XB-1 Demonstrator

BY

JOE KUNZLER

PUBLISHED 6 HOURS AGO

Boom Supersonic XB-1 prototype has a first flight. Read on to see what XB-1 is testing and some thoughts from CEO Blake Scholl on the future of Boom.