戦闘で全損となったAn-225復活のクラウドファンディングが始まった
ANTONOV/YOUTUBE SCREENCAP 第一、第二ターミナル共通記事です キ ーウ郊外ホストメル空港での戦闘で、世界最大の6発貨物機An-225ムリーヤMriya(「夢」)が破壊された。しかし、設計・製造元の アントノフ はAn-225復活の資金募集を各国で開始した。 同社CEOゼルヒ・ビチュコフ Serhiy Bychkov は、同社Facebookで声明を発表し、呼びかけている。 「親愛なる世界各国の皆様。アントノフ国営企業のAn-225 Mriyaは特別な存在です。貨物搭載量で最大で比類ない性能を誇ります...現下の厳しい状況にもかかわらず、アントノフチームは、現代のシンボルの一つとして伝説の機体の損失は許されないと確信し、フラッグシップ貨物機An-225 Mriyaの復活に着手する信念を固めました。 当社は国際基金の設立を提案します...」 声明では、紛争前30年間にわたりAn-225が大型貨物輸送に成功し、240もの世界記録の実績を振り返っている。ビチュコフは、An-225が民間機や人道援助物資の輸送に加え、宇宙船やミサイルを空中発射する可能性を指摘している。 今回の野心的なクラウドファンディング提案は、「各国の首脳や政府、世界各地の航空メーカー、航空機やその他アントノフ製品の製造に参加し、アントノフ航空機の連続生産に製品を提供した海外のパートナー企業、銀行やその他の金融機関の経営陣、航空ファンや愛好家、世界の航空界、そしてウクライナのミリヤの偉大さを賞賛するすべての関係者 」へ支援を求めている。 声明文には、振込用の銀行口座も記されている。 ウクライナ国営通信社 ウクリンフォルム Ukrinform は、同機修復費用を30億ドル以上としており、かなり高く思えるが、近代化改修や、生産施設の分も含まれているのかもしれない。 しかし、少なくとも先月末のホストメル襲撃後に残された機体を見る限り、「修復」は空想に過ぎない。機首、主翼、エンジンが大きく破損し、大部分が破壊された。無傷で残っているのは、機首の一部だけで、この状態も疑わしい。 YOUTUBE SCREENCAP 戦闘後のAn-225の無残な姿 このためアントノフはキーウに残る未完成のAn-225を完成させるのに資金を使おうとする可能性が高いと思われる。 あるいは完全新規のAn-2