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2026年6月6日土曜日

中央アジア路線を開設するキャセイパシフィック―香港=アルマトイ直行便を立ち上げます。日本のエアラインも縮こまるばかりではなく積極的に新路線を開設してもらいたいものです

 

cathay a330

写真提供:ロブ・フィンレイソン

キャセイパシフィックが中央アジア路線を開設へ

Cathay Pacific To Launch First Central Asia Route

David Casey June 02, 2026

https://aviationweek.com/air-transport/airports-networks/cathay-pacific-launch-first-central-asia-route


キャセイパシフィックは、2027年第1四半期にアルマトイへの運航を開始し、香港からカザフスタン直行便を提供する唯一の航空会社となり、同社にとって中央アジアへの初進出となる。

ワンワールド・アライアンス加盟の同社は、エアバスA330-300を使用し、香港国際空港とアルマトイ国際空港間を週3便運航する。この発表は、行政長官の李家超(ジョン・リー・カチウ)が率いる香港特別行政区(HKSAR)代表団のカザフスタン訪問中になされたもので、中国のインフラ・貿易開発戦略である「一帯一路」に参加する国々との接続性を強化するキャセイの取り組みを反映している。

「中央アジアは戦略的に重要な『一帯一路』地域で、豊富なビジネスチャンスを提供しています」と、キャセイの最高顧客・商業責任者であるラヴィニア・ラウは述べている。「香港が拠点の航空会社として、当社は、この新興市場との接続を強化するという点で、香港特別行政区政府と利害を一致させています。」

この新路線は、キャセイにとって中央アジア初の就航地となるものであり、同地域の航空各社がカザフスタンと中華圏間の路線網を拡大し続けている中で実現するものです。現在、カザフスタンと香港間の直行便はないが、カザフスタンと中国本土間の便は過去1年間で急速に増加している。

OAG Schedules Analyserのデータによると、2026年北半球の夏期シーズンにおけるカザフスタンと中国本土間の座席供給数は、前年同期の72万8,800席から約108万席に達する予測がある。両市場間の直行便数は、2025年同期間の13路線から、今年6月には20路線に増加した。

最近追加された路線には、エア・アスタナによるアルマトイ=上海浦東線および広州=アスタナ線があり、一方、低コスト子会社のフライ・アリスタンは今月下旬、アクタウ=ウルムチ線およびアルマトイ=西安線の開設を準備している。

キャセイパシフィックは、カザフスタンへの就航は、中国と中央アジアの玄関口となる市場である中国新疆ウイグル自治区のウルムチへの就航に続くものだと述べている。

OAGのデータによると、エア・アスタナはパンデミック前にアルマトイ=香港路線を運航していたが、同路線は2020年以降運休が続いている。■

デビッド・ケイシー

Eメール:david.casey@informa.com

デビッド・ケイシーは、世界的な路線開発コミュニティにおけるニュースと情報の信頼できる情報源である『Routes』の編集長である。

2024年9月4日水曜日

A350-900/1000のエンジン部品にトラブルか、キャセイが緊急点検し、15機でエンジン部品を交換 (Aviation Week)

 Cathay A350

Credit: Rob Finlayson



キャセイパシフィック航空は、9月2日の運行取りやめ便の発生をきっかけとした予定外の点検の結果、問題のあるエンジン部品の交換が必要なエアバスA350型機を15機確認した。  

 同社によると、現在A350型機の点検を終え、影響を受けた15機のうち3機は交換と修理のプロセスを完了しているという。残りの機材は9月7日までに運航を再開する予定だという。 

 この問題は、9月2日未明にチューリッヒ行きA350-1000型機が離陸して直後に香港に戻り確認された。 キャセイは同日、保有するA350型機全48機の点検を開始し、その後、-900型機と-1000型機の両方が影響を受けていることが判明した。 キャセイはこの部品が何であるかはまだ明らかにしていないが、ブルームバーグは匿名情報筋の話として、この問題は変形または劣化したフレキシブル燃料ラインに関連していると伝えている。本誌はキャセイ航空にコメントを求めている。 

 キャセイ航空は、ロールス・ロイスのトレントXWB-84エンジンを搭載したA350-900型機を30機、トレントXWB-97エンジンを搭載したA350-1000型機を18機保有。

  同航空は当初、9月3日までの往復便24便をキャンセルした。 最新の更新では、9月4日にさらに10便をキャンセルしたが、長距離便の運行には影響はないとしている。  

  キャセイ航空は、問題を航空機およびエンジンメーカー、規制当局に直ちに知らせたと強調している。 ロールス・ロイスは9月2日、この事故を認識していることを確認し、問題の機体はトレントXWB-97エンジンを搭載していたと明らかにし、キャセイ、エアバス、関係当局と協力し、調査を支援していると述べた。 9月3日の更新で同社は、「ICAO付属書13に基づき、香港の関係当局が調査を開始した。しかしながら、ロールス・ロイスは、キャセイ航空がスペアパーツを確保しており、修理のためにエンジンを換装することが可能であるとコメントしていることを強調している。 

 現在、世界中で526機の-900と86機の-1000が運航されている。A350を運航している他の主要航空会社は、本誌に対し、保有機を点検しているが、同様の問題はまだ見つかっていないと述べている。■


Cathay Pacific Undertakes Engine Component Replacement On 15 A350s

Adrian Schofield Jens Flottau September 03, 2024

https://aviationweek.com/mro/aircraft-propulsion/cathay-pacific-undertakes-engine-component-replacement-15-a350s




2023年11月25日土曜日

キャセイがコロナ禍から初めて黒字転化へ

 


キャセイパシフィック航空は昨年から着実に業績を伸ばしている。


  •  キャセイパシフィック航空は2019年以来の年間黒字を計上する見込みで、COVID-19後の大幅回復を示唆している

  •  同社の下半期は上半期を上回る収益が見込まれ、2023年の全体的な好業績に貢献する

  •  同社の旅客数は、年末までにパンデミック以前の95%に達する予測で、以前の予測を上回っている


COVID-19のパンデミックが世界の航空業界に影響を与えたが、一部航空会社は大きな打撃を受けた。アジア有数の航空会社キャセイパシフィック航空は、香港の厳しい検疫と国境制限政策が主な原因で、最も大きな影響を受けた航空会社のひとつであった。しかし現在、状況は好転し、2019年以来初の年間黒字を計上する可能性が出てきた。


黒字の年

キャセイパシフィック航空の運航はパンデミック中に劇的に落ち込み、香港の厳しい国境管理政策で状況はさらに悪化した。そのため、回復に時間がかかっている。


しかし、観光客でビジネスが回復する中、同社は今年を黒字で終える見込みだ。ブルームバーグによると、キャセイパシフィックとその子会社は「好調な業績」で今年度を好調に終える見通しが大幅に強まっている。


同航空会社によると、下半期は上半期を上回る収益で2023年の全体的な数字に貢献するという。同航空会社の今年上半期の純利益は8億ドルだった。


キャセイパシフィック航空は、世界的なサプライチェーンや従業員の採用・訓練の停滞などが依然として航空セクターに影響を及ぼしているため、慎重姿勢を見せている。それでも、ここ数年の苦闘の後、年間黒字の可能性が出てきたことは経営陣にとって喜ばしいことだろう。


予想を上回る好調

キャセイパシフィック航空は、年末までに旅客数がパンデミック前の95%に達すると予想している。これは、キャセイが2023年末までに2019年の旅客数レベルの70%に到達することを期待していた2022年12月の予測よりもずっと良い。


同社の回復では3月までにパンデミック前の50%のキャパシティに達し、回復の初期段階を示唆していた。これは主に、中国が国境を再開したことと、同地域におけるCOVID関連の規制が全体的に緩和されたことによる。


キャセイパシフィック航空には長い道のりがあり、海外旅行の需要が活況を呈している間に、さらにキャパシティを増やす必要がある。


同社にとって回復への道のりは容易ではなかったが、ここ数ヶ月で調整を行い、旅を続けている。今年初め、同社の最高経営責任者(CEO)ロナルド・ラムは、回復プロセスを加速させるため、労働力を強化し、運航停止中の機材を再稼働させる必要があることを認めた。これらの対策は現在、すべて実を結んでいるようだ。


今後の展望

キャセイパシフィック航空が完全に回復するまでにはまだ時間がかかるが、すでに将来の計画を立て始めている。同社は8月にエアバスA320neoファミリーを32機発注し、機材の近代化と旅客需要の増加に対応することを発表した。


また、ラムCEOは将来の機材要件をさらに評価しており、機材更新プログラムの一環として中距離路線用航空機の追加発注を検討する可能性があると述べている。同社が一刻も早く、大流行前の規模に戻ることを願ってやまない。■


Cathay Pacific Expects To Report 1st Annual Profit Since 2019

BY

GAURAV JOSHI

https://simpleflying.com/cathay-pacific-expects-to-report-1st-annual-profit-since-2019/


2023年6月24日土曜日

キャセイが2019年以来初の黒字を計上できる見込み。日本路線が好調でトラフィックは回復へ。

 


キャセイパシフィックグループは、営業成績が「力強い回復」を見せ、2023年上半期は2019年以来初の黒字を計上する見通しだ。



同グループは、メインラインのキャセイとローコスト部門のHKエクスプレスで構成され、キャッシュフローが改善し続けていることから、2023年はキャッシュジェネレイティブな営業を行っていると付け加えた。

 キャセイパシフィック航空は2019年に政情不安の影響を受け、1年後には香港のハブ空港を全面閉鎖させたCovid-19大流行の影響を受けた。

 今年の香港は海外旅行者への「Covid感染ゼロ」制限をほぼ緩和したことで、キャセイがネットワークを再構築できるようになった。

 キャセイのコマーシャル&カスタマー・チーフ、ラヴィニア・ラウは、今年半期の利益幅を明らかにしなかったが、2019年上半期の純利益は13億5000万香港ドル(1億7200万ドル)だった。

 この見通しは、航空会社がトラフィック回復に「順調な進展」を見ていることによる。5月のキャセイの旅客数は140万人を超え、4月と比較し2.6%増加した。

 日本およびタイへの旅行需要が好調であったこと、また中国本土発着のトランジットトラフィックも好調であったことをラウは指摘している。

 また、ラウは以下付け加えた: 「夏のピークシーズンは、学期終了後に香港に戻る学生による後押しが期待できそうです」。

 貨物については、同月の市場取扱量は「ほぼ横ばいだった」とラウは言う。それでも、香港が厳しい貨物乗務員の検疫措置を課していた2022年と比較すれば、貨物輸送量は73%増加した。■


Cathay forecasts first half-yearly profit since 2019 | News | Flight Global

By Alfred Chua24 June 2023


2023年6月10日土曜日

キャセイパシフィック航空の「再生」は軌道に乗るか。社内改革とともに中国経済圏への依存が貨物運輸で強まりそう。

 


Cathay Pacific aircraft

Credit: Cathay Pacific


世界の航空会社にとって2019年は運営面でも財務面でも歴史的に良い年で、2020年のパンデミック突入をより衝撃的なものにした。しかし、キャセイパシフィックエアウェイズにとって2019年が極めて重要な年だった。



 2019年初頭、同社は2年間の財務的損失を経て、ルパート・ホッグCEOの変革戦略から脱却しつつあった。2月には香港証券取引所に利益アラートを出し、2018年度決算で23億香港ドル(3億ドル)の利益が見込まれ、機動性の向上、新規路線の開設、顧客サービスの改善など、社運が好転していることを示していた。

 しかし、3月に大規模な市民権デモが発生し、一時はデモ隊がキャセイの本拠地である香港国際空港にも侵入し、フライト運航を妨害する事態も発生した。キャセイ社員には、デモ隊への支持を表明する者もおり、北京政府の不興を買った。記者会見でこの状況について問われたキャセイのジョン・スローサー会長(当時)は、キャセイの2万7000人社員に「何を考えるべきか」を指示するなど「夢にも思わない」と述べた。 彼は北京に呼び出され、9月に辞職した。8月から11月にかけ、ホグとCCOポール・ルーも辞任した。

CEOキャセイパシフィック航空CEO、ロナルド・ラム。クレジット:キャセイパシフィック航空


 外部政治と内部経営で混乱が続く中、11月にオーガスタス・タンがCEOに、ロナルド・ラムがCCOに昇格し、パトリック・ヒーリーが会長に就任した。2019年末に事態が落ち着き、キャセイが再び再建できると思われた矢先、ニュースのヘッドラインは、中国の武漢市でウイルスが壊滅的な影響を与えたことに注目し始めた。

 パンデミックを経た今年1月にタンはキャセイの親会社であるスワイヤーの別の職務に移り、ラムはがCEOになった。

 キャセイ本社でATWのインタビューに応じたラムは、過去数年間のトラウマを認め、会社のビジョンを説明した。

 「ここ数年、私たちは多くのことを経験し、多くを変容させたと思います。特に多くを経験し、多くを変容させたと思います。ですから、今後数年間で、これまでにないレベルで成功を収めるチャンスを秘めた新しい旅に出たのです。

 「当社のビジョンは、世界最高のサービスブランドになることです。それは、お客様、社員、そして香港が心から誇れるブランドになることを意味します。このビジョンを達成するため、多くの仕事が必要です」。

 「新生キャセイパシフィック」を復活させる野心的な計画がラムにある。フラッグシップのプレミアムな旅行商品、LCC子会社のHKエクスプレス、キャセイカーゴにリブランドされた航空貨物、そして、マルコポーロとアジアマイルズの2つのロイヤリティ商品を統合し、ライフスタイルサービスを開始したライフスタイル部門という4つの柱で構成される。

 4つのセグメントには、それぞれディレクターと個別の損益計算書が用意される。ラムは、チームに大きな権限と明確な説明責任が与えられ、将来の市場の要求に応える俊敏性と革新のスピードが増すと述べた。

 ラムは、ビジョンが設定された以上、会社のリーダーは、航空会社全体に連鎖する主要業績評価指標を設定し、定量的であると同時に定性的な意味も持つ指標を持たせると述べた。

「明確かつ健全な戦略とビジョン、この2つに注力しますが、毎日の実行はシニアチームが責任を持つので、彼らに任せることになるでしょう」とラムは述べた。

 CCO時代にラムが注目したのは、ライフスタイル製品だった。従来、顧客は旅行中に1回だけ大きな出費をし、交流していたが、それをラムは「1つの大きな点」と表現した。しかし、新しいロイヤリティ・プログラムとクレジットカードを導入することで、大きな点の前に、小さな点が密集するよう望んでいる。顧客と航空会社の間のインタラクションを増やすことが狙いだ。


コミュニケーション

1月以降、ラムはオンライン・オフラインを問わず、コミュニケーションに積極的に取り組んでいる。「自分は外ではブランドを、内では文化を代表している」と語る。リーダーや航空会社が社員やお客さまへのコミュニケーション方法を変えるべきと考えている。

 「キャセイが今後数年間、グループとして成功するためには、当社の中身を継続的に改善する必要があると信じています。しかし、ストーリーテリングにおいても、より良い仕事をする必要があります」と述べた。「過去10年間を振り返れば、困難に直面したとき、物質的な問題でもありました。しかし、それ以外は、ストーリーテリングの問題かもしれません。その双方に取り組む必要があるのです」。

 ラムは、香港政府による中東へのハイレベル代表団に参加し、旅行ブログを公開したが、その信憑性と気軽さが好評を博した。彼は、ビデオに出演しスタッフや一般の人々に挨拶するなど、より多くのコミュニケーションメディアを試し続けている。

 2021年、多様な部署のスタッフが集まりアイデアを「掛け合わせ」、課題を解決する「キャセイ・アジャイル」という取り組みを生み出し、2週間ごとに経営陣が優先順位をつけている。これは、ラムが強く支持する取り組みだ。

 新世代の従業員多数は、イノベーションを起こし、変化をもたらす環境で働きたいと望んでいる。キャセイ経営陣が若く、ラム自身も50歳という若さでCEOを務めているが、これは航空会社の目的ではなく、「高いパフォーマンスを発揮するスタッフの成果である」とラムは言う。

 また、14人で構成されるトップ・エグゼクティブ・チームは男女比が同じで、これも実力に応じて全員に平等な機会を与える結果であると述べた。キャセイの女性トップリーダーには、ラヴィニア・ラウCCOやジャネット・マオHKエクスプレスCEOがいる。

 今後の展望として、ラムは香港のグレーターベイエリア(GBA)を、デジタル化、持続可能性と並ぶ成功の3大重要要素の1つとして位置づけている。GBAは広東省地域の主要都市9箇所をカバーし、人口は約8000万人、平均年齢は30~33歳の範囲。


中国とGBA

キャセイは、中国本土でのお客様との交流も強化しており、WeChatやDouYinといった中国語圏のアプリケーションにアカウントを開設している。スロット制限のため、キャセイは広州空港に1日2便しか飛んでいないが、陸と海のリンクが新しく改善されたことを生かそうと考えている。キャセイ便を利用するため香港空港までフェリーを利用する乗客のために、深圳蛇口フェリーターミナルにラウンジを開設する。

 GBAは、キャセイの長年の強みである貨物にとっても重要だ。

 「GBAで貨物は抜きにはできません。GBAは世界で最も重要な製造拠点で、ハイエンドかつ高品質な製造に移行しつつあります。これは、当社のカフェカーゴ提案と非常によく合っています。

「GBA各都市から香港への貨物輸送をどう促進し、合理化するかを考えています。答えのひとつがインフラとデジタル技術の革新です」。

 新経営陣のビジョンが効果を発揮する兆しが3月に発表された同社の2022年通期決算に表れている。同社および子会社は、年間2億5,500万香港ドルの損失を計上したが、下半期は23億香港ドルの包括利益を計上し、上半期から著しく改善した(関連企業を含むグループ全体の帰属損失は65億香港ドルと報告)。

 ヒーリーは決算発表で、「長期的な成功をもたらすと確信できる明確な戦略があります。これを達成するため、接続の再構築に重点を置きます。キャセイパシフィックと香港、GBA、中国本土、さらに香港と世界とのつながりを取り戻すことを意味します」と述べた。■



Cathay’s New CEO Has Set The Hong Kong Airline On A Path To Reconnect | Aviation Week Network

Chen Chuanren June 05, 2023