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2026年5月31日日曜日

777Xの型式証明は2027年が有望、737 MAX-7/-10の型式証明は年内か(FAA長官発言から)―ボーイングには引き続き製造品質の向上を期待し、落ち着けば新型機の開発へ踏み出してもらいたいものです

 

Boeing 777X second test flightボーイング777Xの試験飛行 提供:ボーイング

FAA長官が777Xで2027年の型式認証を示唆

サウスカロライナ州チャールストン発—FAAのブライアン・ベッドフォード長官は、ボーイング737 MAXが年内に認証されるとの見解を示し、777Xも2027年に認証されるだろうと示唆した。

「まずMAX 7が認証され、続いて-10が認証され、そして来年初めには777も認証されることを期待している」 と、ベッドフォード長官はサウスカロライナ州チャールストンで開催されたCAPA航空会社リーダーズ・サミットで述べた。

ベッドフォード長官による777Xの認証時期の見直しは意外なものと見られている。というのも、ボーイングは以前、飛行試験が予定通り進捗しており、年末までに修正型式証明の交付に間に合うと示唆していたからだ。これにより、長らく遅れていた納入が2027年初頭に開始される道が開かれるはずだった。

業界筋によると、つい先月の4月まで、ボーイングは10月に777のFAA認証を取得することを望んでおり、飛行試験は9月頃に型式検査認可(TIA)の最終段階が完了することで終了する見込みだった。777-9の試験最終段階の重要な要素には、長距離双発機運航(ETOPS)の認可を得るための飛行が含まれている。本誌取材によると、これらは当初6月に開始される予定だった。

しかし、ボーイングのケリー・オルトバーグCEOは、5月27日にニューヨークで開催されたバーンスタイン年次戦略決定会議(Strategic Decisions Conference)での講演で、全体的なスケジュールがさらに遅れる見通しを示唆した。「ETOPSを除き、飛行試験プログラムは年末までに完了する見込みです」「ETOPSは来年まで持ち越されることになる」とオルトバーグは付け加えた。

「しかし、当社は現在機体を製造中で、来年の引き渡し開始に向け準備を進めている」と彼は強調した。初期の運航会社が、ETOPS認可のないベースライン認証のみの777-9を先に引き受けるかどうか尋ねられた際、オルトバーグは「概して、顧客はETOPS試験の完了を望むだろう」と答えた。

今回のスケジュール延長の背景については依然として不明な点が多い。ボーイングの飛行試験部門は、737 MAXファミリーの最後の2機種である-7型とストレッチ型の-10型の認証作業を同時に完了させると同時に、4機の777-9開発機を飛行させているため、多忙を極めている。オルトバーグは、「当社の飛行試験組織は共通であるため、同じチームが航空機をすべてサポートしている」と述べた。したがって、-7型と-10型の飛行試験プログラムが完了次第、777-9型により多くのリソースを割くことができるようになります」

ボーイングと、777-9のGE9Xエンジンの独占供給元GEエアロスペースは、1月に発覚したミッドシール(中間シール)の耐久性問題を修正するための最終的な構成についても検討を進めている。しかし、両社とも、この修正が来年の納入スケジュールに影響を与えることはないとの見解を改めて表明している。

5月19日、メディアの取材に応じたGEエアロスペースの商用エンジンシステムエンジニアリング担当副社長、カルロス・ペレスは、「当社は問題を把握しており、修正に取り組んでいる。この問題がプログラムの就航に実質的な影響を与えるとは考えていない。飛行試験プログラムは継続中であり、その過程のあらゆる段階でボーイングを支援してきた」と述べた。

ペレスはさらに、「当然ながら、同時に規制当局とも、必要となる可能性のある変更について協議している。したがって、今後の展開について楽観視している。協議から重大な課題が生じることはないと見込んでいる」と付け加えた。

ボトルネックの解消

チャールストンでは、ベッドフォード長官がオルトバーグを称賛し、ボーイングの最高経営責任者(CEO)は同社にとって「正しいマインドセットを持っている」と述べた。

「ボーイングはまず何よりも優れた航空機を設計し、それを高い品質水準で製造しなければならない。率直に言って、それがボーイングにとって最も低コストな解決策だ」とベッドフォード長官は語った。「優れた航空機を設計し、最初から正しく製造し、手直しを必要としないこと。オルトバーグCEOはその考えを完全に理解していると思う。」

ベッドフォード長官は聴衆に対し、FAA(連邦航空局)が航空機認証チームに多大なリソースを投入しているのは、主に電動垂直離着陸機(eVTOL)を見据えてのことだが、より協力的になりたいという意向もFAAにあると語った。同氏のチームと一部の米国メーカーとの間で対話を築くのは時間のかかるプロセスだったが、今では信頼関係が築かれ、今後の展開に向けて良好な基盤が整ったと述べた。

「率直に言って、業界と提携して各社が何を成し遂げようとしているのかを理解したいというのは、当方にとっても利益になることです。そうすることで、FAAがリソースを適切に配分し、ボトルネックにならないようにできるからです」とベッドフォード長官は述べた。「これは考え方の転換ですが、イノベーションを解き放つためのものだと思います。FAAはボーイングが、ここ米国で次の大市場向け航空機を生産する姿を見たいと願っています…… では、その成果を達成する上で我々がボトルネックにならないよう、今日からどのようにその対話を始めればよいのでしょうか。」■

クリスティン・ボイントン

クリスティン・ボイントンは、エイビエーション・ウィーク Networkにて米州の航空輸送を担当するシニアエディターである。

ガイ・ノリス

ガイはエイビエーション・ウィークのシニアエディターであり、技術および推進システムを担当している。コロラドスプリングスを拠点としている。


FAA Administrator Signals 777X Certification In 2027

Christine Boynton Guy Norris May 28, 2026

https://aviationweek.com/air-transport/safety-ops-regulation/faa-administrator-signals-777x-certification-2027


2025年11月25日火曜日

ボーイング777X型式認証が次の段階へ移行(Aviation Week)

 

ボーイング777X型式認証が次の段階へ移行(Aviation Week)

777X

クレジット:トニー・オズボーン/エイビエーション・ウィーク・ネットワーク

ドバイ発―ボーイング777-9の認証取得の遅延に「非常に、非常に失望している」と述べつつも、同プログラムは今後数日中にFAA型式検査認可FAA Type Inspection Authorization(TIA)フェーズ3を開始し、飛行試験の次段階へ進むと、ボーイング民間航空機部門社長兼CEOのステファニー・ポープStephanie Popeは語った。

「認証試験を今週中に開始する」とポープは11月16日、試験継続のFAA認可を確認してこう述べた。「(TIA)フェーズ3と4では、エイビオニクスとシステムに焦点を当てて今後数か月かけて取り組む予定だ。進捗は確実に生れている」。

ドバイ航空ショー前夜のポープ発言は、ボーイングが777-9の初号機納入が2027年まで延期されることを明らかにして1カ月も経たないタイミングだ。これで2013年のプログラム開始時に予定されていた時期より7年遅れることになる。この決定はエミレイツのティム・クラーク社長を含むエアライン企業の一部を驚かせたようで、クラークは発表を聞いて「少々不愉快な思いをした」と述べた。

ポープはクラーク発言に直接言及せず、「日々、あらゆるやり取りから学ぶべき教訓は常に存在する。顧客が驚かされる事態は許容できない。我々の焦点は可能な限り透明性を保つこと」と述べた。

第3段階の飛行試験には、現在ドバイで展示中の777-9開発機「WH001」が参加する。展示会で本誌の取材に応じたWH001主任操縦士ヘザー・ロスは「次の試験パッケージに移行する。上昇離脱試験に加え、安定性・操縦性試験を実施する」と語った。

「特定の試験セットに対応するため、機体には更新作業が必要となる」と彼女は付け加えた。更新の大半は、機体のフライ・バイ・ワイヤ飛行制御システム向け、ほぼ最終版に近いソフトウェアのアップロードに関わるものだ。

カリフォーニア州エドワーズ空軍基地で最近数週間にわたり実施された離陸性能認証試験に参加したロスは、ベースラインの777-9について「操縦性と性能は非常に優れている」と語る。

「微調整が必要な点や、さらなる分析の結果で発見されるかもしれない些細な問題はあるが、実際のところ操縦性の観点から言えば、この機体は本当に優れている」。■

ガイ・ノリス

ガイは『エイビエーション・ウィーク』誌のシニアエディターで、技術と推進システムを担当している。コロラドスプリングスを拠点とする。


Boeing 777X Moves To Next Certification Phase

Guy Norris November 16, 2025

https://aviationweek.com/air-transport/safety-ops-regulation/boeing-777x-moves-next-certification-phase


2025年9月13日土曜日

「仕事が山積み」:777X 認証が予定より遅れているとボーイング CEOが認める(Simply Flying)

 


777X

Shutterstock

By Shutterstock

ボーイング(NYSE:BA)は、課題に真摯に取り組んでいるようだ。ボーイングのケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は、ボーイング777-9の認証スケジュールが大幅に遅れており、最初の納入は 2026 年と、予定より 6 年遅れると述べた。ボーイング 777-9 の納入は、航空会社の中期的なキャッシュフローの重要な部分であるため、これは投資家にとって確かに懸念事項だ。同社は「山積する課題」に直面していると認めつつも、新たな技術的問題は発生していないとコメントした。

ボーイングの生産・認証目標は非常に野心的と見ている。同社は年末までにボーイング737 MAXの月産42機達成を目標としており、これは上限38機から引き上げた数値で、連邦航空局(FAA)の承認が前提となる。ただし、規制当局は増産承認に全く関心を示していない。ボーイング737 MAX 7およびボーイング737 MAX 10の生産は進展しており、サプライチェーンの制約が大きな障害となる見込みはない。同社はまた、ボーイング787の生産を来年までに10機まで引き上げることを目指している。

認証スケジュールは引き続き後退

ボーイング777Xプログラムの認証は、ボーイングに引き続き圧力のままだ。オルトバーグCEOは、技術的問題は発生していないものの、規制当局が承認に近づくまでに完了すべき作業量が膨大であることを示唆している。同機の初号機納入は現在2026年と予想され、2013年にプログラムが開始された際の予定より約6年遅れている。本誌は、この更新された目標でも過度なまでに野心的と見ている。

オルトバーグは、の認証遅延が航空会社にもたらす課題を強調している。彼は、わずかなスケジュール遅延でさえ、プログラムの既に低い収益性に影響を与え続けると指摘する。ボーイング777Xはこれまでに数十億ドルの損失を出している。ロイターが掲載した声明で、オルトバーグは投資銀行モルガン・スタンレー主催のラグナ会議で投資家に向けて次のように述べた:

「これほど長い時間がかかったことが悔しい」

生産戦略と資本配分

ボーイングの短期事業計画は、主に生産率の規律ある増加に焦点を当てている。これにより、過去数年間の不安定さを再現することなく、メーカーのキャッシュフロー改善を図る。ケリー・オルトバーグは、システムがこの増産に対応できる状態を確認した時点で初めて、ボーイング737 MAXの月産を42機に引き上げると述べた。この姿勢は、過去の急激な増産が最終的に生産ラインを混乱させ、同社に数十億ドルの損失をもたらし顧客関係を損なったことを反映していると見られる。

サプライチェーンの状況は軽微な障害と認識している。供給側のボトルネックは過去に比べ減少したものの、インフレは依然として主要な懸念事項である。ワイドボディ機では、ボーイング787プログラムの生産ペースが月5機から7機へと緩やかに上昇。近く月8機への増産が視野に入り、来年度目標は月10機とされている。

ボーイング777X バリエーション:受注残:

ボーイング777-8 43

ボーイング777-9 449

ボーイング777-8F 59

オルトバーグは、経営陣が危機期に積み上がった負債の削減を優先する意向であると指摘している。同社は需要の兆候が依然として強く、各国政府が外交の一環としてボーイング製航空機の海外購入を奨励していると表明した。例えば日本や韓国などが相次いで発注を発表している。

結論は?

ボーイング777Xの認証遅延は課題のままであり、近い将来解消の見込みはない。ボーイングの現在のキャッシュフロー計画では、777Xの納入が来年開始されるとしているが、認証作業にほとんど進展が見られない現状を懸念する投資機関もある。

ボーイング777Xプログラムは、運航会社が同機で収益運航を開始するまでに、まだ多くのハードルをクリアする必要がある。航空会社にとって同機就航は画期的な出来事となるが、少なくともあと1年はかかる見込みだ。

このスケジュールがさらに遅れる可能性は十分にある。このリスクへのメーカーの曝露は、長期的なビジョンに対する投資家の信頼を損ね続けている。■


“Mountain Of Work”: Boeing CEO Says 777X Certification Is Behind Schedule


Alexander Mitchell

https://simpleflying.com/boeing-ceo-777x-certification-behind-schedule/


2022年11月30日水曜日

777Xのフライトテスト中断。GE9Xエンジンで想定外の不具合が見つかったため。現在調査中で、路線就航がまた遅れるのは必至か

 

 


GE9X

Credit: Guy Norris/Aviation Week

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ボーイングは、GE9Xエンジンに関する不特定問題に関してGEエアロスペースとの共同調査を待つ間、777-9の試験飛行を一時的に中断している。

10月6日の試験飛行中に発生したと見られるこの問題の詳細は、ほとんど発表されていない。この問題が特定エンジンに限定されたものなのか、特定の製造バッチに限定されたものなのか、あるいはもっと深刻な設計上の欠陥が新たに発見されたのか、評価が待たれる。

777-9のローンチカスタマー、エミレイツのティム・クラーク社長は、エンジン問題が深刻なら、すでに遅れているFAAの型式検査承認(TIA)が遅れる可能性があると警告している。今のところ、エミレイツは2025年7月に同機をデビューさせる予定だ。

「12月6日には、エンジンに問題がないかどうか、言い換えれば、バッチなのか、それともエンジン全体の設計に問題があるのかについて情報を得ます」とクラークは言う。「ボーイングは1月に飛行試験プログラムを再開させたいと考えている。来年半ばまでの予定のTIAは、比例配分される。もし、GEが再設計で、再度、全試験工程を実施しなければならないとしたら、月単位で後退することになる」。

ボーイングは、当初2021年初頭の予想だったTIAの時期についてコメントを拒否している。「当社はFAAに委ねています。FAAと連携して、認証試験に先立ち、文書と分析を成熟させる作業を続けています」と同社は述べている。しかし、一方でボーイングは、エンジン問題が調査中であることを認めている。

「GEエアロスペース社が最近発生したGE9Xエンジンの問題を調査しており、徹底的な調査と適切な処置が完了次第、航空機テストを再開する予定」とし、ボーイングは、「安全性は当社の最優先事項であり、当社のサプライヤーと技術チームは、顧客や規制当局と透明性をもち協力しながら、必要な時間をかけて調査をサポートします」と述べている。

「GEは、GE9Xの認証取得後のエンジニアリングテスト中に発生した技術問題を検証中で、飛行試験再開をサポートする調査結果についてボーイングと緊密に連携しています」と、エンジンメーカーGEは述べている。詳細は明らかにされていないものの、事故の中心はホットセクションのタービンエリアと考えられている。「エンジンが爆発したため、エンジンは解体された」と、クラークは付け加えている。

この問題は、10月6日まで777Xテスト機材で唯一飛行していた777-9開発機WH001の試験中に発生したと考えられている。飛行試験の関係者によると、乗組員は約1,700時間、2,600サイクルを経過したエンジンの熱超過評価を行っていたという。

GE9X開発に問題がなかったわけではない。2018年2月、同社所有の飛行テストベッドでのGE9Xの初飛行は、高圧コンプレッサーの可変ステーターベーンのレバーアームに問題が発見されたため、延期された。その後、圧縮機固定子の再設計により、777-9の初飛行は約半年遅れ、2020年1月になった。■

Boeing 777X Flight Tests Halted After GE9X Incident

Guy Norris Jens Flottau November 30, 2022

https://aviationweek.com/air-transport/aircraft-propulsion/boeing-777x-flight-tests-halted-after-ge9x-incident