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2025年7月19日土曜日

航空運賃設定の未来?: デルタが航空券価格をAIで決定(Simple Flying)

 

写真:kamilpetran|Shutterstock


人工知能(AI)は乗客のチェックインから航空機のメンテナンスまで、あらゆるものを再構築中だ。 デルタエアラインズは航空券に適用しようとしている。同社は、タイミングや需要だけでなく、乗客が支払う可能性が高いとアルゴリズムが考える金額に基づいてAIを使用して運賃計算する新しいシステムをテスト中だ。


現在、この方法で価格が設定されているのは航空券のごく一部だが、同社は今後数年間でシステムを大幅に拡大する計画を持っている。しかし、システムの規模が拡大するにつれ、公平性や透明性、そしてこのようなアプローチによって最終的に旅行者がより多くの料金を支払うことになるのではないかとの懸念も出てくる。


デルタは航空券価格の3%でAIをテスト中

何十年もの間、航空会社はタイミング、需要、空席状況、一般的な予約行動の組み合わせに基づいて運賃を決定してきた。デルタは現在、イスラエルのテック企業Fetcherrと提携して開発した「スーパーアナリスト」と呼ぶ価格設定システムによって、このモデルから脱却しようとしている。 


Fetcherrによると、この技術は大量のリアルタイムデータを処理し、過去の購入履歴や閲覧パターンなどの要素を考慮して、個々の検索に対応した価格を算出するものだ。


7月10日の投資家向け電話会議で、デルタのグレン・ハウエンスタイン社長は、現在国内運賃の約3%をAIで決定しており、年内に20%まで拡大する予定だと述べた。最終的な目標は、今後18カ月から24カ月かけてより広範囲に展開することだ。 ハウエンスタインは言う:「この状況を気に入っています。 しかし、時間をかけて、展開が成功するようにします。お客様に選択肢を増やし、価格設定の選択肢を増やし、すべてのキャビンでより多くの製品とサービスを提供するためです」。


AIによる価格設定は公平性へ懸念をもたらす

デルタ首脳陣は、AI価格システムの長期的な可能性について楽観的な見方を崩しておらず、収益を向上させ、乗客により多くの選択肢を提供する方法だと説明している。しかし、乗客の体験にどのような影響を与えるかについて懸念が高まっている。 アリゾナ州選出の上院議員ルーベン・ガレゴは、このやり方を「ぼったくり」と呼び、航空会社がAIを使って「あなたの痛点を見つけ」、あなたが受け入れると思われる最も高い運賃を請求してくると警告している。


消費者団体は、このようなアルゴリズム主導の価格設定は公平性の境界線を曖昧にしかねないと主張している。特に、同じフライトを利用する2人の乗客が、何の説明もなくまったく異なる料金を受け取る可能性がある場合、このようなシステムが本当に透明なものなのかが大きな問題となる。『ジェネレーションAI』の著者マット・ブリットンは、『フォーチュン』誌に対し述べた。「消費者にとって、これは "公正な "価格設定の時代が終わったことを意味します。 あなたが目にする価格は、アルゴリズムがあなたが受け入れると考えた価格であり、普遍的な料金ではないのです」。


運賃の違いは長い間、航空券の予約時期や満席率など、明確で広く理解できる要因によって形成されてきた。新しいAIモデルは、購入履歴、閲覧行動、個々の予約状況を利用する、より不透明なシステムに置き換わる。一部の旅行者にとっては、このシフトによって価格設定が予測しにくくなり、公平でなくなる可能性がある。


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少なくとも2人の旅行者が予約に含まれている場合、航空券の価格は大幅に下がる可能性がある。


AI運賃の将来は不透明なまま

短期的には、AI運賃はデルタが迅速に座席を埋める必要がある場合や需要を喚起する必要がある場合に、より多くの割引を事前提供する可能性がある。経営幹部は、このシステムは従来モデルでは不可能だった価格設定の微調整が可能だと考えている。しかし、長期的な成功は保証されたものではなく、このシステムが旅行者にどう受け止められるかにかかっている。


他の業界(例えば、ウェンディーズのようなファーストフードチェーン)は、同様のAIベースの価格設定を実験的に行っているが、批判を浴びている。とはいえ、航空会社の価格設定は異なる期待値のもとで運営されている。運賃の計算方法に関する透明性が欠如しているため、乗客の中には公正な取引をしているのか疑問に思う人もいるかもしれない。


デルタ航空

タイプ フルサービスキャリア

ハブ空港 ボストン・ローガン国際空港、デトロイト・メトロポリタン・ウェイン郡空港、ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港、ロサンゼルス国際空港、ミネアポリス・セントポール国際空港、ニューヨークJFK空港、ラガーディア空港、ソルトレイクシティ国際空港、シアトル・タコマ国際空港

設立年 1929

加盟航空会社 スカイチーム

CEO エド・バスティアン


価格設定プロセスが信頼を失えば、このモデルがもたらすはずの収益の向上が損なわれる可能性がある。今のところ、同社はテスト段階を継続し、結果を注意深く見守っている。このアプローチが新たな業界標準になるか、消費者からの圧力で失速するかはまだわからない。■



The Future Of Fares: Delta Is Now Using AI To Determine Ticket Prices

By 

Prachi Patel

https://simpleflying.com/future-of-fares-delta-ai-ticket-prices/



2022年8月13日土曜日

米国の航空運賃が低下中。原油価格暴落の影響か。だが、航空市場の全面回復へはまだ遠い。

 

 

 

ブルームバーグが今夏の航空運賃がインフレ圧力でピークに達したと報じたのはほぼ1カ月前のことで、ここ数週間は燃料価格の暴落に伴い、価格が着実に下がってきている。しかし、価格水準は1年前より高いままの可能性が高く、2022年の残りに価格競争が起こる兆候はほとんどない。

 需要が高く、便数が限られていることが、依然として問題である可能性がある。

 7月の航空券価格は、前月比で7.8%と大幅に下落した。これは、全体的なインフレの緩和に役立った。夏休みシーズンが終わり、秋まであと1カ月余りとなった今、航空専門家は、需要の緩和で価格が下がり続けると予想している。

 消費者物価が過去40年以上で最も速いペースで上昇する中、航空運賃はこの夏、実際に下落した数少ない購買カテゴリーの一つだ。6月のインフレ率は9.1%と予想以上に上昇したが、7月の卸売物価上昇率が0.5%低下したのは朗報だ。しかし、これもやはり、原油価格の下落によるところが大きく、経済へのトリクルダウン効果がじわじわと効いてきている。

 

航空運賃は正常化へ

航空運賃は、夏の旅行計画を確認し始めた5月にピークに達した。この2年間は比較的慎重だったが、2022年夏はCovid-19大流行前から最も忙しい旅行シーズンとなった。しかし、航空会社は、天候や人員配置の懸念による大量遅延やキャンセルのリスクを減らすため、便数削減を余儀なくされた。これが運賃の上昇につながった。

 この問題をさらに深刻にしたのは、人件費と燃料費の高騰だ。

 航空運賃は通常、夏の終わりから秋の半ばにかけて旅行需要が緩和されるため下がるが、感謝祭やクリスマスの休暇が近づくと急騰の可能性がある。

  旅行予約・価格追跡アプリ「Hopper」のデータを引用したニューヨーク・タイムズによると、今月の運賃は平均286ドルで、5月から25%近く下がる予想だ。しかし、9月までは300ドルを下回る運賃が続き、11月には373ドルのピークに達すると予想される。パンデミック開始直前の2019年同月から24%上昇する見込みだ。

 

高値で飛ぶ航空会社 

航空会社が便数を減らしても、アメリカンエアラインズやデルタを含む大手航空会社の収益は急上昇し、2019年の水準を上回ることさえある。

 アメリカンのロバート・アイソムRobert IsomCEOは先月の第2四半期決算説明会で、「顧客は記録的な数の旅行に戻り続けている」と述べた。さらに、2022年はすでに「これまで経験した中で最も多忙な夏」になると付け加えた。

 価格が下がっても、航空利用客は限られた選択肢に直面する可能性がある。航空会社幹部は、少なくとも来年の夏までは、飛行機が大流行前に戻ることはないだろうと予測している。つまり、予約できるときに早めに予約しておくことだ。■

 

Your Vacation Just Got Cheaper: Air Travel Prices Are Dropping - 19FortyFive

ByPeter SuciuPublished3 mins ago

 

A Senior Editor for 1945, Peter Suciu is a Michigan-based writer who has contributed to more than four dozen magazines, newspapers and websites. He regularly writes about military hardware, firearms history, cybersecurity and international affairs. Peter is also a Contributing Writer for Forbes. You can follow him on Twitter: @PeterSuciu.

In this article:Inflation, Summer Vacation, U.S. Economy, Vacation


2022年6月18日土曜日

ダイナミックプライシングで航空業界、利用客双方が恩恵を受ける。その推進役はデータでありAIだ。

 



この価格モデルは柔軟性を提供する一方で、その利点については多くの議論がある。


航空会社は収益の最大化を目指し、ダイナミックプライシングが航空業界に浸透しつつある。このトレンドを全員が歓迎しているわけではないが、市場関係者は、乗客と航空会社双方に利益をもたらすと言う。

航空会社は乗客をよく理解しており、ダイナミックプライシングはその知識を活用するものだ。

 ダイナミックプライシングとは、市場状況を反映して、製品やサービスの価格を変化させる取り組みだ。一般のビジネスでは、需要が高まったときに価格を上げることがある。例えば、Uberは移動需要のピーク時に価格を上げることがある。



 航空業界では、利用客で分かっていること、あるいは分かっていると思われることに基づき、運賃を提示するプロセスになってきた。航空会社はデータ収集の達人だ。マイレージのデータを収集し、クッキーでユーザーの検索内容や興味を追跡する。

 機内で飲み物を買ったアメリカン・エキスプレスの情報を渡したり、航空会社のワインショップでワインのケースを買えば、その航空会社は客の飲み物の好みを把握できる。このように何百、何千もの行動が追跡され、それが積み重なっていく。

 ブラウザをクリーンアップし、ブリティッシュ・エアウェイズ(または他の航空会社のウェブサイト)のウェブサイトにログインすると、次のようなメッセージがポップアップ表示される。

 「ba.comを使い続けることで、あなたはウェブサイトの利用規約と、ウェブサイトと当社のサービスを使用する際のクッキーの使用に同意することになります。また、記載されている範囲内で、あなたが同意することになる個人データの処理ついての当社プライバシーポリシーもお読みください」。

 航空会社は乗客について多くを知っている。利用客は、プライバシーの戦いにほとんど負けたか、降伏している状況だ。現在、多くの航空会社がデータを活用し、収益を上げる使い方を学んでいる。個々の乗客のレベルで、ダイナミックプライシングは、次の日曜日にマドリードからヒースローまで飛ぶために、乗客がいくら払うかを判断しようとするものだ。


ある日ある時間の航空移動に乗客はいくら支払うのか。


デジタルコマースプラットフォームPROSのプロダクトマネジメント担当ディレクターであるジャスティン・ジャンダーJustin Janderは、航空会社は粘りあるエンドツーエンドの乗客の旅を実現するため、これまで以上に努力していると語る。方法のひとつに、人工知能(AI)を使い乗客の過去の行動から学習することがある。航空会社は、乗客の次の行動、つまり航空券にいくら支払う気があるのかを予測ができる。

ジャンダーは次のように述べています。

 「ダイナミックプライシングでは、固定価格帯の運賃クラスの壁を航空会社が破ることができるため、航空業界と非常に関係が深い。例えば、100ドルと200ドルの2種類の運賃があったとします。150ドルを支払っていいとする乗客がいて、航空会社が100ドルの運賃を提供すれば、50ドルの収入増を失います。あるいは、200ドルの運賃を提示すれば、150ドルの収入全額を失うことになります。最適な価格帯を見極める柔軟性がで、航空会社はより効果的に収益を上げることができるのです」。

 航空会社が幅広い季節要因で運賃を調整していることがわかっている。また、ある都市で大きなイベント、例えばサッカーの決勝戦が開催される場合、航空会社が特定の時間帯に特定の目的地への運賃を調整することも知っています。同様に、航空会社は旅行需要を喚起するため、オフピーク時間帯に運賃を下げる。ダイナミック・プライシングはこれを、より細かく、個々の乗客のレベルにまで拡大する。

 アマデウスなどの業界大手は、価格設定の最適化につながるサービスを提供している。航空会社がより良い販売を行い、より多くの収入が得られると強調している。顧客選択モデリング、継続的な価格設定、差別化されたリテーリング、これらすべてが一体となって、「座席あたりの利益を最大化し、顧客への訴求を広げる」ことができる。

ダイナミックプライシングは乗客のためになる

ジャンダーは、ダイナミックプライシングは航空会社だけでなく、乗客にも有効だと言う。基本のレベルで、ダイナミックプライシングの仕組みと適用方法を学ぶことができる。マイレージプログラムやホテルロイヤリティ、ショッピングプログラムの仕組みだ。ダイナミックプライシングの基本を理解すれば、乗客はダイナミックプライシングを有利に運用できる可能性がある。

 「新規顧客の獲得には、顧客を維持するよりコストがかかる」「航空会社が既存顧客との関係を深めることを優先するのは、理にかなっている。特定の航空会社のブランドロイヤルカスタマーの乗客にとっては、航空会社が活用し、好みを理解できるAIに基づき、パーソナライズされたフライトパッケージを受け取るメリットがあります」。

 ダイナミックプライシングが今後も続くことに同意する航空会社関係者が多い。AIが賢くなるにつれ、ダイナミックプライシングも賢くなる。ダイナミックプライシングは、さらに繊細になり、不格好なアルゴリズムに左右されなくなる。買い手と売り手の間には、これまでも、これからも緊張関係は続く。航空業界でのダイナミックプライシングで緊張感を取り除けないだろう。しかし、時間の経過とともに、ダイナミックプライシングは、航空会社と乗客の双方が満足できる中央値価格を設定する技術を磨いていく。■


Passengers Learn To Adapt As Airlines Adopt Dynamic Pricing

BY

ANDREW CURRAN


About The Author

Andrew Curran (2494 Articles Published)

Lead Journalist - Southwest Pacific -.A Masters level education and appetite for travel combine to make Andrew an incredible aviation brain with decades of insight behind him. Andrew’s first-hand knowledge of the challenges and opportunities facing Australian airlines adds exciting depth and color to his work. Andrew is based in Sydney.


2022年6月7日火曜日

航空運賃の高騰が止まらない。米国は4月だけで17%増。永遠に高止まりのままではないはずなのだが....

 

乗客は戻りつつあるがエアラインは対応できているかPhoto: Getty Images


航空運賃の値上げに多くの乗客が悩んでいるが、これは恒久的な変化なのか、それとも航空業界のフイールドの一部に過ぎないのか?


最近、航空券を予約しようとして、価格にびっくりしなかっただろうか。人手不足、燃料費高騰、キャパシティ不足が重なり、世界各地で航空運賃が急上昇中だ。これは新しい常識なのか、それとも航空券の価格サイクルの波の一部なのか。


米国で航空運賃が高騰中、だが市場により様相は異なる


労働統計局によると、大規模市場のアメリカでは、航空運賃は過去12ヶ月で25%上昇している。4月だけで16.8%も上昇した。航空会社と乗客はこ同様の状況が他の場所でも再現されているのを目にしており、異なる形で展開中の市場もある。



 少なくとも米国では、旅行需要急増で満席だ。しかし、座席数は、パンデミック前より減少したままだ(今夏の運航便数は2019年夏より12%少ない)。これは主に、パイロット不足が原因で、単純な需給の問題だ。

 通常なら、航空会社には朗報となる。乗客1人当たり収入が増え、運行機数が減るため、全体の運航コストが下がる。しかし、航空会社は、高騰するコストに直面しているため、今回はそうではない。

 「9月と秋が心配です。燃料代はどんどん上がっている。航空会社は、人件費、燃料費、空港使用料が上がっているのに気づいている。航空会社は大きなインフレ圧力に直面して、航空券価格を上げる必要がある。ある時点で、消費者は『よし、旅行はもういいや、もう二度と飛行機には乗らない』と言うだろう」と、コーウェンのシニアリサーチアナリスト、ヘラン・ベッカーは月曜日のブルームバーグTVで語った。


需要の伸びで航空運賃が上昇中の米国


興味深い議論だ。航空運賃の高騰で、レジャー志向の旅行が延期される可能性はあるが、多くの旅行は非自由旅行であり、乗客はAからBへの移動のため雇用主や顧客に経費を請求する。

 米国では、国内旅行需要の急増が航空券価格上昇に拍車をかけている。しかし、米国で購入される国際航空運賃は、全体としてパンデミック前に比べて大幅に安くなっている。しかし、他の市場では、国際線航空券を購入しようとすると別の状況だ。

 ほとんどの市場で航空券の値上げが見られるが、その経験と要因は市場別に異なる

 「夏は売り切れです」とベッカーは米国市場について語った。「6月、7月、8月に旅行しようと思っていた人は、おそらく4月か5月に航空券を購入したでしょう。航空会社は航空券の値上がりに警鐘を鳴らし、フライトのキャンセルも出ている。運航面から見ると、本当に悲惨な夏になる」。

 旅行関係者によると、航空運賃を抑えるには、コツがあるという。空席があれば、マイレージのポイントを使うのもいい。最後のポイントは、日程の柔軟性だ。市場により異なるが、購入タイミングが重要だ。米国では、国内線航空券は1〜3ヶ月先が最も安く購入できるとされる。国際線は2カ月から8カ月前が最安値とされている。

 では、航空運賃の高騰は今後も続くのか、それとも一時的なのだろうか。歴史的に見ると、航空運賃は人件費や燃料費などによって、高値と安値が繰り返される。いずれは、過去のように、再び運賃は下落する。しかし、いつになるのか?おそらくその日はそう遠くない。■


Rising Air Fares: Are Higher Flight Prices The 'New Normal'?

BY

ANDREW CURRAN