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航空業界の回復を受け、エアラインは新規機材への投資に前向き
2022年第3四半期の民間航空機の受注は2015年以降で最高となり、合計670機が発注された。発注のうち600機以上がナローボディだが、第3四半期ではワイドボディ需要も高まっている。
航空機の受注は好調を維持
民間航空機メーカーの第3四半期の受注が過去7年間で最高となった。3カ月間の受注は670機で、2015年以来最高となり、前年同期比43%増となった。
ADSの最高責任者であるケビン・クレイヴンKevin Cravenは、
「航空機の受注は2015年以来最高の第3四半期を記録しています。これは、Covid-19パンデミックの影響からの長期的な回復がペースよく続いているのを示しており、非常に喜ばしいことです」と述べた。
ボーイングのウェブサイトによると、7月から9月の間同社は256件を受注し、うち最大のものはデルタエアラインズの737 MAX100機だった。エアバスは、7月だけで400機以上を新規受注し、前四半期の受注を上回った。受注残は10ヶ月連続で13,000機以上のままだ。
ナローボディ需要が強い
パンデミック後の航空界では予想通り、エアライン各社は運航コストを最小限に抑え、炭素目標を達成するために、燃費の良いナローボディに投資している。数年前からナローボディ機シフトが進んでいたが、パンデミックで加速したのは間違いない。
前四半期に発注の69機のワイドボディは、60%の増加となった。しかし、航空業界は、サプライチェーン問題やエナジーコストの上昇など、納品に支障をきたす可能性のある課題に直面したままだ。
クレイヴンは次のようにコメントした。
「とはいえ、世界の事業環境は依然不安定で、サプライチェーン問題や原材料・エナジーコストの上昇は、航空業界で課題のままだ」。
機材納入が増加
航空機メーカーは、直近の四半期に252機を納入し、2021年第3四半期から19%増加た。ナローボディ機の納入は13%増加し、ワイドボディ納入は55%と目覚ましい伸びを示した。
「2019年以来初めて納入が1,000機を超える可能性があるのは、メーカーの生産率上昇の現れだ」(クレイヴン)。
ボーイングは9月だけで51機納入を達成し、2019年以来2度目の50機の大台を超え、エアバスは同月に31社の顧客に55機を納入した。
2022年9月までの航空機納入総数は765機で、月平均85機の納入となった。2022年の残り3カ月でこのままなら、納入数は1,000機の大台を突破する。■
Commercial Aviation Sees Most Q3 Aircraft Orders Since 2015
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