2022年7月20日水曜日

ファーンボロ航空ショー:ATRが日本市場に大きく期待。オリエンタルエアブリッジ、フィールエアがATR機導入へ。

 


Photo: ATR


空機メーカーのATRは、日本の地域航空会社オリエンタルエアブリッジ(ORC)とATR 42-600を1機受注した。現時点で日本ではATR機15機が活躍しているが、同社は100機まで増加する可能性を予測している。



ATRとORCが合意

オリエンタルエアブリッジ(ORC)は、仏伊共同出資の航空宇宙企業ATRとATR 42-600型機購入に合意した。ORCのATR機材は今回が初となり、老朽化したデ・ハビランド・ダッシュ8の後継機とする。

 ORC代表取締役専務田中和史は、次のように述べた

 「ORCは、最も効率的で、手頃な価格で、責任感のある航空機で機材を更新します。ATR 42-600の導入で、環境に優しく持続可能な方法で運航するという当社の強いコミットメントに沿い、責任ある将来に向けた投資を行います。海外渡航制限も徐々に緩和される予定です。多くの方が日本を訪れ、美しい世界遺産がある長崎の離島へ、ORCによる旅を楽しんでいただけることを願っています」。

 ATRは昨日、ファーンボロ国際航空ショー(FIA2022)会場でこの発表を行った。

 


ATRは、最大100機を日本に導入すると想定している。Photo: ATR


 ATRの最高経営責任者ステファノ・ボルトリは、次のように述べた。「航空路線は列島の国内旅行や輸送に欠かせないものであり、メーカーによる最適なサポートを受けながら新型機を導入することは、完璧な選択と言えます。当社の航空機は、現在も将来も日本の要求への正しいソリューションであることを実証しています。ORCを新しいお客様に加え、遠隔地からのコミュニティやビジネスに信頼性が高く持続可能な重要な接続を提供するという共通目的でサポートできることを嬉しく思います。」


ORCの機材構成

 ORCは現在、平均年齢21歳を超えたDHC-8-200ターボプロップ3機でフリートを構成している。同社は、2001年に最初の2機のDash 8を納品し、その後2020年10月に3機目を追加した。

 ATRとの契約には、グローバルメンテナンス契約(GMA)も含まれ、ATRはメンテナンス、修理、部品で「最適化されたサポート」を提供する。

 田中専務は以下付け加えました。

 「ATRグローバルメンテナンス契約により、高効率で信頼性の高いサービスを提供し、長崎県周辺の離島を活性化させます」。

 ATRはビデオでGMAを詳しく説明している。

https://youtu.be/8kMFHW2SGoc


日本におけるATR

日本で最初に就航したATR機は、2013年10月に国内認証を取得したATR 72-600だった。日本初号機は、2013年11月に地域航空会社のエアリンクに到着した。



天草エアラインのATR 42。Photo: Getty Images


 ATR 42-600の日本初の運航会社は、2017年1月の日本エアコミューター(JAC)だった。その他、天草エアラインズ北海道エアシステムなどがATR 42を運航しています。

 フィール・エアがATRより36機の購入意向書に署名しATRはFIA2022で日本の顧客との別の重要契約を発表した。同契約には、ATR 42とATR 72双方が含まれる。■


ATR Grows Japanese Presence With Oriental Air Bridge Order

BY

LUKE BODELL

https://simpleflying.com/atr-grows-japanese-presence-with-oriental-air-bridge-order/

PUBLISHED 37 MINUTES AGO


About The Author

 

Luke Bodell (572 Articles Published)

Journalist - With 10 years of experience as a travel writer and aviation analyst, Luke has worked with industry-leaders including Skyscanner, KLM and HotelsCombined throughout his career. As a passionate traveler based across the Middle East and East Asia, Luke offers strong insights into the travel and aviation industry.


2022年7月19日火曜日

ファーンボロ航空ショー初日はボーイングが話題を独占。デルタがMAX100機発注、ANAもボーイング22機を発注

 





Photo: Tom Boon | Simple Flying


2022年ファーンボロ国際航空ショーが本日開幕し、新型航空機の受注から、メーカーがサステナビリティへの取り組みをさらに強化するなど、非常に盛りだくさんな内容になっている。しかし、同日の最も重要な出来事は、デルタエアラインズボーイング737 MAX 10を100機確定発注したことだ。


デルタ航空がMAX 10を100機発注


デルタは、FIA2022の最初の大きな発表で時間を無駄にせず、すでに予想されていたことを確認した。同社はボーイング737 MAX 10を100機、さらに737 MAXファミリーの最大機種を30機、オプションで大量発注すると発表した。発注規模も大きいが、デルタがボーイングに発注するのは10年ぶりで、米国のビッグ3(アメリカン、ユナイテッド、デルタ)の中でMAXファミリーを未発注はデルタだけだった。




デルタは米大手で737 MAXの導入が最後となった。Image: Boeing



新機材の発注に加え、デルタは737-900ER型機の29機を改修する計画も発表した。デルタは、737-900ERが引き続き同航空の運航に不可欠な存在であるのを確認した。


ANAがボーイング22機を発注


FIA2022初日に話題をさらった航空会社は、デルタ航空以外にもあった。全日本空輸(ANA)は、MAX 8の20機発注を確認し、発注済み2機を転換し777-9から、777-8F貨物機に変更することを決定した。本日の受注でANAはアジアで初めて777-8Fを使用する航空会社となる。



ANAはアジアで初めて777-8Fを導入する航空会社となる。Image: Boeing



本日の調印式で、ANAホールディングスの社長兼CEO芝田浩二は、ボーイングとの関係を振り返った。2012年、ANAは787ドリームライナーのローンチカスタマーとなり、現在、ANAは60機以上のボーイング機を発注しています。芝田はこう語る。


「ボーイングとのパートナーシップにより、持続可能な航空へのコミットメントをさらに高める新機材を導入できることを嬉しく思います。737 MAXの効率性、信頼性、航続距離は、当社ナローボディ機材を刷新し、お客様に最高レベルの快適性を提供するため理想的な航空機です。777-8貨物機は、当社の航空貨物ネットワークに柔軟性と効率性をもたらすでしょう。737と777は長年にわたりANAの主力機として活躍してきました。これら新型機でボーイングとのパートナーシップを継続できることを楽しみにしています」。



ボーイングとエアバス、サステイナビリティへのコミットメントを固める


ボーイングは、最新の航空機の受注に加え、英国にある研究センターの設立メンバーになると発表した。同研究センターは、シェフィールド大学のエネルギー・イノベーション・センター(EIC)であり、持続可能な航空燃料(SAF)の開発を推進する。

 「航空産業が2050年までに炭素排出量ゼロを達成するためには、私たち全員が協力し、科学的研究とテストに投資することが必要です。これは、航空業界の脱炭素化を実現するための、安全で実績のある近い将来のソリューションとして、SAFを開発するという当社のグローバルなコミットメントを示すものです」(ボーイング・グローバル・サステナビリティ・ポリシー・パートナーシップ担当副社長ブライアン・モラン Brian Moran

 本日はボーイングの話題で持ちきりだったが、エアバスも一翼を担っていた。エアバスは、主要航空会社と会議を開き、炭素除去クレジットの購入を通じて、大気中の炭素を直接捕捉する技術に投資する可能性を発表した。■


Farnborough Airshow Day 1 Roundup: Delta Airlines Places A Huge 737 MAX Order

BY

LUKAS SOUZA

https://simpleflying.com/farnborough-airshow-2022-day-1-roundup/


2022年7月18日月曜日

インド国内で2日でインシデント3件が発生----不況でキャッシュフローが弱いエアラインの機体整備は大丈夫か

 

  Photo: Air Arabia


ここ数日、インドの航空会社による緊急着陸が続いた。しかし、7月15日16日とインドの3空港コチン、チェンナイ、コルカタで48時間に国際航空会社が3回緊急事態を宣言した。幸運なことに3機とも無事着陸し、負傷者も出なかった。


 最近、インドの航空会社が技術的な不具合や緊急着陸で話題になっているが、先週は2日間で国際航空会社3社がインドで緊急事態を宣言した。

 まず、金曜日に南インドのケララ州にあるコチン国際空港(COK)で緊急事態が宣言された。シャルジャ発のエア・アラビア定期便(G9 426)が油圧系統の故障を報告し、空港は完全な警戒態勢に入った。




Flight G9 426 made a successful landing in Kochi. Photo: FlightRadar24.com


エアバスA321は19時29分に無事着陸し、空港長S Suhasは、このような着陸はこれまでなく、事態処理に満足していると表明した。緊急事態は20時22分に解除されたが、Go First (G8 336 Kannur行き) と Air Arabia Abu Dhabi (3L 125 Coimbatore行き) の2便が迂回させられた。

 同日、コロンボとチェンナイを結ぶスリランカエアラインズ便も目的地に近づいて緊急事態を宣言した。UL 121便も油圧問題に直面し、チェンナイ国際空港(MAA)は完全な緊急事態を宣言した。Livemintによると、手順通り滑走路の脇にクラッシュテンダーが配置されたが、幸いエアバスA330にその必要はなかったようだ。



A Sri Lankan Airlines A330 flying to Chennai also declared an emergency on Saturday. Photo: Airbus


3件目はその翌日、アディスアベバ発バンコク行きのエチオピアエアラインズ便が、コルカタのネタジ・スバス・チャンドラ・ボース国際空港(CCU)に与圧の問題で緊急着陸したことだった。着陸に成功した後、機体は修理のため駐機場に牽引された。

 インド航空規制当局DGCAは、事故3件を調査する。


インドの航空会社2社も予定外の停機を実施

土曜日には、インドの航空会社2社も第3の空港に迂回した。そのうちの1便(6E 1046)は、UAEのシャルジャからハイデラバード間を運航するIndiGoのエアバス A320neoで、飛行開始から2時間後にカラチへ着陸を余儀なくされた。

 迂回の理由はまだわかっていない。IndiGoは、パイロットが「技術的欠陥」を確認し、ハイデラバードまで洋上飛行を続けるより、安全のためにダイバートを決めたと発表した。



An IndiGo flight was diverted to Karachi, Pakistan on Saturday. Photo: Getty Images


同日の夕方、コジコデからドバイへのフライトIX355を運航していたAir India Express機は、機内で焦げた臭いがしたと報告し、関係者によると、異臭は前方調理室の通気口の一つから発生し、パイロットはボーイング737をマスカットへ迂回を決定した。


インド航空大臣がハイレベル会合を開催

インドの航空会社があいついで飛行中に技術的な不具合に直面したのを受け、インドの民間航空大臣Jyotiraditya Scindiaは日曜日にDGCAと民間航空省の関係者と、航空会社への監督強化の方法を議論した。Hindustan Timesは、同省関係者の発言を引用している。

「DGCAによる安全監視を強化し、さらに向上させるための指令が出された。航空規制当局と同省は、最近の事故すべてを注意深く監視し、そのような発生を減らすべく軌道修正を試みている」■


Indian Airports Witness 3 Emergency Landings From International Carriers Within 48 Hours

BY

GAURAV JOSHI


2022年7月17日日曜日

ファーンボロ航空ショー 737-10引き渡しに自信を見せるボーイング、一方で米議会との意見対立が深刻な模様

  

737-10

Credit: Mark Wagner/Aviation Images

 

ファーンボロにて----ボーイングコマーシャルエアプレーンズの社長兼CEOであるスタン・ディールStan Dealは、737-10の操縦席システムの変更を必要とする年末期限を延長するかで米国議会との対立が迫っているにもかかわらず、同型機の開発は予定通りと確信していると述べた。

ディールは、年末の認証日程は「非常にスポーティ」であると認めながらも、機体延長型の737派生機をキャンセルする脅しを実行に移す可能性は低いと述べている。このコメントは、ボーイングCEOであるデイヴ・カルホーンDave CalhounがAviation Weeインタビューで、同社が操縦席周りの大規模再設計を強いられれば、思い切った行動をとる可能性があると述べたのを受けてのもの。

「高い確率はない」とディールは言う。「そんなことはありえないといいたい。FAAと737-10の認証作業を進めている最中です。もう少し時間がかかるようなら、議会に戻り時間を要求するつもりです。頭の中は、お客さまにお約束したことの実現すに集中しています。

「737-10への発注と信頼はご覧の通りです-もっと増えると思いますよ」と彼は付け加え、航空ショーでの新規注文を示唆した。

猶予が認められないと、ボーイングは同機のフライトデッキを再設計してシステムを追加しなければならず、他の737 MAXシリーズと共通だとする重要なセールスポイントを失うことになる。

一方、ボーイングは、737増産を阻んできたサプライチェーンのボトルネックに改善の兆しが見え始めたとする。「3月と4月は、サプライチェーンによる影響が波及しましたが、現在は解消されつつあり、先月は31機生産し、43機納品できました」。ディールは、2020年後半に737型機が運航再開して以来、450機が納入されていると指摘し、次のように語った。

「私たちが料金設定を始めたとき、そしてほとんどすべての産業がこの立場にあるのですが、人的資本をシステムに戻すという事実を過小評価していました。人的資本は、今日のサプライチェーンのパフォーマンスに大きく寄与しています。しかし、人材はそれほど早く戻ってきてくれません。戻ってくると思っていた労働力が戻ってこなかったので、新たな学習曲線を確立しました。

「良いニュースとしては、2020年以前の状況を考えると、大多数の産業で高いレートで資産計上していることです。これが大きな設備投資の制約になるとは思わない。今後は、人的資源を持続的に管理し、トレーニングを行い、サプライチェーンにおける学習カーブの予測可能性を高めていくことになると思います。現在、当社で最も注力しているのはエンジンです」。

ボーイングは、サプライチェーンとの間で、将来的な値上げについて議論しているという。ディールは、「私は、工場のキャパシティにとても満足しています。エアバスのことは言いませんが、この業界はかなり均質な業界ですので、立ち上げにはサプライチェーンの制約をしばらくの間受けるでしょう」。■

Boeing Confident On Delivering 737-10 | Aviation Week Network

Guy Norris July 17, 2022

 

Guy Norris

Guy is a Senior Editor for Aviation Week, covering technology and propulsion. He is based in Colorado Springs.


2022年7月13日水曜日

787引き渡し再開が実現せず減産する中、その他機種で引き渡しが続くボーイングはファーンボロショーで737MAX、777Xの新型を公開する

 

Photo: Boeing


ボーイングは年内の納品再開を目指すが


ーイングは、1年以上にわたって787ドリームライナーを引き渡していない。同社は、複数の機種の認証を受け、同時に生産拡大をめざしてきたが、この1年間、規制の遅れに阻まれている。

 Simple Flyingは今月初め、完成ずみドリームライナー数機が倉庫から出され、納品前フライトを行っており、ボーイングが納品再開を計画していると報じた。短時間飛行が目撃された機体のうち3機はアメリカンエアラインズ向けで、残る1機はブリティッシュ・エアウェイズ向けだった。

最後の納入は1年前

 同型機の最後の納入は2021年5月だった。米国連邦航空局(FAA)は、787についてエンドカスタマーへの引き渡し前に、各機の最終耐空性チェックを完了させると発表した。Simple Flyingがコメントを求めたところ、FAAは、納品スケジュールを設定しておらず、ボーイングは同型機の最終必要作業を終えていないと認めた。

 ボーイングのデビッド・カルフーンCEOは先月、今夏には納入を再開できると確信していると示唆した。FAAは、ボーイングの受注残が積み上がっていることから、納入再開について同社と定期的に協議してきた。現在、約115機のボーイング787ドリームライナーが完成しており、顧客への最終引渡し前の認証待ちの状態にある。

 ボーイングは、現在進行中の検査と手直し作業の優先順位付けに重点を置いているため、同型機生産は滞留時間を短縮するため大幅に減速中だ。ボーイング広報に最新情報について問い合わせたところ、進行中のプロセスについて楽観的な見方を示した。

4月にFAAに認証計画を提出し、プロセスで重要な一歩を踏み出しました。当社は、規制当局と透明性をもって関わりながら、作業を完了するため必要な時間をチームに与え続けていきます。

この取り組みで納入に影響が出ていますが、当社の事業全体において安定性と一回で良好な品質確保を推進し、旅行需要が回復する中で長期的にプログラムを位置づけるためには、これが正しいアプローチであると確信しています。


ボーイング787型機は100機以上が納入を待つ。Photo: Boeing


 ボーイング787型機の受注残400機以上で、エミレーツなど主要顧客は2024年まで納品されないと予想している。エミレーツは、ボーイング777Xプログラムから注文を変換した後、787-9型機を30機発注した。エミレーツ航空はまだ115機の次期フラッグシップ機を発注している。


引き渡し数は全体として増加傾向

 第2四半期では、他機種の納入が急激に増加した。最多の納入機種はボーイング737で、第1四半期の86機から103機に増加した。また、ボーイング747では、貨物航空会社アトラス・エア向けの2機が生産ラインから搬出され、受注分の生産が終了した。777と767はそれぞれ7機と9機が納入された。

 ボーイングは、来るファーンボロ国際航空ショーでのビッグウィークに向け、準備を進めている。同社は、同イベントで新型機2機種をデビューさせると認めた。ボーイング737 MAX 10は7月18日から21日まで、777-9は18日から20日まで登場する。


ボーイングは、ファーンボロ航空ショーで777-9をデビューさせる。Photo: Boeing


新たに投入する各機は、各ファミリーで最大の機体となる。二酸化炭素排出削減へのメーカーの取り組みを強調するため、デモではサステナブル航空燃料をブレンドして飛行する。737-10は同クラスで最も燃費の良い航空機となり、777-9は燃料消費量を10%削減し、世界で最も燃費の良い双発ジェット機となる。■


Boeing Now Hasn't Delivered A 787 Dreamliner For Over A Year

BY

JONATHAN E. HENDRY




2022年7月12日火曜日

エアバスの2041年民間機需要予測。新造31千機、世界貿易は倍増し、世界の空を今の2倍の民間機が飛び回る.....

 



エアバスは、今後20年間で31,000機以上の新造民間航空機が必要になると予測しているが、航空業界の成長には社会的ライセンスがあるのだろうか?


アバスは2022年の世界市場予測で、今後20年間に旅客機と貨物機の新規需要が39,490機になると予測。2022年予測は昨年を470機上回り、エアバスは、旧型機の代替となる最新技術や燃費の良い機体への需要が高まっているとしている。また、航空業界にとって極めて低調におわった2021年が20年の予測期間から外れたことも、予測にプラスの影響を及ぼしている。

 今年、エアバスは航空機の種類の区分方法を変更し、サイズだけによるカテゴリーを廃した。エアバスは「典型的な単通路型」と「典型的なワイドボディ」の2分類のみにしている。これは、ワイドボディ路線で単通路機が使用され、短距離路線にワイドボディ機が配備されていることを反映したもの。エアバスは、2022年から2041年間に必要とされる39,490機のうち、80%相当の31,620機が典型的な単通路型、7,870機が典型的なワイドボディ型になると予想している。




エアバスのグローバルマーケットフォーキャスト(GMF22)には、100席以上の旅客機と積載量10トン(22,046ポンド)以上の貨物機を含む。エアバスによると、2020年初めに22,880機の航空機が就航しており、そのうち33%にあたる7,440機が2041年にも就航しているとした。ここには2020年と2021年に納入された航空機も含まれる。このため、15,440機が代替機となり、市場の成長により24,050機が追加され、2041年には2倍強の47,000機弱となると説明している。


2041年予測の達成には、中国の再稼働が必要

最も需要が高いのはアジア太平洋地域と中国で、世界の航空機納入数の45%を占める。

 20年後の予測は、将来どうなるかとの仮定に基づく。エアバスは、2019年から2041年までの世界の年間旅客輸送量は3.6%の複合年間成長率(CAGR)で増えると予想し、昨年予想の3.9%を若干下回っている。2019年のRPK(Revenue Passenger Kilometers)は10兆に迫り、2041年には20兆になるとする。トラフィックフローが最も大きいのは中国国内市場で、次いで米国国内、西ヨーロッパから米国、西ヨーロッパ域内の市場が続く。最も速く成長するのは、インドとアジアの新興国の国内旅行だ。

 また、エアバスは、経済性と持続可能性の観点から、旧型機から新世代機への置き換え圧力が高まると考えている。新世代航空機とは、A220、A320neoファミリー、A330neo、A350、A380を指す。また、ボーイングのB737 MAX、B777X、B787、およびリストにあるすべての新規プログラムが含まれる。エアバスは、2021年に新世代航空機は世界の航空機の20%相当しかなかったが、短中期的には航空業界の脱炭素化の圧力に後押しされて、2041年に95%以上に上昇するとしている。


2041年、新世代機は新しいままなのか?


エアバスA350のような新世代で燃費のよい航空機は、2041年には世界の航空機の95%を占めるようになる。写真:Tom Boon Tom Boon - シンプルフライング


 現在の世界情勢にもかかわらず、エクスプレスEコマース市場の急成長に後押しされ、世界貿易は今後20年間で倍増すると予想されている。世界全体の貨物機は2020年の2,030機から2041年には3,070機に増加し、新造または改造された貨物機が2,440機必要とされる見込みだ。エアバスは、積載量10tから40tまでの単通路型、40tから80tまでの中型ワイドボディ、80t以上の大型ワイドボディの3つのカテゴリーで貨物機を展開している。2022年から2041年の間に、単通路型990機、中型890機、大型560機の貨物機の需要があるとしている。

 今日の民間航空の状況を考えると、2倍の数の航空機が空を飛ぶということは、理解できないように思われる。空港、航空管制、SAFの生産、パイロット、客室乗務員、技術者のトレーニングなど、影響は計り知れない。

 航空会社がいつ、どこを飛ぶことができるかをすでに決めている政府もあり、航空会社が生き残るために必要な社会的ライセンスも重要だ。今回の文書や、ボーイングやエンブラエル作成の同様の文書は、業界がどこに向かうのかを示しているが、そこに到達する方法を示しているわけではない。■


Airbus Forecasts 39,490 New Aircraft Deliveries In Next 20 Years

BY

MICHAEL DORAN


2022年7月7日木曜日

AviationWeekレポート 機内エンタテインメント・コネクティビティ市場の動向について

  


パナソニックエイビオニクスが2021年に発売したナローボディIFEシステム「eX1」は、ワイヤレスヘッドフォン用のBluetooth接続機能を搭載する。

Credit: Panasonic Avionics

 

 

内エンタテインメント・コネクティビティ(IFEC)分野で、大手企業間の統合、楽しさを求める新しい視聴者の増加、画期的な技術の台頭により、大きな変化が生まれている。

 

 

IFECプロバイダーのインテルサットGogo Commercial Aviation(Gogo CA)は2020年12月合併し、3,000機以上の民間航空機のインストールベースが手を結ぶことになった。その後、ViasatInmarsatが2021年11月に提携を発表し、2022年下期の完了を目指している。Valour Consultancyは、ViasatとInmarsatが共同で世界の設置済み航空機の32%、接続予定の航空機の約65%を占めると試算している。

 

Valourは以前からIFECの統合は避けられないと予測していたが、大規模な水平統合ではなく、Intelsat-Gogoのように衛星オペレータがIFECプロバイダーを買収することで推進されると考えていた。

 

Velourで機内接続の専門家であるダニエル・ウェルチDaniel Welchは、ViasatとInmarsatの企業再編は2つの面で航空会社に良いことだと考えている。既存の顧客は、Viasat-3コンステレーションがインマルサットのGXネットワークと相互運用可能になり利益を得ることができる、という。一方、RFP段階にある航空会社には、検討対象のサプライヤーが1社減る。ViasatとInmarsatの契約はKaバンドセグメントで巨人を生み出すが、彼らのパワーゲインは他の業界の変化で相殺される可能性が高いとWelchは考えている。

 

 

New Apps

 

スクートの機内ポータルサイトでは、乗客は自身の端末で食事の注文や買物ができる。Credit: Scoot

 

 

これまで航空会社の衛星通信は、高度約36,000kmで運用されるLバンド、Kaバンド、Kuバンドなど静止地球軌道(GEO)衛星に依存してきた。しかし、5,000〜20,000kmの中型地球軌道(MEO)衛星や500〜1,200kmの低軌道(LEO)衛星など、低高度衛星を航空会社のIFECに使用するサプライヤー数社が出てきた。MEO衛星とLEO衛星は、地球に近いため高速性能を発揮でき、航空会社に新しい接続オプションを提供する。

 

パナソニック・エイビオニクスのプロダクト&ポートフォリオマネジメントVPアンディ・マッソン Andy Massonは、「LEO衛星は、機内接続で真のゲームチェンジャーになる」と述べている。「LEO衛星は、極域を含む全地球をカバーするソリューションです。さらに、遅延を大幅に低減し、乗客の体験を向上させることができます」。

 

ウェルチは、ここから一歩進んだ変化が生まれる可能性に同意している。

 

「IFCの観点からは、間違いなく画期的な局面に移行していると思います」と述べています。「MEOでは、衛星コンステレーションに参照することが重要だと思います[SES] O3b mPOWERがあります。そして、LEO側では、主要な候補は、SpaceX [Starlink], OneWeb, Telesat [Lightspeed] で、Amazon Project KuiperもIFCをターゲットにしているようです」。

 

2020年に倒産を免れたOneWebは、428機のLEO衛星を配備しており、同社が計画中の648基のLEOネットワークの3分の2に相当し、今年後半に完成する。一方、SpaceXのStarlink計画は、2月4日に地磁気嵐で49基のLEO衛星のうち40基が失われる挫折を味わった。しかし、これは、軌道上にある4400基以上のLEO衛星のごく一部であり、42000基まで増やす野心を持っている。

 

ウェルチは、ViasatとInmarsatの統合は、StarlinkのようなLEOオペレータがもたらす競争上の脅威に対する「自然な対抗手段」と考えている。「今年は、パナソニックやインテルサットのような企業が、LEO環境に進出することが予想されます」と述べている。

 

マッソンは、パナソニックがLEO技術に進出する可能性があることを確認している。「数年前から、当社はその可能性に強気であり続け、今後数年間は当社のグローバルな衛星ネットワークにそれらを組み込んでいくつもりです」。

 

意思決定の遅れ

しかし、航空会社にとってこれは何を意味するのか?LEOとMEOの技術は、航空会社がIFECの選定を引き延ばす原因となり、COVIDによる遅延で悪化されるとウェルチは述べている。

 

「私たちが航空会社に伝えているメッセージは、『すべてを保持する必要がある、決断するな』と叫ぶ明白なビジネスケースではありません。少なくとも初期段階では、混乱は起きないと考えています」。

 

過去10年間に多数の航空機にKuとKaのハードウェアが装備され、各装置がまだビジネスケースを生み出しているからだ。現在、全世界の航空機30,000機のうち12,000機が何らかのIFECシステムを搭載している。「LEOとMEOの)ハードウェアとデータのコスト低下は、装備ずみ機材から既存キットを取り外すことを正当化しないようだ」(Welch)。

 

Anuvuは、以前はGlobal Eagle Entertainment社として知られていたが、ハイブリッド衛星ネットワークへ参入を始めた。同社のネットワークにはGEO衛星50基以上があり、2023年にAnuvu Constellationが打ち上げられ、2機のmicroGEO衛星が初期搭載される。一方、LEO側では同社はTelesatのLightspeed LEOコンステレーションにアクセスすることになる。

 

「航空会社が今日、IFEC購入を決定する際には、LEOネットワークやその他の新技術との将来の互換性を考慮する必要があります」と、AnuvuのCEO、ジョシュ・マークスJosh Marksは述べている。「LEOの新技術に近づくと、航空会社はコストと将来の柔軟性の両方を犠牲にする可能性のある長期決定を下している」。

 

このような市場の変化にもかかわらず、一部の航空会社は接続性の決定を進めています。LATAMエアラインズは、エアバスナローボディ機にインテルサットの2Kuシステムを選択し、今後3年間で最大160機の設置が予定されている。一方、ギリシャの航空会社エージアンエアラインズは、エアバスA320とA321の全機用にインマルサットの欧州航空ネットワーク(EAN)Wi-Fiを選択し、2025年までに導入を予定しています。

同社は、「空の旅が活発化する中、航空会社にとってシームレスな乗客体験を提供することは重要であり、機内Wi-Fiはこの達成に不可欠な要素です」と述べている。

 

旅客の要求に違いがある

ビジネス客は、パンデミックを通じてリモートワークに適応し、Zoom、Microsoft Teams、クラウドベースのストレージに大きく依存するようになった。一方、レジャー目的の旅行者が飛行機への回帰を先導し、Netflix、Spotify、YouTubeなどのストリーミングサービスや、ソーシャルメディア、メッセージングプラットフォームを機内で利用できるよう期待している。共通するのは、帯域幅を大量消費するアプリケーションが増加し、高速インターネットへの依存度がますます高まっていることだ。

 

「乗客は、リビングルームと同じレベルの機内接続を期待しており、航空会社の対応が必要だ。「以前はコストとしてとらえていたが、最近は投資としてとらえているようだ」。

 

インテルサットのニック・シルベスターNick Silvesterは、IFECを導入している航空会社と導入していない航空会社の間に「デジタルデバイド」が生まれているという。

 

インマルサットの調査では、回答の41%がパンデミック後に機内Wi-Fiの重要性が高まったと答えており、これはユーザーデータによって裏付けられている。

インマルサット・エイビエーションのフィリップ・カレット Philippe Carette社長は、「当社のEAN機内ブロードバンドソリューションは昨年、乗客から記録的な需要増を経験し、利用率はパンデミック前より大幅に高くなりました」と述べている。

 

Valouの調査によると、デジタル機内広告は、現在の2億6600万ドルから2030年に36億ドルへ成長すると予想されている。Inmarsat AviationのグローバルセールスVPであるクリス・ロジャーソン・ロジャーソンChris Rogersonは、この追加収入で回復途中の航空会社にとって「恩恵」が生まれると述べている。

 

機内エンターテイメントを専門とするValourのクレイグ・フォスターCraig Fosterは、IFECが乗客サービスのツールとしていっそう利用されると見ている。

 

「IFEへの見方が変わりつつあります」。「IFEの『E』は、オーディオ/ビデオコンテンツのようなエンターテイメントではなく、乗客とのエンゲージメントになります」。

 

フォスターは、今回の大流行が、タッチレスでパーソナライズされたキャビンサービスのトレンドに「火をつけた」と見ている。例えば、シンガポールエアラインズのLCCであるScootCorendon Dutch Airlinesは、乗客のデバイスから座席で注文するためにIFECを使用している。スクートでは、このシステムでで年間156トンの紙が不要となり、燃料13トン以上のと41トン以上の二酸化炭素が削減された。

 

「COVID-19が始まって以来、乗客は機内を歩き回らないように言われ、ほとんどの人が、絶対に必要なとき以外は客室乗務員の呼び出しボタンを押してはいけないと教えられてきました。これは非常に礼儀正しいことですが、乗客が免税品を買ったり、軽食を取ったりしたい場合には理想的ではありません」と、コレンドン・ダッチエアラインズの客室乗務員と機内販売のマネージャー、ガート-ジャン・デ・フリースGert-Jan de Vriesは述べている。「AirFiの座席オーダーを使えば、お客様が欲しいものを欲しいときに頼め、より慎重な方法を提供することができます。その結果、お客様はより満足され、航空会社としては、本来失われていたかもしれない追加収入を得ることができるのです」。

 

また、エアライン側がIFECを乗客のロイヤリティに利用することも増えている。

 

「航空会社は、価値の高いお客様にサービスを差別化することで報酬を与えています。つまり、エコノミークラスでも、無料Wi-Fiをバンドルすることで、ロイヤルティを提供しているのです」とウェルチは述べている。

 

「エコノミーの安い座席を選んだ人の隣で、その人はWi-Fiを利用できないのに、自分は利用できる。これは、すべての人に無料で接続を提供するための小さな一歩です。それ以外の人は、有料モデルか、少なくとも無料のメッセージングモデルで、ブラウジングやストリーミングサービスにアップグレードするため料金を払うことになります」。

 

Viasatは、スポーツゲームのようなプレミアムコンテンツへの無料アクセスなど、無料接続とともに高い乗客体験をサポートできる新しいIFECビジネスモデルの出現を予見している。

 

「乗客の参加とプロモーション活動は、機内接続の価値にプラスの影響を与え続けるでしょう。ストリーミングサービスやアプリケーションを試すインセンティブを与えるのに、これ以上の機会はないでしょう:と、Viasat商業航空VP兼ジェネラルマネージャーのドン・ブックマンックマンDon Buchmanは言う。

 

航空会社が乗客のニーズに対応しようと努力する中で、斬新なコンテンツへの取り組みは、より適切なものになっていく可能性がある。

 

「COVID流行中にストリーミングアプリの採用が増えたということは、人々はハリウッド新作をたくさん見たということです」とAnuvuのマークスは言う。「乗客は新鮮で新しいコンテンツをどのようにして見つけるのでしょうか?当社は、ストリーミングのような短編コンテンツや、独立系や特別な関心を持つコンテンツを追加するテストを行っています」。

 

タレスのInFlyt Experience最高技術責任者トゥーディ・ベドウ・ベドウTudy Bedouは、ストリーミングプラットフォームで需要が高まるのは、コンテンツが希少になることも意味すると述べている。「ストリーミング・プラットフォームの出現で、コンテンツ取得コストは倍増しました」。

 

一方、航空会社は、スマートセンサー、コネクテッドギャレー、タッチレスラバトリー、プロモーションスクリーンなど、高度な機内統合への準備を進めている。

 

IFECのバリューチェーン全体は、サプライヤーの合従連衡、コンテンツ需要の進化、収益とロイヤリティを生み出すための航空会社に対する一定の圧迫など、大きな変化を遂げつつある。

 

「テクノロジーがもっとスマートで、デジタル化され、多機能になるにつれて、IFECのサプライチェーンに混乱が生じるでしょう」とマークスは見ている。■

 

 

Onboard Wi-Fi Grows In Importance | Aviation Week Network

Victoria Moores May 26, 2022

 

 

Victoria Moores

Victoria Moores joined Air Transport World as our London-based European Editor/Bureau Chief on 18 June 2012. Victoria has nearly 20 years’ aviation industry experience, spanning airline ground operations, analytical, journalism and communications roles.