2022年7月13日水曜日

787引き渡し再開が実現せず減産する中、その他機種で引き渡しが続くボーイングはファーンボロショーで737MAX、777Xの新型を公開する

 

Photo: Boeing


ボーイングは年内の納品再開を目指すが


ーイングは、1年以上にわたって787ドリームライナーを引き渡していない。同社は、複数の機種の認証を受け、同時に生産拡大をめざしてきたが、この1年間、規制の遅れに阻まれている。

 Simple Flyingは今月初め、完成ずみドリームライナー数機が倉庫から出され、納品前フライトを行っており、ボーイングが納品再開を計画していると報じた。短時間飛行が目撃された機体のうち3機はアメリカンエアラインズ向けで、残る1機はブリティッシュ・エアウェイズ向けだった。

最後の納入は1年前

 同型機の最後の納入は2021年5月だった。米国連邦航空局(FAA)は、787についてエンドカスタマーへの引き渡し前に、各機の最終耐空性チェックを完了させると発表した。Simple Flyingがコメントを求めたところ、FAAは、納品スケジュールを設定しておらず、ボーイングは同型機の最終必要作業を終えていないと認めた。

 ボーイングのデビッド・カルフーンCEOは先月、今夏には納入を再開できると確信していると示唆した。FAAは、ボーイングの受注残が積み上がっていることから、納入再開について同社と定期的に協議してきた。現在、約115機のボーイング787ドリームライナーが完成しており、顧客への最終引渡し前の認証待ちの状態にある。

 ボーイングは、現在進行中の検査と手直し作業の優先順位付けに重点を置いているため、同型機生産は滞留時間を短縮するため大幅に減速中だ。ボーイング広報に最新情報について問い合わせたところ、進行中のプロセスについて楽観的な見方を示した。

4月にFAAに認証計画を提出し、プロセスで重要な一歩を踏み出しました。当社は、規制当局と透明性をもって関わりながら、作業を完了するため必要な時間をチームに与え続けていきます。

この取り組みで納入に影響が出ていますが、当社の事業全体において安定性と一回で良好な品質確保を推進し、旅行需要が回復する中で長期的にプログラムを位置づけるためには、これが正しいアプローチであると確信しています。


ボーイング787型機は100機以上が納入を待つ。Photo: Boeing


 ボーイング787型機の受注残400機以上で、エミレーツなど主要顧客は2024年まで納品されないと予想している。エミレーツは、ボーイング777Xプログラムから注文を変換した後、787-9型機を30機発注した。エミレーツ航空はまだ115機の次期フラッグシップ機を発注している。


引き渡し数は全体として増加傾向

 第2四半期では、他機種の納入が急激に増加した。最多の納入機種はボーイング737で、第1四半期の86機から103機に増加した。また、ボーイング747では、貨物航空会社アトラス・エア向けの2機が生産ラインから搬出され、受注分の生産が終了した。777と767はそれぞれ7機と9機が納入された。

 ボーイングは、来るファーンボロ国際航空ショーでのビッグウィークに向け、準備を進めている。同社は、同イベントで新型機2機種をデビューさせると認めた。ボーイング737 MAX 10は7月18日から21日まで、777-9は18日から20日まで登場する。


ボーイングは、ファーンボロ航空ショーで777-9をデビューさせる。Photo: Boeing


新たに投入する各機は、各ファミリーで最大の機体となる。二酸化炭素排出削減へのメーカーの取り組みを強調するため、デモではサステナブル航空燃料をブレンドして飛行する。737-10は同クラスで最も燃費の良い航空機となり、777-9は燃料消費量を10%削減し、世界で最も燃費の良い双発ジェット機となる。■


Boeing Now Hasn't Delivered A 787 Dreamliner For Over A Year

BY

JONATHAN E. HENDRY




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