Photo: Tom Boon | Simple Flying
2022年ファーンボロ国際航空ショーが本日開幕し、新型航空機の受注から、メーカーがサステナビリティへの取り組みをさらに強化するなど、非常に盛りだくさんな内容になっている。しかし、同日の最も重要な出来事は、デルタエアラインズがボーイング737 MAX 10を100機確定発注したことだ。
デルタ航空がMAX 10を100機発注
デルタは、FIA2022の最初の大きな発表で時間を無駄にせず、すでに予想されていたことを確認した。同社はボーイング737 MAX 10を100機、さらに737 MAXファミリーの最大機種を30機、オプションで大量発注すると発表した。発注規模も大きいが、デルタがボーイングに発注するのは10年ぶりで、米国のビッグ3(アメリカン、ユナイテッド、デルタ)の中でMAXファミリーを未発注はデルタだけだった。
デルタは米大手で737 MAXの導入が最後となった。Image: Boeing
新機材の発注に加え、デルタは737-900ER型機の29機を改修する計画も発表した。デルタは、737-900ERが引き続き同航空の運航に不可欠な存在であるのを確認した。
ANAがボーイング22機を発注
FIA2022初日に話題をさらった航空会社は、デルタ航空以外にもあった。全日本空輸(ANA)は、MAX 8の20機発注を確認し、発注済み2機を転換し777-9から、777-8F貨物機に変更することを決定した。本日の受注でANAはアジアで初めて777-8Fを使用する航空会社となる。
ANAはアジアで初めて777-8Fを導入する航空会社となる。Image: Boeing
本日の調印式で、ANAホールディングスの社長兼CEO芝田浩二は、ボーイングとの関係を振り返った。2012年、ANAは787ドリームライナーのローンチカスタマーとなり、現在、ANAは60機以上のボーイング機を発注しています。芝田はこう語る。
「ボーイングとのパートナーシップにより、持続可能な航空へのコミットメントをさらに高める新機材を導入できることを嬉しく思います。737 MAXの効率性、信頼性、航続距離は、当社ナローボディ機材を刷新し、お客様に最高レベルの快適性を提供するため理想的な航空機です。777-8貨物機は、当社の航空貨物ネットワークに柔軟性と効率性をもたらすでしょう。737と777は長年にわたりANAの主力機として活躍してきました。これら新型機でボーイングとのパートナーシップを継続できることを楽しみにしています」。
ボーイングとエアバス、サステイナビリティへのコミットメントを固める
ボーイングは、最新の航空機の受注に加え、英国にある研究センターの設立メンバーになると発表した。同研究センターは、シェフィールド大学のエネルギー・イノベーション・センター(EIC)であり、持続可能な航空燃料(SAF)の開発を推進する。
「航空産業が2050年までに炭素排出量ゼロを達成するためには、私たち全員が協力し、科学的研究とテストに投資することが必要です。これは、航空業界の脱炭素化を実現するための、安全で実績のある近い将来のソリューションとして、SAFを開発するという当社のグローバルなコミットメントを示すものです」(ボーイング・グローバル・サステナビリティ・ポリシー・パートナーシップ担当副社長ブライアン・モラン Brian Moran)
本日はボーイングの話題で持ちきりだったが、エアバスも一翼を担っていた。エアバスは、主要航空会社と会議を開き、炭素除去クレジットの購入を通じて、大気中の炭素を直接捕捉する技術に投資する可能性を発表した。■
Farnborough Airshow Day 1 Roundup: Delta Airlines Places A Huge 737 MAX Order
BY
https://simpleflying.com/farnborough-airshow-2022-day-1-roundup/
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