2023年4月21日金曜日

ボーイング、エアバスの寡占支配を覆せるか、新興企業がBWB設計の新型機を提案。中型機市場とあわせ国防総省の新型給油・輸送機採択も同時に狙う

 今回はターミナル1(民間機、新技術)、ターミナル2(軍用機)共通記事です。



  • ボーイングとエアバスに挑む新興企業が登場

  • Z-5デモ機が飛行テストに向かう

  • ピボットギアコンセプトが、新しいブレンドウィングボディの鍵


主翼胴体一体型機の時代がついに到来したのだろうか。カリフォーニアの新興企業ジェットゼロJetZeroはそう考え、中型の商用および軍用タンカー・輸送市場をターゲットにしたマルチミッションデザインを発表した。

1980年代後半にコンセプトとして登場し研究されてきたブレンデッドウィングボディ(BWB)は、有望な性能予測にもかかわらず、支持を得られなかった。ジェットゼロは、持続可能な中型旅客機を求める市場と、同じサイズの先進的なタンカー・輸送機を求める米空軍に同時対応し、BWBにとってかつてない市場需要ができたと述べている。

BWBコンセプトは、機体構造と空気力学を融合させ、重量と抵抗を減らしながら、胴体を揚力に貢献させる。ハイブリッドウィングボディとも呼ばれ、通常無尾翼で、従来のチューブアンドウィングデザインに比べ、湿潤面積、摩擦抵抗、形状抵抗が小さくなるため、高効率の構成となる。また、BWBは、上面に搭載されたエンジンの騒音のほとんどが機体が遮蔽されるため、現在の旅客機よりも静かな機体となる。

ジェットゼロのZ-5は、Zシリーズ最初の機体で、航続距離5,000nmと乗客最大250に最適化したデザインとなっている。全複合材製機体は、広いシングルデッキと高アスペクト比の主翼を

2030年代の就航を目指すジェットゼロの事業計画で重要となるのは、軽量化と出力要件の低減で、Z-5はCFM Leap 1やPratt & Whitney PW1100Gといった既存の単通路用エンジンの派生型を使用できる設計だ。また、機体には従来型システムが搭載され、開発を簡素化し、コストとリスクを低減できると同社は説明している。

Z-5は、2020年にプロジェクトが棚上げされるまでボーイングが研究していた新中型機(NMA)の市場を狙う。ボーイングは2030年代半ばの就航を目指し、従来型構成でNMAクラス航空機の低レベル研究を復活させたものの、メーカー自身が認めるように、新製品の実現はまだ数年先の話だ。

エアバスも、2030年代半ばにZEROe構想で研究した水素燃料コンセプトの1つで200席のBWBはあるものの、NMAカテゴリーの新型機開発からは何年も離れている。A321XLRは、A321neoの長距離バージョンで、最大220人を乗せ4,700kmを飛行する設計で2024年に就航する予定だ。



しかし、Z-5開発の短期的な足掛かりとなるプログラムは、米国国防総省が計画している、将来型タンカーおよび郵送機として評価を受けるBWB実証機だ。当初目標は、試作機のデジタルデザインを開発し、実証機の初期耐空性および試験計画を行い、最終的に「認証および試験用の大型試作機を製造する」ことだと空軍は述べている。

ジェットゼロは、3月末に245百万ドルの費用負担で提案書を提出しており、NASA支援対象のサブスケール実証機の飛行テストが今年中の予定であることから、同社はコンセプトを公表する時期が来たと判断した。

ジェットゼロの共同創業者であるトム・オリアリーは、「概念設計が完了し、インキュベーション段階から実証段階に移行することがマイルストーンとなる」と語る。「このコンセプト・デザインは、既存の単通路用エンジンと燃料消費量と排出量を50%削減し、タンカーとして実用化でき、市場の中間的なギャップを埋める混合翼体の開発につながりました。

「空軍の目標は、タンカーに転用可能な商用BWBの能力を実証すること」とオリアリーは続けた。「当社は、空軍の提案書と合わせ提出した、製造やミッションシステム含む供給ベース各社から支持の手紙をもらっています」。

Z-5は、燃料効率の高さから、最大距離のミッションでボーイングKC-46タンカーの最大2倍の燃料を運べる、とJetZeroは主張。また、同機は、現行の空港インフラを利用できる設計だ。空軍は今年半ばまでに採択案を選定し、2027年に実証飛行を開始する。

米空軍は昨年、最初の募集を発表時に、BWBは「能力向上と温室効果ガス排出削減の両面で、将来の米空軍機にとって唯一最もインパクトのある技術機会」と述べている。貨物機、タンカー、爆撃機などをBWBに変更すれば、現在の燃料価格で、年間燃料費を10億ドル削減できるという。

Z-5は、業界にとってセレンディピティな時期に登場したと、元エアバス・アメリカおよびインターナショナル・エアロ・エンジンのCEOで、ジェットゼロの諮問委員会メンバーでもあるバリー・エクレストンは言う。「環境、空軍、NASAからの追い風に加え、技術面での追い風もあり、以前は実現不可能だったことが可能になりました。ボーイングやエアバスがこの分野で何も新しいことをやっていない事実と照らし合わせると、『ここで何もしないでいるわけにはいかない』となるんです。業界はそれを必要としている。もし、現行製品より30〜50%良くなるとわかっているのなら、なぜやらないのでしょうか?」と言う。

ジェットゼロは、NASAの持続可能な飛行実証機(SFD)プログラムの初期段階2021年の契約で、翼幅23フィート、12.5%のサブスケールBWB実証機の飛行テストを準備中だ。この機体は、内部容積を最大化し、機体の回転を補助する斬新なランディングギア設計を主要な特徴とするZシリーズの評価に使用される。SFDの主契約は、1月にボーイングが受注した「Transonic Truss-Braced Wing」コンセプトの737サイズのデモンストレーターの開発です。

マクドネル・ダグラス時代のBWB経験者であり、ジェットゼロの共同設立者兼最高技術責任者であるマーク・ペイジが開発した「ピボットギア」コンセプトは、BWB設計が直面する重要課題である低速ピッチ制御と揚力性能を改善する。ジェットゼロの前身であるDzyne Technologies社が提案したBWB旅客機「Ascent 1000」で設計されたもので、ノーズランディングギアを前方に、メインギアを後方に移動し客室後方の未使用の内部容積に収める。

離陸時には、ノーズギアが数フィート伸び迎え角が約6度大きくなり、BWBのボディ自体が揚力を発生させ「エレボンの効果を増幅させる」(JetZero社)という。ポンプやアクチュエーターを不要とするパッシブ制御により、Z-5はピッチ姿勢に早く到達できる。これにより、離陸速度を遅くでき、離陸時の高推力要求を減らせる。また、前縁のハイリフトスラットが不要になり、後縁フラップも小さくできる。

Z-5は、従来のBWBコンセプトで批判された乗客の出入りや乗り心地、客室一部に窓がないことに対応するため、前方部にサイドウィンドウ、メインと後方部にスカイライトウィンドウを備える。内寸は公表されていませんが、エアバスA380に近い客室幅と乗り心地が期待される。Z-5では、従来型の客室レイアウトに比べ、前方および後方の出口に素早くアクセスできるアセント1000原則を採用する。



Z-5のシングルデッキ構成に加え、一次構造の複合材料の進歩により、非円形の胴体内に圧力構造を実現する設計課題が解消されたとジェットゼロは述べている。当初の設計では、持続可能航空燃料に従来型タンクをベースにしていたが、BWB構成では、液体水素燃料タンクを将来的に搭載する内部容積が十分に確保されているという。

ジェットゼロは、産業開発計画の一環として、「民間資金への働きかけと潜在的なプログラムパートナーとの関わりを同時開始する」と述べている。タンカー実証機の提案では、BWB構成に似た全翼機で設計・製造経験を持つ唯一の機体メーカー、ノースロップ・グラマンがこれに含まれる。

電動垂直離着陸機の新興企業ベータ・テクノロジーズBeta TechnologiesのCEOだったオリアリーは、「空軍のBWB実証機プログラムでの採択に当社は有利な立場にあると思っています」と語る。「BWBの開発に、産業パートナー多数に協力を仰いでいます。概念設計をするためには、あらゆる供給源と協力する必要がありました。だから、何でも相談したんです。『それはおかしい、一緒にやらない』と言った会社はありません。サプライベースのトップからボトムまで、全員です」。

「最大の戦いの一つは、もちろん、ボーイングとエアバスがそうならないよう必死に努力することです」とエクレストンは、競争的側面について指摘します。「私たちがボーイングやエアバスを出し抜けるほど賢いとは言いませんが、多くのパートナーを得て、真の信頼を得ています」。■

JetZero Unveils Midmarket Airliner And Air Force Tanker BWB Plan | Aviation Week Network

Guy Norris Graham Warwick April 21, 2023


2023年4月16日日曜日

久しぶりにエアバスを抜いたボーイングの第1四半期納入機数には理由があった....

 

Photo: BlueBarronPhoto/Shutterstock.


ボーイングが活力を取り戻し、再びエアバスと二兎を追うことになったのは航空会社には朗報だが、勢いが持続するかは疑問



2023年の最初の3ヶ月で、ボーイングは130機を納入し、エアバスの127機を上回った。ボーイングの納入実績は特に3月が好調で、64機の民間航空機を納入し、4年ぶりに2番目に高い納入月を計上した。

 ボーイングの第1四半期民間航空機を納入130機では737 MAXが111機と85%を占めた。


タイプ別のハイライトは以下の通り:


  • 737 MAX -111機 (サウスウエスト航空29、ユナイテッド航空21、ライアンエアー14、エア・リース・コーポレーション12、777パートナーズ4、イラク共和国4、アラスカ航空3、ウエストジェット3)

  • 787 -11機(ルフトハンザ787-9×3機、ユナイテッド航空787-10×2機、アメリカン航空787-8、日本航空787-8、エールフランスKLM787-10、カタール航空787-9、ビスタラ787-9、エアキャップ787-9に各1機)

  • 777F -4機 (エアチャイナ・カーゴ、CESリース、中国郵政航空、中国南方航空)

  • 747-8F -1機(アトラス・エア・ワールドワイド)

  • 767-300F -1機 (フェデックス エクスプレス)

  • 737-800A -2機( 韓国政府, BDS ニュージーランド


3月に急増した背景

3月に納入の64機は、エアバスの61機を上回り、内訳は737 MAXが52機、787ドリームライナーが7機、貨物機が4機、737-800Aが1機だった。ボーイングは過去50回のうち、エアバスを上回る納入となったのはわずか3カ月で、今回納入の64機は、69機を納入した2022年12月に次ぐ4年ぶりの最高値となった。

 12月は年末の目標達成のため納入が押し込まれることが多く、納入数が1年で最多となることが多いため、ごまかしがきかない。3月のMAXの納入52機は、12月より1機少ないだけで、ボーイングにとって生産量は2月の2倍となった。イラク共和国は、1日に3機の737 MAXを引き取り貢献した。

 シアトル・タイムズによると、3月の急増は、以前から社内保管されていた737 MAXと787ドリームライナーの手直しが加速したことが起因だ。手直しを完了させ、残る全機を納品し、現在の納品数を維持することは、ボーイングで挑戦だ。

 同社の現在の生産量は、737 MAXが月31機、787が月3機程度であるので、3月納品の半分近くが駐機中の機体だったと考えられる。記事は、3月の急増は、航空会社が、低調な冬季に機材導入を控えた後、春休みとイースター休暇の旅行に間に合うよう早期納入を行ったことも後押しした可能性があると述べている。

フェデックス・エクスプレス向け767-300F貨物機の納入は、一部機材で燃料タンクの内部塗装に不具合が見つかっていたため、今年初めてとなった。


受注好調な月となった

3月のボーイングの新規受注は、受注60機とキャンセル22機で、正味38機となった。これには、サウジアラビアの78機のワイドボディ機やエア・インディアからの220機受注は含まれていない。また、ボーイングは、受注が危ぶまれていた22機の受注を回復させ、確定させた。

 3月末のボーイングの受注残は5,356機だったが、米国会計基準に合わせるため、4,555機に調整された。調整前は、737が4,219機、767が120機、777が436機、787が581機だったが。737の634機、777の108機、787の59機の受注に疑問がついていた。■


Boeing Jumps Ahead Of Airbus For Q1 And March Deliveries

BY

MICHAEL DORAN


2023年4月15日土曜日

737MAXで品質問題が発覚し、納入が遅れる。納入ずみ機体にも波及。安全運行に支障はないとボーイングは説明。

 


Credit: Boeing


ーイングは垂直安定板用の金具の製造問題のため、納入前737 MAXの一部を修理し、機数を特定できないまま納入が遅れると4月13日に発表した。

 問題は、ステーション(STA)1016の8つのフィッティングのうち2点に影響すると、この問題に詳しいボーイング関係者は述べている。継手の供給元の1つであるスピリットエアロシステムズSpirit AeroSystemsは、4月12日にボーイングにこの問題を通知した。他のサプライヤーから供給されたフィッティングには影響がない。


 737でSTA1016は、胴体構造接合部がセクション46(アフトボディ)とセクション48(テールコーン)の間にある場所だ。1016ステーションは、胴体後部の圧力隔壁がある場所を示す。

 垂直安定板は、前方および後方のスパーで胴体に取り付けられ、主な接続点はSTA 1016(前方)およびSTA 1085.56(後方)か、その近くだ。737-800の構造修理資料によると、この問題に関連する主要な構造部は、垂直安定板の前部スパーのターミナルフィッティングおよび後部スパーのターミナルフィッティングの前方の中間フィッティングに関連するATA 55-30-90部品番号である可能性が高い。


 ボーイングは、影響を受ける正確な機体数を特定する作業に取り組んでいるが、この問題が2019年から今まで製造された機体に影響を及ぼすと情報源が確認した。影響は、737-7、-8、-8200、およびP-8海上哨戒機に及ぶとボーイングは確認した。

 上記各型の機体全部が影響を受けるわけではないが、ボーイングは、機数は相当あると述べている。

「直ちに飛行安全性に関わる問題ではなく、就航中の機体は安全運航を継続できます」とボーイングは声明で述べた。「しかし、この問題は、生産中および保管中の相当数の未納品737 MAXに影響すると思われます」。

 737-9全機含む影響がない機体は、生産と納品が可能とボーイングは述べている。

 「当社は、必要な作業が完了するまで、短期的に737 MAXの納品が減少すると予想しています」。と同社は付け加えた。「問題で影響を受ける顧客のご迷惑を遺憾に思い、納品スケジュールで顧客と連絡を取っているところです。納品への影響をよりよく把握するため、今後数日から数週間に追加情報を提供する予定です」。

 ボーイング社内の在庫で影響を受けた航空機は、FAAが設計に適合していると承認する前に修理を受けル必要がある。この修理にどれくらいの時間がかかるかは不明。ボーイングは、スピリット社が今後出荷するすべての後部胴体部分は設計基準に適合していると説明。

 運行中の航空機も修理が必要だが、この問題は緊急の安全リスクとはみなされておらず、定期サービス速報や耐空性指令で行われる可能性が高い。

 ボーイングの声明では、問題を「継手2点の取り付け時に使用された非標準の製造工程」と説明している。ボーイング関係者は、問題は「機械的な取り付け手順の周辺」で、金具が支持構造物にどのように取り付けられていたかだと述べている。

 ボーイングは、スピリットとFAA双方と協力し、生産システム、在庫機材、および運行中機材の検査プロセスを確定している。

 スピリットは「当社が製造する737胴体の特定型式の後部胴体部分で品質上の問題を確認したと顧客であるボーイングに通知しました」と声明で述べている。「これは、飛行安全性に直ちに関わる問題ではありません。当社は、今回の製造上の問題を特定した時点で対応プロセスを導入しており、これに従っています。当社は、影響を受ける機体の検査と修理の開発に取り組んでいます。当社は安全性を重視しつつ、この問題を解決し、影響を最小限に抑えるため顧客と密接に調整を続けています」。■


New Production Issue Will Delay 737 MAX Deliveries, Require Repairs | Aviation Week Network

Sean Broderick Guy Norris April 13, 2023



Translated with DeepL


2023年4月6日木曜日

日本航空がアラスカエアラインズとコードシェア提携を強化へ。

日本航空とアラスカエアラインズのコードシェア強化をAviationweekが伝えています



ンワールド・アライアンス・パートナーの日本航空(JAL)とアラスカエアラインズがコードシェア協定の拡大を米国運輸省に申請した。

両社は2016年にコードシェア協定とマイレージ提携を結び、2018年2月にはサンフランシスコからボストン、デンバー、ニューアークといった旧ヴァージン・アメリカ路線の一部をカバーするよう協定を拡大した。

これまでの承認でアラスカに、米国国内の地点間およびカナダとメキシコの国際線へのフライトでJALのJLコードを表示する権限を与えている。

今回の申請により、アラスカ航空はJALの日米路線にASコードを表示できるようになる。このコードシェアは、東京の羽田空港および成田空港と米国西海岸の4地点(ロサンゼルス、サンディエゴ、サンフランシスコ、シアトル)を結ぶJAL運航便が対象となる。

両社は、5月中旬までにコードシェア便運航を開始するための認可を取得する。JALは、「日米間の旅客に新たな旅行オプションを提供することで、消費者に利益をもたらす」と述べている。

OAG Schedules Analyserが提供するデータによると、JALは羽田と成田の両空港からロサンゼルス国際空港とサンフランシスコ国際空港に毎日就航している。また、シアトル・タコマ国際線は成田から毎日、サンディエゴ国際線は成田から週4便が運航されている。

JALとアラスカは、アラスカがヴァージン・アメリカとの合併を進めていた2016年6月にコードシェア・パートナーとなった。その後、アラスカがグローバルアライアンスに正式加盟した2021年3月に、両者はワンワールドパートナーとなった。■


Japan Airlines, Alaska Airlines Seek To Expand Codeshare | Aviation Week Network

David Casey April 05, 2023


2023年4月2日日曜日

エミレーツ、ユナイテッド両社のコードシェアリングがいよいよ実施へ。利用客の利便性が高まりそう。

 Photo: Simple Flying


エミレイツユナイテッドエアラインズ両社が相互乗り入れを増やす新しいパートナーシップと、両社のコードシェア協定を発表して6ヶ月が経った。そして本日3月30日より、両航空会社は正式にコードシェア提携を開始し、エミレイツの利用様は、簡単にアメリカへアクセスできるようになった。

米国におけるエミレーツの存在感が拡大

今回の提携により、エミレイツの手荷物許容量付き航空券の発券や、最終目的地までの手荷物輸送など、より充実したサービスの提供が可能になった。また、エミレイツの利用客は、ユナイテッド航空の国内線ネットワークで150以上都市にアクセスできるようになった。



エミレイツは、シカゴ・オヘア国際空港、ヒューストンのジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港、サンフランシスコ国際空港の国内3大ハブ空港から乗り継ぎができる。

デトロイトなどへの旅行を計画されているエミレイツ乗客は、ドバイからシカゴまたはヒューストンへの直行便を利用し、ユナイテッドのフライトに乗り継いで最終目的地に向かう。また、ユナイテッドの世界的なネットワークの各フライトで、スカイワーズ会員のマイル獲得と交換が可能になった。

 エミレイツのチーフ・コマーシャル・オフィサーであるアドナン・カジムは、このパートナーシップの正式な開始を祝し、次のように強調した:

「ユナイテッドとの歴史的なパートナーシップを有効にし、ユナイテッドの広大なネットワークにより、米国での拠点を大幅に拡大でき大変嬉しく思います。世界中のお客様に、より多くの選択肢を提供し、米国内150地点以上からシームレスに接続でき、各方面の需要に応えることができます」。

ユナイテッドのリーチが広がる

今回のコードシェア提携で、エミレイツは米国内における拠点を拡大する一方で、ユナイテッドは世界の他地域にも進出が可能になった。米国の乗客は、ユナイテッドのサービスを利用し、3大主要ハブ空港を経由しドバイに向かうエミレイツ便に効率よく乗り継ぎができる。

ドバイ国際空港からは、中東、アフリカ、中央アジア、インド亜大陸の多様な都市に向かえる。エミレイツ・スカイワーズ会員の特典と異なり、マイレージプラス会員は一部のフライトでのみマイル獲得できる。

ボトムライン

エミレイツとユナイテッドのコードシェア提携が実現し、夏のピークシーズンに間に合う。両社の利用客に目的地の選択肢が広がり、世界は更に広がる。


Emirates
  • IATA/ICAO Code: EK/UAE

  • Airline Type: Full Service Carrier

  • Hub(s): Dubai International Airport

  • Year Founded: 1985

  • CEO: Ahmed bin Saeed Al Maktoum

  • Country:

  • United Arab Emirates

United Airlines
  • IATA/ICAO Code: UA/UAL

  • Airline Type: Full Service Carrier

  • Hub(s): Chicago O'Hare International Airport, Denver International Airport, Guam International Airport, Houston George Bush Intercontinental Airport, Los Angeles International Airport, Newark Liberty International Airport, San Francisco International Airport, Washington Dulles International Airport

  • Year Founded: 1931

  • Alliance: Star Alliance

  • CEO: Scott Kirby

  • Country: United States


Emirates & United Airlines Begin Codeshare Partnership For Greater US Connectivity

BY

CHARLOTTE SEET


2023年3月30日木曜日

世界最大の機体を飛ばすパイロットによる経験談

 世界最大の航空機を着陸させるスゴ腕パイロットが語る同機の扱い方 The War Zone記事からのご紹介です





Stratolaunch


StratolaunchストラトロンチのRocロクは、奇妙で巨大な飛行機械で、着陸は非常に困難で「感情的」な運動となるという



ティーブ・レイニーSteve Raineyは、翼幅が世界史上最大の飛行機のテストパイロット、同機の操縦にはそれなりの複雑さが伴うと明言している。

ストラトロンチが所有する巨大な飛行機は、古代神話に登場する巨大鳥にちなみ「ロク」の愛称で親しまれている。当初はペイロードを軌道に乗せるため設計されましたが、現在レイニーのチームは、高速飛行試験用の回収可能な極超音速機の打ち上げる同機でめざしている。

 レイニーは、今年1月下旬に開催されたウエスタン・ミュージアム・オブ・フライト主催の講演会で、ロックの操縦体験を詳しく説明した。レイニーは、米空軍やロッキード・マーティンのF-22ラプターのチーフテストパイロットの過去がある。2022年、ロックの最初の飛行試験から3年後に、ストラトロンチに入社した。以来、パイロットからミッションディレクターまでさまざまな役割で、同機の全9回の飛行テストのうち6回に携わた。

 ロクは、スケールド・コンポジットが設計・製造したもので、同社はこの機体にモデル351の正式名称を与えている。ロクは翼幅385フィート、最大離陸総重量130万ポンド、ボーイング747-400が搭載するプラット&ホイットニーPW4056ターボファンエンジン6基を搭載し、合計336,000ポンドの推力を得る。これは、F119エンジンを搭載したF-22ラプター5機分に匹敵する。

「エルロンが12バンク、フラップが14バンク、エレベーターが4つある大きな大きな飛行機で、(乗員は)右側にいます」とレイニーは述べた。「制御力は非常に高いと思われるでしょうが、実はそうでもないんです。ケーブルシステムには金属ケーブルも使われていますが、ほとんどに複合ケーブルを使用しています。これはレース用ヨットが使っているものと同じもので、さまざまな高度や温度でケーブルが伸びるのに適しています。また、プーリーやミート、ジャンクションボックスの上には、実際に金属製のケーブルを使用しています」。

 ロックは、ちょっとワイルドな乗り物で、レイニーも「予想外だったのは、複合材の機体で起こる動きです」と認めている。「いろいろなものを少しずつ感じながら、上手に動き回っているんだ」。

 世界最大の航空機の着陸には、それなりの難しさがある。まず第一に、ロックのランディングギアの間隔は非常に広く、滑走路の幅に匹敵するほどだ。

「左ギアの左端から右のギアトラックの右端までが114フィート(約1.5メートル)です」とレイニーは言う。「着陸させる際の誤差はほとんどゼロです。だから、着陸は、特に乱気流や風が吹いていると非常に感情的な出来事となります」。

 ロックの右側の胴体内には、2人のパイロットとペイロードオペレーターを兼ねるフライトエンジニアを含むフライトクルーが乗る。左側胴体は与圧されているが、座席やコックピットはなく、代わりに各種エイビオニクス機器が満載だ。レイニーによれば、胴体間で共有されるのは電気と空気圧のみで、燃料は翼で別系統となる。

「胴体間の距離があるため、離着陸では、滑走路に正確にまっすぐ向いていることが非常に重要です」「数度でもずれると、どうなると思いますか? ロックの4輪駆動になる。そんな実験はしたくない」とレイニーは言う。

 パイロットと副操縦士双方で飛行制御を担当することで、アプローチと離陸時にロックのアライメントを可能な限り維持することに主眼を置くことができる。

 レイニーは、「大きく分けて、物事を分割するような設計になっています」と言います。例えば、パイロットのケーブルは、そう、私たちはフライ・バイ・ワイヤ、つまり、ケーブルで飛ぶのです、だから、文字通りケーブルシステムなのです・・・そして、床下、パイロットの下には747のようにポゴシステムがあり、それらがつながって、私たちは飛行機全体をコントロールします。このシステムの優れた点は、何か問題が発生した場合、両者を切り離して、片方だけで飛行機を操縦できることです」。

 着陸時、ロックのオペレーター間の役割分担は、パイロットから計算のプレッシャーを取り除くのにも役立ちます。横風が吹くアプローチで、機体を風向きに倒し、接地軌道を滑走路と一致させるときにできるのが「クラブアングル」です。

 「着陸は感情的な出来事だと言いましたが、パイロットはどうすればいいのでしょうか。エンジンはかなり安定しており、それほど動かす必要はありませんが、重要なときは重要です」とレイニーは説明する。「ピッチや、ブラックラインに対する自分の位置、飛行機のクラブアングルなどに固執するのはとても簡単です。そこで、パイロットが操縦するのではなく、副操縦士がスロットルを操作して、パイロットは自分の狙ったポイントに集中する必要があるのです」。



「パイロットとコパイロットの目の前に、いくつかのライトを横付けしています。"私たちはそれを「クラブメーター」と呼んでいますが、とても敏感です。"レイニーは言いました。「実際の滑走路の方角を設定します。例えば、モハベのゼロ番滑走路は303度なので、セットすると、303度からのズレを知らせるさまざまなランプがクラブメーターに表示されます。黒い線の上に並んで、303設定を確認し、バンク角を使う...クラブメーターにライトがつかないように着陸する。ライトがついたら、おそらく回り込んでいるか、少なくともその状況を修正することで手一杯だろう」。

 ロクでは、巨大機を安定させ、着陸時に尾翼が滑走路にぶつかるのを防ぐため、米軍機からヒントを得た技術も取り入れている。

 「通常、私たちは、速度にもよりますが、ピッチ角が非常に小さく、着陸させるためには、基本的に約0度から6度の範囲で飛行しています。空軍機には、"迎角器"がある。私たちはそれをピッチ角に使っています。実際、第5フライトの後、もう少しフィードバックが得られるように変更したんだ。以前は、4度くらいになったときに鳴るだけだったんです。今は、上部のシェブロンが点滅し、尾翼にぶつかる1度以内になると、全体が点滅するようになっています」。

 PW4056エンジンとともに、ロクはボーイング747の部品やコンポーネントで設計されており、一部は機体性能に貢献している。例えば、747のランディングギアドアアクチュエーターは、Rocの巨大なフラップに使用されている。

「着陸装置アクチュエーターには、フラップと同じように、ポジションは開閉の2つしかありません。私は、STOL(短距離離着陸)キットを装着した直線翼のセスナ180を保有しているのですが、40枚のフラップを下げて、格納庫の中を歩きながら息を吹きかけると、飛べそうなんです」と、聴衆に話していました。だから、385フィート(約1.5メートル)の長さと70度のフラップがあれば、ロクは常に飛びたがり、周囲の気流に大きく影響されることが想像できるだろう。

 大きさゆえに、ロクの操作にはかなりのヨー慣性モーメントがかかり、飛行中の機首の向きに影響を与えることがあるとレイニーは述べている。

 「上反角が小さいと、逆ヨーが大きくなります。だから、エルロンを入れると、逆ヨーが発生するんです。ペダルを踏み込めば、その逆になります。この飛行機では、ロールとヨーで大きな相互作用があるんです。ペダルを踏んでヨーをコントロールすることで、βを抑えなければならないのですが、それは皆さんが思っているようなことではありません。だから、最初は曲がる方向にペダルを踏まなければならないのですが、素早くペダルを外して反対方向に踏まないと、別の方向にヨーが出てしまうのです」。

 レイニーは、ロクが軽く減衰するダッチロールモードを持っているため、このような現象が起こると説明している。ダッチロールモードとは、サイドスリップ、ヨーイング、ローリングを組み合わせたような振動だ。「ダッチロールモードは、とてもコントロールしやすいんです。とても遅いので、それほど大きな問題にはなりませんが、ファイナルでは影響があるんです」とレイニーは言う。スパイラルモードとは、「バンクに入り、ロールアウトしようとしたり、バンクを保とうとしているにもかかわらず、バンクを増やし続けようとする」状態のこととレイニーは説明している。そのため、バンク角15度くらいで明らかになり、バンク角30度くらいでかなり厄介なことになるため、「ノックイットオフ限界は35度です。エンベロープエクスパンションのターンは、すべて30度で行っています」。

 レイニーと彼のチームがロクの飛行テストに持ち込んだスキルのおかげで、ストラトローンチはこのサイズと構成の航空機の飛行と着陸の勘所をリアルタイムで学んでいる。それだけでも素晴らしいが、ロクの極超音速実験では、将来的に先駆的な発見をすることが期待されている。

 マイクロソフトの共同創業者ポール・アレンの死後、ストラトローンチのミッションは進化してきたが、極超音速飛行を評価するた柔軟で効率的な方法を提供することが、その主な目的であることを明確にしている。前述のように、ストラトローンチは、ロクをTalon-Aのような極超音速の代用実験機の発射プラットフォームに使用してこれを実現する計画だ。

「当社が提供するのは、極超音速テストにあらゆる種類の機器を入れるのに十分な大きさの機体で、極超音速を長時間持続して飛行し、回収してバンデンバーグ空軍基地に着陸させます。「テレメトリーデータだけでなく、高品質でデータレートの高いオンボードデータを取得し、部品やパーツを回収してチェックできます」。これは、極超音速機への材料科学や統合センサーなどのペイロード、さらに空力面での開発に特に有効であることが想像できる。


 ロクは、Talon-Aやその他機体を最適な高度まで持ち上げてから、テストミッションで放出する。母船として機能することで、いつ、どこで、どのような試験機を打ち上げれる柔軟性を持っています。しかし、もちろん、こうした野望を達成するための第一歩は、ロックの飛行試験を継続し、タロンAや将来の極超音速実験装置を搭載する認定を得ることだ。

 このように、世界最大の飛行機を操縦するのはどのようなものなのか、それを任されている人物から魅力的な内部を見ることができる。F-22のテストも含め、ウエスタン・ミュージアム・オブ・フライトでのレイニーの講義の全貌は、以下のビデオでぜひご覧ください:

その価値は十分ある。■


How To Land The World's Biggest Aircraft According To Its Test Pilot


BYEMMA HELFRICH|PUBLISHED MAR 29, 2023 1:28 PM EDT

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