2029年初飛行へ!仏ベンチャーが挑む「水素×AI」の次世代6人乗ビジネスジェット
気候変動対策と脱炭素化の波が押し寄せる航空業界において、新たなイノベーションの風が吹き込んでいます
フランス・トゥールーズを拠点とする新興航空機メーカー「ビヨンド・エアロ(Beyond Aero)」が開発中の水素電動ビジネスジェット「One(ワン)」の最新状況を公開しました。再生可能エネルギー由来のグリーン水素を活用することで、二酸化炭素(CO2)排出量を激減させる次世代機として世界的な注目を集めています。
■ 超強力パワー系!「One」のハイスペックなスペックと構造
「One」は最大6人乗りのビジネスジェット機で、航続距離800ノーティカルマイル(約1,480km)、巡航速度300ノット(時速約555km)を目指して開発が進められています。
次世代パワーパワートレイン:燃料電池(EKPO社製) 6基を搭載し、合計2.4メガワット(MW)の電力を生成。2基の1メガワット級電動モーターを駆動させます。
高圧水素タンク: 700バールの高圧気体水素燃料を車載し、燃料電池へ供給する仕組みです。
同社が拠点を置くトゥールーズの施設では、パワートレインの地上試験が順調に進行しています。
■ 機体開発に「AIエージェント」を全面的に導入
今回の発表で特に注目を集めているのが、開発プロセスにおける人工知能(AI)の本格活用です。
ビヨンド・エアロは、航空当局からの「設計組織承認(DOA)」や「型式証明(適航性認証)」の取得プロセスにおいて、ヒューマン・エラーを防ぎつつ作業効率を最大化するため、全社的にAIエージェントを活用しています。
CEO兼共同創業者のエロア・ギヨタン(Eloa Guillotin)は、「人間の責任とAIのアシストをどう最適に組み合わせるかに注力している。変更手続きや業務改善など、認証プロセスの中心にAIを組み込んでいる」と語り、AI技術によって設計モデルの信頼性を飛躍的に高めていると明かしました。
■ 2029年の初飛行へ向けて本格始動
これまで静かに開発を重ねてきた同社ですが、全米ビジネス航空協会(NBAA-BACE)での展示やワークショップを通じて、運行会社、空港関係者、パイロットといった業界関係者への情報開示を一気に加速させています。
「今がまさに打って出る絶好のタイミング」とギヨタンは語る。同社は現在、クリティカル・デザイン・レビュー(詳細設計審査)の準備と主要サプライヤーの選定を進めており、2029年に記念すべき「初飛行」を行う計画です。
環境負荷ゼロを目指す「Z.E.(ゼロ・エミッション)」航空機の実現に向け、フランス発のベンチャー企業による挑戦から目が離せません。■

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