Aeroflot joined SkyTeam in 2006. Photo: Tomás Del Coro via Flickr
ロシアのフラッグキャリア、アエロフロートはスカイチームアライアンス加盟を停止される
ロシアのウクライナ侵攻から2カ月余り、紛争が続いている。様々な分野のロシア企業が制裁を受けている。その一環で、フラッグ・キャリアであるアエロフロートはスカイチームから締め出されることになった。
一時的措置
スカイチームグループは昨日、ウェブサイトでアエロフロートのアライアンス加盟を一時停止したと発表した。注目すべきは、アライアンスがアエロフロートと一時的な資格停止で合意した点だ。
もちろん、2ヶ月前にロシアがウクライナに侵攻して以来、アエロフロートへの制裁は今回がはじめてではない。米国商務省は同社のボーイング機の整備を禁止している。スカイチームが発表した声明は、以下の通り。
「スカイチームとアエロフロート航空は、同航空のスカイチーム加盟を一時的に停止することで合意した。お客様への影響を抑えるべく取り組んでおり、スカイチームの特典やサービスに変更がある場合は、影響を受けるお客様にお知らせいたします」
16年にわたる関係
アエロフロートとスカイチームアライアンスの関係は、16年前にさかのぼる。
2006年4月14日、旧ソビエト連邦の航空会社として初めてスカイチームに加盟し、歴史に名を刻んだ。スカイチームは2000年7月に設立され、当時はまだ6年目だった。
スカイチームは、アライアンスの接続性を大きく向上させた。Air Transport World 誌は当時、スカイチーム加盟航空会社が 149 か国、728 都市へ、1 日あたり合計約 15,000 便を運航すると報じている。アエロフロートとスカイチームは、2004年5月に最初の覚書を締結した。
アライアンスメンバーの慣例で、アエロフロートはスカイチームがテーマの特別カラーリング機を保有している。ボーイング777-300ER(VQ-BQG)、スホーイ・スーパージェット100-95(RA-89015)、エアバスA320-200(VP-BDK)のほかボーイング737-800(VP-BMB)、エアバスA330-300(VQ-BCQ)もある。
アライアンスを停止されたロシアの航空会社はアエロフロートだけではない
S7航空は、ワンワールド・アライアンス加盟航空会社として同様の状況に陥っている。
同社の停止措置は相互の合意によるもので、4月19日に発効した。アエロフロートと同様、停止措置がいつ終了するかは、現在のところ不明だ。■
Aeroflot Is Suspended From The SkyTeam Alliance
PUBLISHED 16 HOURS AGO
The Russian flag carrier had been part of the group for 16 years.
About The Author
Jake Hardiman (1366 Articles Published)
Journalist - A graduate in German, Jake has a passion for aviation history, and enjoys sampling new carriers and aircraft even if doing so demands an unorthodox itinerary. A keen amateur photographer, he also recently reached the milestone of flying his 100th sector as a passenger.