ユナイテッドCEOのスコット・カービーScott Kirbyは、30年で最も強い需要があると述べている。Vincenzo Pace - Simple Flying
米国の航空業界に記念すべき週となった今週、フェイスマスク義務化が消え、ユナイテッド・エアラインズは今年第2四半期に黒字化すると発表した。4月20日、ユナイテッド航空は、堅調な営業収益の見通しに基づき、第2四半期に黒字化する見込みであると発表した。
また、ユナイテッドは、国際線利用の改善に伴い、ボーイング777の運航再開を検討していると発表した。国際線19路線を再開し、2019年以降就航していなかった6都市への運航を再開した。シンガポール、グランドケイマン、ベルリン、エジンバラ、ポルト、シャノンなどが含まれる。
ユナイテッド史上最高の成績が目前?
この見通しには、利用可能座席マイルあたりの総収益(TRASM)が2019年を約17%上回り、同社史上最強の第2四半期収益が含まれる。
ユナイテッドは、「最近の燃料高騰によるコスト面での逆風にもかかわらず、第2四半期は営業利益率が約10%となり、堅調に利益を確保できる」と予想している。
ただし、予測されるマージン10%は、2019年の営業利益率より2.9ポイント、2019年の調整後営業利益率より3.5ポイント低い。
燃料費高騰はユナイテッドの収益性の大きな足かせとなっている。今年第1四半期、ユナイテッドの収益は2019年第1四半期から27%減ったが、燃料代は10%高くなった。
2019年にユナイテッドが支払ったジェット燃料は1ガロン当たり平均2.05ドルだったが、今年第1四半期は2.88ドルと40%値上げとなった。
ユナイテッドを含め、パンデミック時に多くの民間航空会社を助けたのは貨物収入だ。2019年第1四半期、貨物収入は286百万ドルで、今年は627百万ドルに急増した。
スコット・カービーScott KirbyCEOは、同社のキャパシティを徐々に戻していると述べ、スタッフが 「お客様への気遣いに優れた仕事をしている」と称賛した。さらに、「需要環境は、私がこの業界で30年間働いてきた中で最も強く、ユナイテッドと顧客は、他社よりも恩恵を受けるだろう」とも述べた。
「第2四半期が我々のビジネスにとって歴史的な変曲点となる証しが明確に見えてきました。ユナイテッドの将来について、これまで以上に楽観的に考えています」(カービー)
2022年のスタートは悪かったが、ユナイテッドは最悪の事態を脱したのだろうか?
ユナイテッドが第1四半期の業績だけを反映するのではなく、有望な未来を押し出すのは良いことだろう。同社は純損失14億ドルを計上し、営業収入は76億ドルと、パンデミック前の水準を依然として21%下回っている。利用可能座席マイルあたりコストは21%上昇し、運んだ乗客は19%減少し、連結ロードファクターは2019年第1四半期の81%から今年は73%へと落ち込んだ。
航空各社は、イースター休暇シーズンの混乱した空港の光景や欠航数百便について、人員不足のせいにしている。2019年以降、ユナイテッドはスタッフ約6,000人を削減し、後任探しに奔走している。
ユナイテッドは2030年までにパイロット5000人を新規採用する目標を発表し、1月には「ユナイテッド・エイビエイト・アカデミー」をアリゾナ州のフェニックス・グッドイヤー空港に開校した。同アカデミーには、1年間の養成課程があり、選ばれた卒業生にはユナイテッド・エクスプレスでのキャリアパスが待っている。
ユナイテッドには、自家用操縦士免許を持たない生徒に、18,000ドル近い費用を負担するインセンティブがある。第1回目の募集には7,500人以上の応募があった。ユナイテッドの目標は、定員の半分を女性や有色人種で埋めることで、一次募集では80%が女性や有色人種の学生となる。
今回のユナイテッドの発表は、民間航空が復活し、COVID以前よりも大きく、より良くなった具体的なサインなのだろうか?■
United Airlines Expects Its Highest Ever Revenue This Quarter
PUBLISHED 10 HOURS AGO
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