2025年1月31日金曜日

お知らせ―新ブログの追加について

 お知らせ―新ブログの追加について

つも当方のブログをご愛読いただきありがとうございます


昨年からの大きな流れが今年は形になり、私達の世界が大きく変わろうとしています。


より端的に言って、コモンセンスの勝利が続いています。


米国ではトランプを支援すると口にできなかった層が世論調査ではハリス支援、もちろん と答えたため世論調査は無効になってしまいました。


米国内が無茶苦茶になった理由としてこれまで民主党が支配してきたDEI思想など「目覚めさせる」ことをミッションとした「進歩派」の主張があまりにも前に出て、世の中がおかしくなっていくと感じつつも前述のように他人の目を気にして「支持」してきた人たちも、さるがにこれではおかしくなる一方だとトランプに一票を入れたのでしょう。


そうした人たちにとって唯一の選択基準はどちらが「コモンセンス」に近いかという点で、かならずしもトランプのすべてを肯定して一票を入れたのでしょう。(ハリスがあまりにもおかしすぎたと思ったはず)


これまで航空宇宙や海軍関連、さらに安全保障などの話題を中心にお送りしてきましたが、ここに来てそれではカバーできない話題に注目するようになってきました。


そこで今回新しいブログチャンネルを追加することにしました。


タイトルをどうしようと考えて、コモンセンスなので「こもんせんす」にしようとしまいたが、尊敬する故江藤淳のエッセイ集こもんせんすとかぶるので「こもん・せんす」とします。



 こもん・せんす でお送りしたいこと


いわゆる「保守派』米メディアを中心に注目する記事をお伝えします。

それ以外に当ブログのオーナーとして気になる話題についてオピニオンをお伝えします。


当面は反DEIなどトランプ大統領のすすめる「改革」関連が多くなりそうですが、決してトランプ礼賛のブログにはならないでしょう。


ご期待ください。


なお、当ブログオーナーの運営するブログチャンネルは以下のとおりです。


航空宇宙ビジネスターミナル1 民間航空宇宙 https://aviationspacebusiness-civilaviation.blogspot.com/


航空宇宙ビジネスターミナル2 軍用航空安全保障 https://aviation-space-business.blogspot.com/


Aviation & Space News from Japan https://aviationspacenewsfromjapan.blogspot.com/


ターミナル4航空事故専用ブログ https://airaccidentsdisaster.blogspot.com/


アップル「AAPL]の株価を毎日お伝えするブログhttps://aapl-pricewatcheveryday.blogspot.com/


Know Your Enemy:敵性国家の考え方をより良く理解するためのブログhttps://knowyourenemy2022.blogspot.com/#google_vignette


クロームブックを使いこなせ(休眠中)https://chromebookusersguide.blogspot.com/


ここにこもん・せんす が加わります。もちろん、毎日全て更新とは行きませんが、ご愛読のほどよろしくお願いいたします。また、ご意見ご要望をお気軽にちょうだいいただければ幸いです


こもん・せんす―何が正しいのか、正しくないのか 最終的に決めるのはみなさんのcommon sennseです


https://common-sense-for-right-answers.blogspot.com/




2025年1月29日水曜日

ブームの XB-1デモ機が超音速飛行に成功(The War Zone)―ターミナル1(民間航空)、ターミナル2(軍用航空)共通記事とさせていただきます

ブーム・スーパーソニックのXB-1デモンストレーターが今日11分余りで超音速に達した。YouTubeのスクリーンショット



音速超えのマイルストーン達成は重要な進展で、ブーム・エアロスペースは超音速民間機を飛ばした初の民間企業となった


ーム・スーパーソニックのXB-1実証機が音速の壁を破り、オーバーチュアとして知られる55人乗り超音速旅客機の設計につながる取り組みで大きなマイルストーンとなった。同社のプログラムは民間航空のみならず、軍事的にも重要な意味を持つ可能性がある。


ブーム・スーパーソニックのXB-1デモンストレーターが初めて音速の壁を越え、超音速に達した。 YouTubeのスクリーンショット


 同機は、元米海軍の飛行士でブームのテストパイロットであるトリスタン・"ゼペット"・ブランデンブルグによって、カリフォルニア州モハベ航空宇宙港を離陸し、マッハ1.1の速度を記録した。 飛行中、XB-1はA.J. "フェイス "マクファーランドが操縦するATACミラージュF1とT-38タロンの2機の超音速ジェットに随伴された。飛行中、XB-1は3回超音速領域に突入し、30分強の飛行の後、モハベに無事着陸した。


テストパイロットのトリスタン "ゼペット "ブランデンブルグが操縦するXB-1は、本日カリフォルニア州モハベ航空宇宙港から離陸した。


YouTubeスクリーンショット追撃機ミラージュF1を従えたXB-1。 



1947年10月、世界で最も有名なテストパイロット、チャールズ・E・"チャック"・イェーガーが人類で初めて音速の壁を破ったX-1ロケット機にちなみ名付けられたベルX-1超音速回廊の地図。 アメリカ空軍


 XB-1は、X-1、ノースアメリカンX-15、ロッキードSR-71ブラックバードなどの歴史的な初飛行を基に、"テストフライトバレー"で飛行する最新の超音速プラットフォームとなった。

 最終的に、XB-1の最高速度はマッハ2.2(時速1,687.99マイル)程度になると予想されている。

 「ベビーブーム」とも呼ばれるXB-1は、オーバーチュアの3分の1スケールの技術実証機である。2024年3月22日にモハベで初飛行を行った。その飛行中、XB-1は最高速度238ノット(時速273マイル、マッハ0.355)で飛行し、高度7,120フィートを達成した。その際、チーフ・テストパイロットであるビル・"ドク"・シューメイカーが操縦し、T-38タロンのチェイス機を操縦する "ゼペット"・ブランデンブルグが飛行をモニターした。

 ブーム・スーパーソニックは2020年10月7日、米国の民間登録コードN990XBを持つXB-1を発表した。同社は2016年11月、オーバーチュア計画を発表して約8カ月後に、このデモンストレーターを開発していると初めて発表した。

 XB-1は全長62.6フィート(約1.6メートル)、細長いデルタ翼の平面形状で翼幅は21フィート(約1.6メートル)である。炭素繊維複合材、高度なエイビオニクス、デジタル最適化されたエアロダイナミクスなど、洗練された技術がふんだんに使われている。


テスト飛行中のXB-1。 ブーム・スーパーソニック


XB-1はまた、超音速領域へ推進するための一風変わった推進システムも備えている。3基のジェネラル・エレクトリック製J85-15ターボジェットで合わせて12,000ポンド以上の推力を発揮する。広く使われているJ85は、ノースロップF-5やT-38などにも搭載されている。XB-1が発表されて以来、J-36との仮称で中国に先進無尾翼戦闘機として別の3発機も登場した。

 XB-1に比べ、オーバーチュアは全長201フィート(約1.6メートル)で、巡航速度はマッハ1.7(時速1,304マイル)、最大速度はマッハ2.2を達成する。 航続距離は最大4,500海里を見込んでいる。


Boom Supersonic社の旅客機Overtureの完成予想図。 ブーム・スーパーソニック


 マッハ1達成は同社にとって大きな成果であり、将来の超音速旅客機オーバーチュアにつながる重要な意思表示でもある。

 超音速旅行をより多くの旅行者に手頃な価格で提供することを目的として過去に成功した事業者はない。大洋横断路線の所要時間を大幅に短縮することを意図したこの航空機は、「航空会社にとってファーストクラスやビジネスクラスと同様の運賃で採算が取れるよう......設計されている」と同社ウェブサイトは記している。このようなパフォーマンスを有償で利用できたのは、英仏のコンコルドが最後だったが運賃は同等のビジネスクラスの何倍もした。そして、2003年末に商業的な超音速飛行から引退した。


British Airways Concorde taking-off with undercarriage retracting and afterburners. (Photo by: aviation-images.com/Universal Images Group via Getty Images)

ブリティッシュ・エアウェイズのコンコルドが、アンダーキャリッジを格納し、アフターバーナーを点火して離陸する。


 コンコルドに先立ち就航したソ連のツポレフTu-144は、世界初の民間超音速輸送機として1975年に運航を開始した。 しかし、わずか100回ほどの商業飛行を行っただけで、乗客を乗せていたのはその半分にすぎない。同機はその後、NASAの委託を受けるなど、超音速研究機としてキャリアを終えた。

 ブームは過去に、オーバーチュアの1機あたりの製造コストは2億ドルと主張していた。さらに同社のウェブサイトには、「オーバーチュアのオーダーブックは130機に達し、アメリカン航空、ユナイテッド航空、日本航空からの予約も入っている」と記されている。

 ブームによれば、2026年に最初のオーバーチュアを完成させ、2027年に試験飛行を開始、2029年までに型式証明を取得する予定だという。 この計画は非常に野心的であり、さらに多くのハードルを越えなければならない。

 商業市場以外では、オーバーチュアの軍事用途の可能性も見逃せない。2020年からブームは高速エグゼクティブフライト用のオーバーチュアの可能性を視野に入れ、米空軍と協力してきた。政府高官を超音速で移動させることはユニークで非常に名誉ある能力だが、オーバーチュアのデザインは、人員だけでなく貨物の迅速な輸送の可能性も提供する。

2022年7月、ノースロップ・グラマンとブームは、米軍と同盟国軍のために特別にオーバーチュア派生型を開発する協力を発表した。当時ブームは、軍用型は "迅速な対応ミッション "に理想的と指摘していた。


チーフフライトテストエンジニアのニック・シェリカがナレーションを担当した、XB-1の10回目のテストフライトでこう語っている:

「特殊な能力を備えたこの航空機は、医療物資の運搬、緊急医療避難、あるいは従来の航空機よりも高速で広大な地域を監視するために使用することができる。「特殊任務用のオーバーチュアは、様々なシナリオにおいて、他の航空機や地上資産を調整するためにも使用できる」。

 それ以来、オーバーチュアの「軍用型」の開発を進める努力が続けられている。 2023年9月、ブームはノースロップ・グラマンとの協力関係を基に、防衛アドバイザリー・グループの発足を発表した。このグループは、航空機が投入する「国家安全保障任務」の特定を支援することが目的だ。

 しかし、オーバーチュアの商業用途と同様に、軍事化されたバージョンを軌道に乗せるという見通しにも困難が伴う。

 とはいえオーバーチュアの成否を分けるのは商業市場である。先行プログラムの歴史は、商業的な超音速飛行を現実のものにすることがいかに難しいか、特に手頃な価格で実現することがいかに難しいかを示している。しかし、それがブームの最大の目標であることに変わりはない。

 XB-1で音の壁を打ち破ったブーム・スーパーソニックの功績を振り返る価値は大いにある。この野心的な計画に何が待ち受けているにせよ、このエキゾチックなテスト機は、それ以前に登場した超音速のパイオニアたちと同様に想像力をかき立てるのは間違いない。■


Boom! The XB-1 Demonstrator Jet Has Gone Supersonic

Hitting the Mach 1 milestone is an important development and makes Boom Aerospace the first private company to fly a supersonic civil jet.

Thomas Newdick

https://www.twz.com/air/boom-the-xb-1-demonstrator-jet-has-gone-supersonic


 

2025年1月27日月曜日

イーロン・マスクがエアフォース・ワンに目をつける:ボーイングにとって悪いニュースになるかもしれない

 Boeing VC-25B Air Force One rendering

Photo: Boeing

A Closeup of the nose of a rendered VC-25B.

Photo: Boeing



スラやスペースXなどのベンチャー企業の最高経営責任者であるイーロン・マスクが、テキサス州サンアントニオにあるボーイング施設を訪問したと報じられた。同施設では、ボーイング747-8型機2機を次期エアフォース・ワン機に改修中だ。


マスクのボーイング訪問

Bloombergによると、1月20日に行われたトランプ大統領の就任式でナチス式敬礼(2回)を行ったことで話題になったマスクがテキサス州サンアントニオにあるボーイング施設を訪問した。同社では、ボーイング747-8型機2機をアメリカ空軍(USAF)の次期大統領専用機に改造している。

 2機のVC-25Bは大統領専用機となり米大統領が搭乗するとコールサインがエアフォース・ワンとなる。両機は747-200をベースとした現行機VC-25Aの後継機となり、正式名称はVC-25Bとなる。

 ブルームバーグは、選挙期間中に2億5000万ドル以上をトランプに寄付したマスクが訪問した目的は、VC-25Bの進捗状況を確認することであり、トランプは早ければ2027年にもVC-25Bに搭乗する可能性があると説明した。トランプ大統領の2期目の任期は2029年1月までである。

 以前、『ウォール・ストリート・ジャーナル』は関係者の話として、VC-25Bの供用開始は2029年に遅れる可能性があると報じていた。


カラーリング論争

マスクが機体のカラーリングという--些細な--問題についても議論したかどうかは不明だが、2018年に39億ドルの固定価格契約をボーイングに交付したトランプは、エアフォース・ワンのカラーリングを現在の白、青、シーフォームの組み合わせから、本人提案のダークブルー、赤、白の組み合わせに変更した。

 ジョー・バイデンがこれを覆し、アメリカ空軍は2023年3月に新しいカラーリングデザインを選定した。現在のエアフォース・ワンVC-25Aのカラーリングに酷似しつつ、21世紀に向けて近代化する、と説明していた。

 「VC-25Bのライトブルーは、VC-25Aのロビンエッグブルーよりもやや深みのあるモダンなトーンだ。さらに、VC-25Bのエンジンは、VC-25Aのロビンエッグブルーとは逆に、コックピット部分から濃いブルーを使用します。 最後に、VC-25Bには磨き上げられた金属部分がない。現代の民間航空機の表皮合金はそれを許さないからである。

 アメリカ空軍の声明は、トランプ大統領が提案したカラーリング、特にダークブルーは、特定の環境下で熱が加わるため、一部民間部品について連邦航空局(FAA)の資格試験を追加する必要があると、後に熱調査で結論づけられたことを指摘している。

 「VC-25Bの納入は、1機目が2027年、2機目が2028年と予測されている。空軍は、VC-25Bが納入されるまで、VC-25Aを利用可能な状態に保ち、任務に対応できるような態勢を維持していく」。

 しかし、最高司令官の就任舞踏会では、ステージ最前列に置かれたケーキの上にVC-25Bの模型が置かれ、機体はトランプ大統領が提案したカラーリングで彩られていた。これは意味のないジェスチャーかもしれないが、ボーイングとFAAが以前アメリカ空軍が説明した資格試験に戻らなければならないことを示唆している可能性もある。


固定価格契約で損失が続々

ボーイングは固定価格契約で資金を使い果たした。VC-25Bの契約は、2020年に更迭された当時のデニス・ミューレンバーグ社長兼最高経営責任者(CEO)の悩みの種であった。

 ボーイングの2018年の年次営業報告書には、事業リスクの1つとして、コスト超過が発生した場合に損失を被る可能性のある固定価格契約が記載されていた。

 「固定価格契約は、パフォーマンスの改善、コスト削減、効率化から利益を得ることを可能にする一方で、見積コストと収益を達成できない場合、マージンが減少したり、損失を被るリスクもあります。見積コストが見積価格を上回った場合、当社はリーチフォワード損失を認識し、当社の報告業績に大きな影響を与える可能性があります」。

 コスト超過は2020年に始まり、最初の請求は「COVID-19環境によるエンジニアリングの非効率性」によるわずか1億6800万ドルだった。   2021年には「COVID-19の影響と主要サプライヤーにおけるパフォーマンスの問題」により、ボーイングはさらに3億1800万ドルの計上を余儀なくされた。

 リーチフォワード損失は2022年(14億ドル)、2023年(4億8200万ドル)、2024年と続いた。2024年第2四半期には、ボーイングはさらに2億5,000万ドルの追加損失を計上した。これは主にエンジニアリング設計の変更によるコスト増によるもので、2024年第2四半期時点で26億ドルを超えるリーチフォワード損失に加え、さらなる損失が発生する可能性があると警告している。

 同社は2024年第4四半期の暫定決算を発表した際、防衛事業について「KC-46A、T-7A、コマーシャル・クルー、VC-25B、MQ-25プログラムについて17億ドルの税引き前利益を計上する」と述べた。このうち8億ドルと5億ドルはKC-46AとT-7Aに関するものである。

 ボーイングのケリー・オートバーグ社長兼CEOはすでに、ボーイング・ディフェンス、スペース&セキュリティー(BDS)社内の固定価格開発プログラムの業績改善など、会社を軌道に乗せることが在任中の焦点のひとつであると述べている。■


Elon Musk Has His Eye On Air Force One Which Could Be Bad News For Boeing

By 

Rytis Beresnevičius


https://simpleflying.com/elon-musk-eye-air-force-one-bad-news-boeing/


2025年1月25日土曜日

ルフトハンザが1950年代のロッキード・スーパースターのレストアを完了(Simple Flying)―航空機愛がいっぱいの会社ですね。旧機材部品を保管していたところにも余裕を感じます

Photo: LufthansaLufthansa Lockheed Super Star outside

Photo: Lufthansa

Lufthansa Lockheed Super Star

Photo: Lufthansa

Lufthansa Lockeed 'Super Star' in the hangar

Photo: Lufthansa


Lufthansa Lockheed Super Star


Lufthansa Super Star

Lufthansa Junkers Ju 52

Photo: Lufthansa




フトハンザドイツ航空は、2026年の創立100周年記念を前に、1950年代に「スーパースター」の名で販売されていたロッキードL-1649Aスターライナーの修復を完了した。


完全復元された航空機

ルフトハンザドイツ航空は、同社の整備部門であるルフトハンザ・テクニークが、1950年代に同航空が保有していた「スーパースター」として知られるL-1649Aの復元と組み立てという記念碑的な作業を完了した。

17日、完全に組み立てられた機体は、ドイツのハンブルクにある格納庫曳航されて出発した。


ルフトハンザは、最初の難関は部品数点を正確に組み立てることだったと詳述した。 2023年10月、ルフトハンザ・テクニークの技術者たちは、胴体、主翼、象徴的なトリプルテールユニット、そして小さな部品が入った292個の木枠を受け取った。


ルフトハンザの伝説 

ルフトハンザは創立100周年を前に、ロッキード・スーパースターとユンカースJu 52という2機のクラシック機材に敬意を表する。ルフトハンザ・ドイツ航空は、2機の名機を新塗装で迎えました。そのため、ルフトハンザはL-1649Aを再び大きなセグメントに解体し、7月にミュンスター/オスナブリュック空港(FMO)に輸送し、ルフトハンザのオリジナルカラーで塗装すると発表していた。

ルフトハンザ・ドイツ航空は、機内の座席が以前同社のエアバスA340で使用されていたものであることを明らかにした。座席のデザインを変更し、ワインレッドのレザーを張り、カーペットとカーテンは歴史的な柄からインスピレーションを得たと説明している。


ロッキード機は1958年3月17日に大西洋横断便の運航を開始したと述べている。このサービスの主な焦点は、大西洋をノンストップで横断できるニューヨークへの接続であった。そのため、同機は技術的にも傑作であった。 4基のピストン・エンジンを搭載し、大西洋横断フライトは最長17時間で、通常はハンブルク空港(HAM)から離陸した。


32席のルフトハンザ・ファーストクラス専用キャビン、エレガントな機内ラウンジ、夜間飛行用の快適なベッドにより、旧世界と新世界を「スーパースター」で結ぶ旅をする余裕がある乗客にとって、この機体は忘れられないものとなった。


塗装が終わればフランクフルト空港(FRA)に10月に到着する予定だ。 そこで「スーパー・スター」は、ルフトハンザのもう1機のビンテージ機、ユンカースJu 52(D-AQUIとして登録)と一緒になる。


2機は、2026年春にオープンするルフトハンザ・グループの新しい会議場兼ビジターセンターの目玉となる。同社によると、Ju 52とL-1649A「スーパー・スター」はガラス張りのファサードで外から見ることができるという。■


Lufthansa Completes Restoration Of Its 1950s Lockheed Super Star

By 

Rytis Beresnevičius

https://simpleflying.com/lufthansa-completes-restoration-1950s-lockheed-super-star/


アエロフロート・グループがアトランのボーイング737型貨物機を購入し部品取りに使う―欧米の経済制裁で苦しい事情

 atran 737 freighter

アトラン航空は737-800BCFの運航を終了している Credit: Sipa US/Alamy Stock Photo


エロフロート・グループは、欧米の制裁下で運航機材のスペア部品を調達する方法として、解体用の小型貨物機の購入を検討している。

 モスクワの日刊紙『コメルサント』が12月6日報じたところによると、同グループは、地元の貨物航空会社であるアトラン航空Atran Airlineからボーイング737-800BCF型貨物機を5機購入する交渉を進めている。 

 アエロフロート・ロシア航空は、航空機の所有者であるアエルキャップから、保険金決済で間接的に航空機を購入する。この方法によって、外国の賃貸人は、ロシア政府の保険会社からの支払いによって航空機の価値を弁済することができ、保険会社は後に航空機を地元の運航会社にリースバックすることになる。

 アエロフロート・ロシア航空は、格安航空会社ポベダ航空Pobedaにスペアパーツを提供するため、貨物機を解体する予定だという。ロシアの航空機登録簿によると、アエロフロートのフラッグシップ・キャリアであるアエロフロート航空が737-800型機を37機運航しているのに対し、ポベダ航空は42機を運航している。もう一つの子会社ロシヤ航空は11機を運航している。

 アトランは737-800BCFを6機、737-400を3機保有しているが、モスクワのウクライナ侵攻を受け、バミューダ航空局が耐空証明を取り消した2022年3月以降、全機が地上待機となっている。 その後、貨物航空会社は737を航空事業者証明書から除外し、2023年秋にソ連時代のアントノフAn-12ターボプロップ輸送機2機で運航を再開した。

 アトランの親会社であるヴォルガ・ドニエプルグループは、アエロフロートとの契約についてコメントを控えた。■


Aeroflot Group Eyes Atran Boeing 737 Freighters For Teardown

Aviation Week Network Staff December 06, 2024


https://aviationweek.com/air-transport/aircraft-propulsion/aeroflot-group-eyes-atran-boeing-737-freighters-teardown


2025年1月24日金曜日

ボーイング民生部門の2024年は低調な業績で終わった。引き渡し機数は348機。(エアバスは766機)


Photo: VDB Photos | Shutterstock


ーイングは2024年第4四半期の暫定決算を発表し、四半期決算の完全発表前に業績の一部を公表したのは2四半期連続となった。


作業停止の影響


ボーイングは1月23日、国際機械工・航空宇宙労組(IAM)が代表する機械工ストライキの影響、52日間のストライキを終結させた新契約、特定のプログラムに対する費用、2024年に発表した人員削減に関連する費用を認識すると発表した。

 同社のケリー・オートバーグ社長兼最高経営責任者(CEO)は、同社が2024年第3四半期決算の速報を発表した際に指摘した、短期的な課題に直面しているという事実を繰り返した。

 それでもオルトバーグは、ボーイングはこの四半期に事業安定化のための重要な措置を講じ、IAMを代表したチームメイトと合意に達し、2024年11月4日に契約を批准したと述べた。

 同CEOはまた、同社が2024年発表したバランスシート改善を狙った増資が成功したことを強調した。以前から格付け会社はボーイングの流動性を警告しており、ストライキと2024年1月にアラスカ航空で発生したドアプラグの吹き飛ばし事故による影響という二重苦により、同社の格付けが「ジャンク」に格下げされる可能性があった。

 連邦航空局(FAA)は737 MAXの月産38機という生産上限を課しており、次期運輸長官となる可能性のあるショーン・ダフィーは、上限を解除してもボーイングが引き渡す航空機の品質が低下していないとFAAが確信するまで、この上限を維持すると約束している。


777Xの追加費用


ボーイングは、2026年に777Xを納入開始ことを確約したが、777Xおよび767Fプログラムに関連する追加費用として合計11億ドルを計上した。同社は777Xプログラムに関て、今後数年間に発生する新IAM契約に伴う人件費の見積もり増を反映し、税引き前費用を9億ドル計上する。

 この費用、作業停止、それに伴う新たな労働契約、および航空機納入数の減少は、ボーイング・コマーシャル・エアプレーンズ(BCA)の業績に影響を与える。

 「777-9型機の初号機納入は2026年を見込んでいる。コマーシャル・エアプレーンズ部門は、第4四半期の売上高を48億ドル、営業利益率(43.9%)と見込んでいる」。

 ボーイングは2024年第3四半期に、777Xおよび767Fプログラムに関してそれぞれ26億ドルと4億ドルの税引き前費用を計上したが、これは777-9の路線就航(EIS)を2026年に延期したためである。

 「このスケジュールとその結果生じる財務上の影響は、777-9の飛行試験の遅れに対処するための認証スケジュールの最新の評価と、IAMの作業停止に関連する予想される遅れに基づくものです」。


キャッシュの枯渇


ボーイングの2024年第4四半期末の売上高は152億ドル、1株当たり損失は5.46ドル、営業キャッシュの流出は35億ドルで、現金と有価証券投資の合計は263億ドルだった。

 これに対し、2024年第3四半期の売上高は512億ドルで、うち180億ドルをBCAが稼いだ。同四半期末の現金および現金同等物の残高は99億ドルで、当期純損失は79億ドル、1株当たり12.91ドルの損失となった。 IAMのストライキは2024年9月13日午前0時に始まった。

 しかし、通常第4四半期は、航空機メーカーにとって年末の納入目標を達成しようとする繁忙期である。年間納入目標を「770機程度」に引き下げたエアバスは、2024年に766機を顧客に引き渡した。2024年12月と第4四半期だけで、エアバスはそれぞれ123機と256機を顧客に引き渡した。

 2024年第4四半期、ボーイングは57機の民間航空機を納入し、265機の737 MAXを含む348機の納入でその年を終えた。2023年第4四半期と2023年には、ボーイングはそれぞれ157機と528機を顧客に引き渡した。■


Boeing Reports On Q4 Impacted By Strike: Affirms First 777X Delivery In 2026

By 

Rytis Beresnevičius


https://simpleflying.com/boeing-reports-on-q4-impacted-by-strike-affirms-first-777x-delivery-in-2026/

2025年1月19日日曜日

米国内の航空機旅行にREAL ID準拠の身分証明書が必要となるとTSAが発表(5月7日より)

 ID For Air Passengers Custom Thumbnail

輸保安庁(TSA)は、2025年5月以降、米国内の空港でREAL IDを使用するための最終規則を発表し、旅行者はセキュリティ要件を満たす身分証明書を所持する必要があると発表した。


REAL ID規則の施行

TSAは1月13日にREAL IDの最終規則を発表し、REAL IDの要件を実施する枠組みを示した。 TSA含む連邦政府機関は、5月7日から旅行者にREAL IDに準拠した書類の所持を義務付ける。

デビッド・ペコスケTSA長官によると、米国議会は2005年、身分証明書のセキュリティ基準を強化するためにREAL ID法を可決した。 この法案は、2001年9月11日の同時多発テロによって浮き彫りになったセキュリティの脆弱性に直接対応するものだった。

 運転免許証や州発行の身分証明書を主な身分証明書として連邦施設にアクセスしたり、民間旅客機に搭乗したりする人は、これらの身分証明書がREAL IDに準拠している確認を求められる。

 TSA は、REAL ID 施行への円滑な移行を促進するため、一般市民、免許付与の管轄、および各州と協力し ていくことを約束する、とペコスケ長官は締めくくり、  空港の保安検査場での遅れを避けるため、REAL IDの取得を旅行者に呼びかけている。

 9.11委員会の勧告で制定されたREAL ID法は、連邦政府が規制する民間航空機への搭乗、特定の連邦施設への立ち入り、原子力発電所への立ち入りを目的として、連邦政府機関が受け入れることのできる州発行の運転免許証および身分証明書について、最低限のセキュリティ基準を定めたものである。

 TSAは、2024年9月に国境検問所と空港でREAL ID規則を施行するための規則案公示(NPRM)を発表した。 これに対し、米国在住の個人を含む関係者から31,764件のコメントが寄せられた。

 NPRMの中で政府機関は、この規則は2025年5月7日以降、連邦機関がREAL ID規則のカードによる施行規定を実施するための適切な柔軟性を確保するものであるとしている。

 「この規則の下で、各機関は、セキュリティ、運用可能性、公共への影響などの関連要因を考慮し、適切であると判断した場合、段階的な施行計画を通じてカードベースの施行規定を実施することができる。

 TSAは、2027年までに完全施行すると付け加えた。 国土安全保障省(DHS)は、この規則の施行に関連する費用は、2年間で170万ドルになると見積もっている。   REAL IDプログラムの管理機関であるDHSと他の連邦機関は、段階的な施行に関連する規則の費用を主に負担する。

REAL ID の利点

TSA によると、ルール作りの利点には、REAL ID カードに基づく規制を段階的に実施する際の連邦機 関の柔軟性が含まれる。 これにより、セキュリティの脆弱性、業務上の混乱、社会への影響が軽減される可能性がある。

 しかし、5月7日の期限までにカードによる施行の準備が完全に整っている機関にとっては、REAL ID施行を不必要に遅らせることにはならない。

 さらに、段階的なアプローチは利用者にもメリットがあり、利用者はREAL IDに準拠した文書を取得する時間を増やすことができる。■



TSA Final Rule: You Will Need REAL ID To Fly In The US Starting On May 7

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By 

Rytis Beresnevičius




ご存知でしたか?空港で紛失した手荷物を購入できます(SimpleFlying)―鉄道遺失物販売と規模がちがいます。ロストバゲージが日本では少ないのならこのビジネスは成り立ちませんね

  Gemini. 空 港を利用して旅行し、荷物の大規模な移動を目の当たりにすると、「紛失した荷物はどうなるのか」という疑問が生じませんか。この疑問は2023年の記事で扱いましたが、SITAのような企業や彼らのWorldTracerサービスが、乗客と荷物を自動的に再会させるために...