2024年8月16日金曜日

アラスカエアラインズがBWB新型機にオプション契約を設定。民間航空がチューブ+主翼の形状から解放されるきっかけになるのか注目。

 



JetZero BWB in Alaska Airlines livery

A rendering of JetZero's BWB aircraft in Alaska Airlines livery.

Credit: JetZero


アラスカエアラインズは、新興企業ジェットゼロJetZeroが開発中の混合翼機(BWB)に強い関心を示した最初の民間航空会社となり、ジェットゼロに投資すると同時に、機体オプション契約を締結した。

資金提供の詳細は明らかになっていないが、2021年10月に同社が立ち上げたベンチャーキャピタル部門アラスカ・スター・ベンチャーズを通じて行われた。このベンチャーキャピタル部門は、2040年までに二酸化炭素排出量実質ゼロという目標を達成する新技術の開発推進を使命としている。

また、ジェットゼロは、同社が2023年にシリーズAの資金調達ラウンドの一環として、それまで非公開だった初期投資を募った際、アラスカエアラインズが同社支援に加わった最初の航空会社だと明らかにした。

ジェットゼロのBWBを「革新的な次世代航空機」と表現するアラスカの広報・持続可能性担当上級副社長ダイアナ・バーケット・ラコフは、同社は「燃料効率の大幅な飛躍的向上」に投資していると述べた。

ジェットゼロは、2023年に締結された2億3500万ドルの米国国防革新ユニット(DIU)契約に基づき、BWBの開発を進めている。当初は中型市場向けの民間航空機を対象としている。派生型は、米空軍の軍用輸送機/空中給油機となる可能性もある。ジェットゼロは、BWBは同クラスのチューブ翼輸送機と比較して最大50%の燃料効率の向上が実現するとしている。

実寸大のデモンストレーターは予備設計審査を最近完了し、2026年末までに完成させ、2027年に飛行試験を開始する予定です。ボーイング767の容量とエアバスA330に近い翼幅を持つデモンストレーターは、ノースロップ・グラマンおよびその試作子会社であるスケールド・コンポジットとの共同作業で製造および試験が行われる。

アラスカ航空は737を主力機として運航中だが、2025年に就航する190席の737-10型機が同社で最大のモデルとなる。しかし、同社では将来的に、より座席数の多い航空機が必要になると広く予想される。また、アラスカは、数日中に発表予定の米司法省による承認が得られれば、ハワイアンエアラインズとの合併により、間接的にワイドボディ機の運航にも参入することになる。

ハワイアンは、合併が承認されればアラスカの完全子会社となる予定であり、現在、エアバスA321neo、278席のA330-200、最大300席の787-9を運航している。アラスカがどのBWBバージョンにオプションを付けたのか詳細は不明だが、ジェットゼロのZ4モデルは、170人から290人の乗客を収容できるサイズだ。残りのファミリーには、100人から170人乗りのZ3モデルと、290人から370人乗りのZ5モデルの2つの派生モデルがある。■

Alaska Airlines Takes Options On JetZero’s Blended Wing Body

Guy Norris August 13, 2024

https://aviationweek.com/aerospace/emerging-technologies/alaska-airlines-takes-options-jetzeros-blended-wing-body


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