2025年4月30日水曜日

オーストリア航空がエンブラエルE195LRの後継機剤を検討中(Aviation Week)

 Austrian Airlines oldest Embraer E195LR OE-LWA, manufactured in 2009.

ウィーン空港でエアバスA321の前に置かれた、2009年製造のオーストリア航空最古のエンブラエルE195LR(OE-LWA)。クレジット:Kurt Hofmann/Aviation Week Network



ーストリア航空は、17機保有中のエンブラエルE195LRリージョナル機の新世代機への置き換えを検討している。

 オーストリア航空の広報担当者は25日、ウィーンで本誌に語った。将来、どのようなタイプの航空機がその役割を果たす可能性があるのかとの質問に対し、広報担当は、ルフトハンザの子会社である同社が様々な選択肢を評価していると述べた。「すべての機材を検討中です」と広報担当者は付け加えた。

 CAPAのデータによると、オーストリア航空は2009年から2012年に製造された旧ルフトハンザ・シティラインのGE CF34搭載E195LRを運航している。

 機材近代化プロセスの一環でルフトハンザは老朽化したフォッカーF70/100を置き換えるため、2015年から2017年にかけて17機のEジェットをオーストリア航空に譲渡した。

 「皮肉なことに、過去にオーストリア航空は、ルフトハンザグループによって、スイスの代わりにエアバスA220フリートのローンチオペレーターに選ばれていました」とオーストリア航空関係者は本誌に語っている。しかし、スイス航空のA220と旧ルフトハンザ・シティ航空のE195LRはオーストリア航空に譲渡された。

 オーストリア航空は現在、ボーイング767-300ER型機と777-200ER型機を廃止し、787-9型機11機で代替するため、長距離路線の機材を更新中だ。同社が保有するエアバス機は、A320が29機、A320neoが5機、A321が6機である。

 1995年に製造されたA321型機や1998年に製造されたA320型機のように、近い将来に入れ替え対象となる機体もある。「2035年までに、短距離用機材を多数入れ替えなければなりません」と、オーストリア航空のアネット・マンCEOは最近のインタビューで本誌に語っている。ルフトハンザ・グループが加盟航空会社に新しい航空機を割り当てる前に、各航空会社は、投資対効果を示す必要があるとマンは付け加えた。■


Austrian Airlines Confirms Plans To Replace Embraer E195LR Fleet

Kurt Hofmann April 25, 2025

https://aviationweek.com/special-topics/small-narrowbody-jets/austrian-airlines-confirms-plans-replace-embraer-e195lr-fleet


カート・ホフマン

カート・ホフマンは航空業界に関する記事を執筆して25年となる。オーストリア、スイス、ドイツのテレビや放送に頻繁に出演している。


2025年4月29日火曜日

路線&ネットワークの最新情報 (2025年4月28日現在)(Aviation Week)

 united 757-200

Credit: Robin Guess/Alamy Stock Photo



ネットワーク変更、スケジュール変更、コードシェア、インターライン協定など、最新の航空路線ニュースをお伝えします。


4月28日


ユナイテッド航空は、ワシントン・ダレス国際空港(IAD)とエジンバラ空港(EDI)間の夏季季節運航便を2006年1月5日まで延長する。スターアライアンス加盟航空会社であるユナイテッド航空は、10月25日をもって同路線の運航を終了する予定であった。ユナイテッドは、10月26日から1月5日までの間、同路線をデイリーから週5便に減便する。IAD-EDI線は2026年2月20日に再開される。ユナイテッド航空は2月20日から3月29日まで同路線を週5便で運航し、その後デイリー運航に戻す。 IAD-EDI線は、ビジネスクラス16名を含む176名を収容するボーイング757-200型機で運航される。


インディゴは、パキスタンの空域がインドの航空会社に対し閉鎖されているため、ニューデリーのインディラ・ガンディー国際空港(DEL)からの2路線を一時的に運休せざるを得ないと述べた。同航空会社は領空閉鎖のため、約50の国際路線でフライトパスの調整を行っており、多くの便でフライト時間の追加を余儀なくされている。 DEL発の2路線はこの状況下では運航できないという。DEL-アルマトイ(カザフスタン)間は少なくとも5月7日まで運休。DEL-タシケント(ウズベキスタン)間も少なくとも5月7日までは運休となる。インディゴによると、この2都市への「限られた経路変更オプション」しかないという。「残念ながら、アルマトイとタシケントはインディゴの現在の機材では運航可能な範囲外だ」。


デルタ航空は5月7日より、カリフォーニア州サンノゼ・ミネタ国際空港(SJC)=ラスベガス線の運航を開始する。同路線は5年ぶりの再開となる。デルタ航空との契約により、地域航空会社のスカイウエスト航空がエンブラエル175型機で毎日運航する。デルタ航空は、SJC-デトロイト間でも季節便を運航する。同路線は7月7日から11月30日まで、ボーイング737型機で毎日運航される。


オランダのLCCトランサヴィアは、2025年11月から2026年3月までの北半球の冬シーズンに、新たに4路線を追加すると発表した。アムステルダムから新たに2都市に就航する: エジプトのマルサ・アラムとモロッコのラバトである。KLMオランダ航空の子会社であるトランサヴィアは、ブリュッセルとモロッコのアガディールを結ぶ便も運航する。トランサヴィアはさらに、冬季にはロッテルダムとスペインのセビリアを結ぶ便を運航する。■


Routes & Networks Latest: Rolling Daily Updates (W/C April 28, 2025)

Aaron Karp April 28, 2025

https://aviationweek.com/air-transport/airports-networks/routes-networks-latest-rolling-daily-updates-wc-april-28-2025


アーロン・カープ

アーロン・カープはアビエーション・ウィーク・ネットワークのコントリビューティング・エディター。



世界の空港の最新情報(2025年4月28日付)


heathrow arrivals

Credit: Andy Soloman/Alamy Stock Photo


世界の空港に関する最新ニュース、資金調達、インフラ拡張、持続可能性への取り組みに関する最新情報をお届けします。


ロンドン・ヒースロー空港(LHR)は、2025年第1四半期、空港取扱旅客数が2024年3月期から1.6%減少したにもかかわらず、売上高とEbitdaが前年同期比でわずかに増加した。LHRの3月31日までの3ヶ月間の売上高は8億2,500万ポンド(11億ドル)で、2024年同期の8億800万ポンドを2.1%上回った。「この増収は、長距離便の増便と不動産収入および小売収入の改善によるものです」とLHRは述べた。航空収入は前年同期比0.6%増の5億1,800万ポンド、小売収入は1.2%増の1億7,000万ポンドだった。鉄道ヒースロー・エクスプレスを含むその他の収入は、前年比9.6%増の1億3700万ポンドとなった。同空港の第1四半期の旅客数は1820万人で、2024年第1四半期の1850万人から1.6%減少した。 LHRの3月期のコストは前年同期比1.6%増の3億7,100万ポンドとなったが、雇用コストは7.9%減の1億500万ポンドとなった。今後については、「2025年の旅客需要全体は2024年を上回ると予想している」とLHRは述べた。 同空港は、第1四半期の業績指標は好調であったと付け加えた。 「定刻通りに出発したフライトは81%以上、手荷物は99%近くが予定通りフライトに搭乗、保安検査場での待ち時間は97%が5分以内と、定刻運航率は過去最高に近づいています」とLHRは述べた。


米国連邦航空局(FAA)は、航空交通とヘリコプターが衝突する可能性のある「ホットスポット」空港を分析した結果、ラスベガス・ハリー・リード国際空港(LAS)で「差し迫った問題数点」が見つかったと報告した。 レーガン・ワシントン・ナショナル空港で1月29日に発生したアメリカン・イーグルCRJ700と軍用ヘリコプターの空中衝突事故を受けて、FAAは「機械学習と言語モデリングを使って事故報告をスキャンし、複数のデータソースを調査する」という広範なレビューを開始した。 FAAは、固定翼機とヘリコプターが衝突する危険性のある米国の空港を特定しようとしている。 FAAによると、LASのヘリコプター運航会社は、航空会社の発着コリドーを避けることが義務付けられているが、これらのコリドーは "定義された垂直方向や横方向の測定がない"。 さらに、LASの管制塔は、帰路につくヘリコプターと到着または出発する航空機の間にトラフィックアドバイザリーを発行しておらず、その結果、...分離ルールの遵守が日常的に欠如している」。 FAAは、LASで「迅速な対応」をとり、「ヘリコプターを積極的にコントロールし、パイロットにより多くの交通勧告を発した」と述べた。その結果、交通警報と衝突回避システムの報告数はわずか3週間で30%減少した。同局は、「ラスベガス周辺での追加行動を計画しており、他の空港周辺でも問題が確認されれば、その場所でも必要な緊急行動をとる」と述べた。 そのほか綿密に調査されている空港のひとつはハリウッド・バーバンク空港で、ロサンゼルス地域の一般航空会社中心のバンナイズ空港から10マイルも離れていない。「それぞれの空港は、幅広い種類の航空機が発着し、発着経路の間隔も近い。


ダラス・フォートワース国際空港(DFW)は、退任するショーン・ドノヒューの後任として、クリス・マクラフリンを新CEOに指名した。 2021年からDFWの運営担当副社長を務めてきたマクラフリン氏は、5月19日に正式に同空港のトップの座に就く。彼は以前、デンバー国際空港で最高執行責任者として勤務し、また米国運輸保安庁の保安業務局の責任者でもあった。「DFW空港は、類まれな歴史を持ち、世界的に認知されており、この地域の将来の成長において重要な役割を担っている」とマクラフリンは語った。


パリのシャルル・ド・ゴール空港(CDG)オルリー空港(ORY)ル・ブルジェ空港(LBG)を運営するグループADPは、第1四半期の連結売上高が前年同期比12.2%増の14億9000万ユーロ(16億9000万ドル)であったと発表した。 航空収入は前年同期比33ユーロ増で、「パリの交通量の伸び(前年同期比4.5%増)と空港使用料の増加が牽引した」とADP社は述べた。小売・サービス収入は2024年3月期と比べ6300万ユーロ増加し、「国際的な交通量の増加が寄与した」と空港運営会社は述べた。ADPのフィリップ・パスカル会長兼最高経営責任者(CEO)は、「2025年第1四半期は、パリと海外のすべての活動において好調な勢いが見られた」と付け加えた。


ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港(ATL)は、5月1日より駐車料金を大幅に引き上げる。「この料金改定は、時間貸し、1日貸し、エコノミーを含むすべての駐車場に適用される」とATLは述べている。例えば、国際線の時間貸し駐車場の1日あたりの最大料金は、現在の36ドルから、初日以降は75ドルになる。 国際線駐車場の1時間あたりの料金は3ドルから10ドルへと3倍以上になる。エコノミー区画の1日あたりの料金は14ドルから20ドルに上がる。「前回の8年前の調整以来、アトランタ都市圏の消費者物価指数は約30%上昇している」とATLは述べた。「同時に、ATLは駐車場関連の運営コストが大幅に上昇し、駐車場インフラの建設と近代化のために新たな負債を背負うことになった。年間債務返済額だけでも、2025会計年度には2,550万ドルに達し、今後10年間で大幅に増加すると予測されている」。ATLのリッキー・スミス総支配人は、駐車料金値上げは "必要な一歩"であり、"同等の空港や民間の場外駐車場プロバイダーとの競争力を維持しながら、顧客の体験を向上させる努力を支えるインフラへの投資を可能にする"と付け加えた。


フィンランドのロヴァニエミ空港(RVN)は、旅客ターミナルの拡張工事に300万ユーロ(340万ドル)を費やす予定で、同空港を運営するフィナヴィアによると、工事は今月から始まり、11月に完了する。「新しい増築部分は空港の正面に位置し、空港の出発ホールの面積をほぼ1,000 m2 [10,760 ft.2]拡大する」とフィナヴィアは述べた。 RVNはフィンランドで2番目に利用者の多い空港で、2024年の旅客数は前年比29%増の94万8000人だった。


Airport Updates: Latest News On The Global Market (W/C April 28, 2025)

Aaron Karp April 28, 2025

https://aviationweek.com/air-transport/airports-networks/airport-updates-latest-news-global-market-wc-april-28-2025


アーロン・カープ

Aaron KarpはAviation Week Networkの寄稿編集者。

2025年4月28日月曜日

大規模停電でスペインとポルトガルの航空便が運休(Simply Flying)―前回のヒースローに続く空港への停電の影響についての記事です。日本の各空港ではどこまで自家発電などバックアップ体制が整備されているのでしょうか


ペイン・ポルトガルの大部分が4月28日大規模停電に見舞われ、生活の一部が停止している。 交通信号が機能しなかったり、テニス・トーナメントが中断されたりと、深刻な停電はイベリア半島に大きな混乱をもたらしている。

 ポルトガルとスペイン国内の空港にも影響が出ており、当然ながら、空港は日常業務のあらゆる面で電力に依存している。そのため、これらの施設は、鉄道などの他の公共交通部門とともに、停電の影響によるの混乱に直面している。これまでに分かっていることを見てみよう。

バックアップ発電機で空港運用を維持しようとしている

 本日未明、『i Paper』によると現地時間の正午過ぎ、スペインとポルトガルを一斉停電が襲った。ブルームバーグのハビエル・ブラス記者はXで、「数秒間で〜26GWから〜12GWへと、10GWを超える需要が失われた」と報じている。BBCは「レッド・エレクトリカがスペイン全土で停電を確認した」と報じており、停電を復旧させる努力が続けられている。

 航空業界も停電の影響を受けそうで、マドリード・バラハス空港が停電したと『i Paper』紙は伝えている。また、Euro Newsによると、その他空港も停電に見舞われており、バレンシア発のフライトはすべて遅延しているという。スペイン最大の空港とヘリポートを管理するアエナは、ソーシャルメディアを通じて次のように述べた:

「停電のため、(スペインの空港で)いくつかの事故が発生しています。非常用発電機が作動しています。アクセスや地上交通に問題があるかもしれないので、航空会社に確認してください」。


混乱が深まる

 被災地の一部空港では、非常用発電機のおかで電力を復旧させることができたが、停電の影響は当分の間、運航に大きな打撃を与え続けそうだ。『スカイ・ニュース』は、バルセロナ=エル・プラット空港(BCN)の「電気は復旧したが、ゲートスクリーンはまだついていない」という乗客の声を紹介している。

 スカイ・ニュースはまた、この混乱がスペインとポルトガルからのフライトのために出発空港へ向かう乗客、特に公共交通機関を利用する乗客に影響を及ぼしていると指摘している。マドリッド地下鉄の空港行き列車が早く終了したため、エレベーターが使えず、荷物を担いだまま階段を上り、タクシーに乗らざるをえなかったという乗客の体験を引用している。

 月曜日の午後、FlightAwareのデータによると、スペインとポルトガルの空港を発着する便は遅延しているものの、キャンセル便はほとんどない。例えば、マドリッドでは、50便の出発便と30便の到着便が遅延しており、キャンセルは片道1便のみであった。もちろん、これは進行中の話なので、数字はまだ増えるかもしれない。以下のデータは、航空分析会社Ciriumによる、スペインとポルトガルの空港からの本日の定期便の運行状況である。


国名 2025年4月28日出発予定便 座席数

ポルトガル 709 122,870

スペイン 3,005 520,777


update: 2025/04/28 15:52 utc by Jake Hardiman

Ciriumがキャンセルデータを公開

午後の15:45UTC頃、Ciriumはポルトガルの空港を出発する96便がキャンセルされたことを明らかにした。スペインでは45便がキャンセルされ、バルセロナとマドリードのキャンセル率はそれぞれ約3%と2.6%であった。


空港はどのように対応しているのか?

 停電が最初に報告されてから数時間後の午後半ばまでに、スペインとポルトガルの主要空港は、電力不足のなかでの緊急時対応計画を策定し始めた。 AirNav Radarによると、ポルトガルのリスボン空港(LIS)は当初、到着便の「ゼロレート」を実施し、その後、現地時間16時30分以降、飛行機の着陸を割引料金で許可した。

 スペインに関しては、マドリード・バラハス空港(MAD)も同様の状況に陥り、到着便を1時間にわずか20便に減らした。これは通常の1時間あたり60便の3分の1に過ぎない。バルセロナの状況はそれほど悪くなく、バルセロナの主要空港は到着便の定員を50%減らした。それでも、多くのフライトを受け入れることができたにもかかわらず、国際線、国内線双方でかなりの遅れが生じた。この影響がいつまで続くか注目される。■


Iberian Blackout Disrupts Flights In Spain & Portugal

By 

Jake Hardiman

Published 14 hours ago

https://simpleflying.com/iberian-blackout-disrupts-flights-spain-portugal/


2025年4月26日土曜日

中国系航空会社はアメリカ離れ?、ヨーロッパ便に賭ける

 


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Photo: Markus Mainka / Shutterstock


年後半から中国とヨーロッパの航空市場が東側に大きくシフトすることが明らかになった。進行中のロシアとウクライナの戦争により、ロシア領空へのアクセスができないため、飛行時間と運航コストが大幅に増加し、最終的に中国やアジアの航空会社に対する利益と欧州の航空会社の市場競争力に影響が出た。

 ヨーロッパの航空会社は、中国やアジア路線のキャパシティを削減し、中国系エアラインにがさらに西へ拡大する道を開いた。そして、中国の航空会社は、特に現在のIATA夏シーズンに向け、多くの路線を追加または再開している。 これに比べ、米国路線の伸びは鈍化しており、前四半期比の増加率は1桁台に留まっている。

 航空分析会社Ciriumのデータによると、2025年第2四半期の中国-米国間のフライト数は、昨年の25%増という大幅な伸びに対し、第1四半期はわずか5%増にとどまった。 一方、中=ヨーロッパ線は約17%増で、これは前年同期からの伸びと同じだった。 ロシア路線はここに含まれていない。


ヨーロッパ-中国市場は急成長

 Ciriumのデータを用いると、中国とヨーロッパ(ロシアを含む)間のフライト数は、2024年12月までの12ヶ月間と比較して今年12.5%増加しており、ほぼ完全に中国とロシアの航空会社が牽引しているが、ベラヴィア、エア・セルビア、フィンエアー、エールフランスも前年同期比で存在感を増している。

 ロシア路線(双方向で約2,500便)の伸びを除くと、便数は10%弱増加した。     今年就航した中国-欧州路線(ロシアを除く)は以下の通り。


路線

航空会社


便数

機材

備考

マドリード⇒成都天府

四川航空

週4

A350-900

4月27日就航。


パリ シャルル・ド・ゴール⇒成都

中国国際航空

週1

A350-900

4月28日就航。運航再開(2020年以前の運航)。 CAの既存の北京行きCDG便を補完。

海口-ロンドン・ヒースロー

海南航空

週1

787-9

5月7日就航

オスロ~北京

海南航空

週3

A330-300

3月22日就航

リスボン~杭州

北京首都航空

週2

A330-200

8月26日再開

マドリード - 杭州

北京首都航空

週4

A330-200


ベオグラード→上海

エア・セルビア

週2

A330-200

1月11日就航。 エア・セルビアにとって中国で2番目の就航地。


ジュネーブ~上海

中国東方航空

週4

A330-200

6月16日就航


 その他の関連路線としては、中国国際の西安-ミンスク線がある。同路線は12月28日に正式に就航し、年内に1便のみ運航された。同路線はA330で週1便運航される。

 同様に、12月16日、ベラヴィアもベラルーシと中国を結ぶ路線を開設した。この路線は首都とウルムチを結び、週1便運航している。 この6時間のフライトはボーイング737-800で運航される。

 海南航空は12月に成都-ウィーン線を週3便で開設した。エアバスA330-200を使用し、通年運航する。最後に、海南航空は昨年11月、COVID-19の流行により2020年2月に運休していたマドリード-深セン線も再開した。 この路線はボーイング787-9で週2便運航されている。

 ヨーロッパから中国へのフライトは、(ロシアを除けば)マドリードが最も増加する。今年は2024年と比較して500便の増便が計画されており、この増便のかなりの部分は新規/再開便によるものだ。

Madrid to China network

Photo: GCMap

運航便数の増加は以下の通り:

北京(22%増、今年約100便増)

上海(8%増、27便増)

温州(14%増、13便増)

 重慶便は昨年と同レベルを維持している。これらの便は海南航空がボーイング787-9で運航している。

 スペインの中国路線が大きく伸びたのは今回が初めてではない。同様のレポートが2023年にSimple Flyingによって発表されている。


中国とアメリカの成長は減速しているのか?

 米中間の成長は減速している。 これは現在進行中の貿易戦争(ボーイングのアジア諸国への納入が差し戻されている)と必ずしも関係があるわけではないが、それが役に立っていないことは間違いない。脆弱な政治情勢に伴い需要が鈍化する可能性があるため、両国間を運航する航空会社の成長見込みは薄い。

Air China Boeing 787-9 landing at GRU shutterstock_667064593

Photo: Matheus Obst | Shutterstock


 具体的には、観光客や学生が減少する。アメリカは中国人の学生ビザや奨学金ビザの発給を取り締まり、一部を取り消した。観光に関しては、今月初めに中国外務省がアメリカへの旅行者に警告を発した。その内容はこうだ:「最近、米中経済貿易関係が悪化し、米国国内の治安情勢が悪化しているため、文化観光部は中国人観光客に対し、米国渡航のリスクを十分に見極め、慎重に渡航するよう注意を喚起している」。

 とはいえ、これまでのところ、実際にスケジュールが減っているわけではない。 中国とアメリカを結ぶ航空会社は、海南航空と四川航空を除き、今年も増便もしくは便数を維持している。冒頭で述べた、2025年の第1四半期と第2四半期を比較すると伸び悩んでいるにもかかわらず、である。

 状況がほぼ毎週変化することを考えれば、数字がどのように推移するかはすぐにはわからない。しかし、今のところ、中国の航空会社にとってヨーロッパ市場は安全な賭けかもしれない。■


Stepping Away From The US? Chinese Airlines Bank On European Flights

By 

Dillon Shah


https://simpleflying.com/chinese-airlines-capitalize-european-russian-airspace/


ワシントンDCでの軍民航空管制ホットラインは3年以上機能していなかった(Defense News)—1月の陸軍ヘリと旅客機の空中衝突は避けることができたようですね

  ワシントンD.C.にある軍と民間の航空管制官のホットラインは、3年以上機能していない。 (ホセ・ルイス・マガナ/AP) ワ シントンD.Cで軍と民間の航空管制官の間のホットラインが3年以上機能していないことが、1月に起きた旅客機とブラックホークヘリコプターの空中衝突事故以来初...