2024年6月26日水曜日

地球周回中のボーイング・スターライナー宇宙船の地球帰還が日程変更。

 Aviation Week記事からです。


Boeing’s Starliner spacecraft docked to the forward port on the Harmony module at the International Space Station.Boeing’s Starliner spacecraft docked to the forward port on the Harmony module at the International Space Station.

Credit: NASA


ボーイング・スターライナーの地球帰還が7月に先送りに


NASAとボーイングは、6月21日遅くに発表された最新情報によると、CST-100スターライナー・クルー・フライト・テスト・ミッションの地球帰還を7月に延期し、同宇宙船の推進システムのさらなる評価と、今後予定されている2回の宇宙遊泳に対応する。

NASAの宇宙飛行士バリー・"ブッチ"・ウィルモアとスニータ・"スニ"・ウィリアムズからなるスターライナーのクルーは、国際宇宙ステーション(ISS)に自律的にドッキングした。

宇宙船の地球への帰還はこれまで4回延期されてきた。最新の決定では、6月25日の予定だったISSからのドッキング解除が7月にずれ込んだ。新しいドッキング解除と着陸計画の具体的な日程は未定。

NASAのコマーシャル・クルー・プログラムのマネージャーであるスティーブ・スティッチは、最新のアップデートの一部として、「時間をかけ、標準的なミッション管理チームのプロセスに従っている。「我々は、ランデブーとドッキング中に観察された小さなヘリウムシステムの漏れとスラスタの性能の管理に関する意思決定をデータに任せている。さらに、ミッションの期間を考えると、NASAのスペースXデモ2が軌道上で2ヶ月後に帰還した際のような、機関レベルのレビューを完了させ、計画通りに進めることに関する正式承認を文書化することが適切でだ」。

NASAがスペースXのクルー・ドラゴンをISSへの定期的な宇宙飛行士輸送用として認定するきっかけとなった、2人の宇宙飛行士を乗せた2020年の試験飛行は、当初の予定14日間が64日間に延長された。

6月5日の打ち上げ後、スターライナーのサービスモジュール推進システムで、打ち上げ前に確認されたよりも2つ多い3箇所のヘリウム漏れが発生し、28基のリアクションコントロールシステム(RCS)スラスタのうち5基が故障した。RCSスラスタのうち4基はドッキング前に回収された。ドッキング後、ヘリウムとRCSハードウェアはNASAとボーイング社によって評価中である。

今回のスケジュール変更は、6月24日と7月2日に予定されていた2回のNASA宇宙遊泳に対応するためでもある。最初の遊泳は、NASAのトレイシー・ダイソン宇宙飛行士とマシュー・ドミニク宇宙飛行士がスーツに着替え、クエスト・エアロックにいる間に生じた宇宙服の違和感の問題により、6月13日に延期された。

6月24日の宇宙遊泳では、ダイソン宇宙飛行士とマイケル・バラットNASA宇宙飛行士は、無線周波数グループと呼ばれる欠陥のある通信電子ボックスを回収し、地球に戻して改修する予定。また、過酷な宇宙環境における微生物活動の存在を分析するために凍結されるサンプルのために、ISSの米国セグメントのエアロックとデスティニーの実験モジュールの外側の一部を綿棒で拭き取る予定である。バラットはドミニクに代わって宇宙遊泳を行う。■

Boeing Starliner's Return To Earth Moves To July | Aviation Week Network

Mark Carreau

June 22, 2024


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