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アメリカンエアラインズとジェットブルーエアウェイズは、ノースイースト・アライアンス(NEA)を7月末をもって解消し、ニューヨークとボストン市場で4年間にわたり優位を保ってきたデルタエアラインズとの競争に決別する。
裁判所命令による決別は7月29日に正式発表される予定で、ジェットブルーは7月10日にマサチューセッツ州連邦地裁に通知した。
申請書によると、両当事者は7月19日までに、「本件の最終的な差止命令および判決の条件案、または当裁判所に残るその他の問題に、この終結がどのような影響を与えるか」についての説明を提出する予定である。
米司法省(DOJ)は2021年9月にアメリカンとジェットブルーを提訴し、ボストンで裁判が昨年開かれた。5月19日の判決で連邦判事は、アメリカ北東部における両社提携は違法かつシャーマン独占禁止法に違反すると述べた。
ジェットブルーは最近、裁判を争い続けるのではなく、同地域での競争に有害であるとした提携解消の裁判所命令に従い、NEAを解消すると述べた。
「ジェットブルーは、NEAを継続できないとの裁判所の判断に不服を申し立てないという難しい決断を下した」。
しかし、アメリカンは、司法省が下した「誤った司法判断」と、NEAが「非常に競争促進的」であったと主張し、裁判の裁定と戦い続けることを誓っていた。
フォートワースに本社を置く同社は7月5日、「アメリカンは上訴を進める」と述べた。「ジェットブルーは素晴らしいパートナーだ」。
この提携で、アメリカン航空とジェットブルーはニューヨークとボストンを拠点とし、収益の共有、スケジュール調整、コードシェア、フリークエント・フライヤーへの特典提供で、相互乗り入れを実現した。
ニューヨークが拠点のジェットブルーは現在、代わりにスピリットエアラインズの38億ドル買収案に集中する。
実際、ジェットブルーはスピリット買収を優先しているようで、この買収は2024年前半の完了を目指す。
ジェットブルーはニューヨークのラガーディア空港にあるスピリットの資産をライバルの超低価格航空会社フロンティアエアラインズに譲渡する分割契約を6月に結んだ。
スピリットは、ジェットブルーの「合併契約に含まれる先行契約」の一部として、ラガーディア空港のゲート6つのと離着陸スロット22をフロンティアに譲渡する。
ジェットブルーはNEAの最近の破綻を踏まえ、アメリカン、デルタ、サウスウエストエアラインズ、ユナイテッドエアラインズの 「ビッグ4」航空会社に全国的な低運賃の競争相手をもたらすという計画を「再考し、支援する」べきと主張している。
「我々は、司法省と協力し、司法省が抱くはずの懸念に前向きに対処する」。■
American, JetBlue make Northeast Alliance break-up official | News | Flight Global
By Howard Hardee13 July 2023
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