ゆくゆくはアラスカ経由で日本までの路線開設を狙うノーザンパシフィックがまず米本土西部で路線運行を開始。機材は中古757に統一。いつ日本まで飛ぶ日が来るのか注目。

認証規制により就航が遅れていたノーザンパシフィックエアウェイズがオンタリオ国際空港から商業運航を開始した

待望のノーザン・パシフィックの路線就航がついに実現した。認証規制のため就航が延期されていたが、本日午後オンタリオ国際空港から就航開始した。

新しい航空会社の立ち上げ

写真 ノーザン・パシフィック航空

ノーザン・パシフィックを所有するFLOAT Alaska LLCのCEO、ロブ・マッキニーによると、この航空会社の立ち上げは719日がかりのプロジェクトだったという。すべての規制当局の承認を経て、就航を数回延期した後、マッキニーは土曜日(7月8日)に連邦航空局からノーザン・パシフィックの運航認可の電話を受けた。それから約1週間が経ち、就航便が飛んでいる。


ノーザン・パシフィックの就航便は、南カリフォルニアのオンタリオ国際空港からラスベガスのハリー・リード国際空港への路線である。最終目標は、アメリカ本土からアラスカのアンカレジでのストップオーバーを経由してアジアに向かう路線の立ち上げだ。しかし、当面の間、マッキニーはオンタリオ-ラスベガス間の未開拓市場を特定し、同航空はカリフォルニア州とネバダ州の都市間を週1往復する。

ノーザン・パシフィックが機材にボーイング757を選び、すでに4機保有している。フォワード・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるエドモンド・ユオがデザインしたカラーリングをまとった757は、すでに多く注目を集めている。ボーイング757の機首はどこにいてもすぐに見分けがつくが、ユオによるデザインならなおさらだ。ノーザン・パシフィック航空の757型機はボーイング機らしくなく、コックピットの窓の周りに黒いマスクが施されている。

「ボーイング757-200型機のコックピット外枠に "ラクーンマスク "を採用したのは、象徴的な同機を更新し、現代化する意図的な試みでした。さらに、マスクのコンセプトは、過去の旅客機のデカールへのオマージュであると同時に、カラーリングのデザインに個性とセンスを加えるより広範な計画の一部でもありました」。

今日のフライトに使用された757は28年前の機体だが、ノーザン・パシフィックが内装を完全に改装したため、そうは思えないだろう。この飛行機はN628NPとして登録され、以前はUSエアウェイズとアメリカンで飛んでいた。USエアウェイズは1995年5月に757を引き渡した。アメリカン航空が757の退役を決定したCOVID-19の流行が始まる2013年12月まで運航された。

7H777

搭乗に先立ち、ノーザン・パシフィックはオンタリオのゲートでセレモニーを行い、マッキニー、同空港のアティフ・エルカディ最高経営責任者(CEO)、FLOAT Alaska LLCのジョシュ・ジョーンズ取締役会長が挨拶した。乗客にはノーザン・パシフィックのバッグが手渡され、ノーザン・パシフィックの名前が入った飛行機型の特製クッキーが振る舞われた。

7H777便は、ハリー・リード国際空港の管制運用のため、約1時間遅れでオンタリオ国際空港を離陸した。14:00に出発し、15:00にラスベガスに到着する予定だったノーザン・パシフィックの就航便は、14:57にカリフォルニアを離陸し、15:37にラスベガスに到着した。離陸後まもなく、NH777便はFlightRadar24アプリで最も追跡されたフライトとなり、一時は3万人以上が追跡した。■

Northern Pacific Airways Finally Launches Flights

BY

LUKAS SOUZA


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