世界のエアライントップ10(フライト数)。8月はアメリカンエアラインズ。米中両国が大半を閉める中、ライアンエア、IndiGoのランク入りに注目。




  • 国内市場の規模を背景に、米中両国の航空会社が上位を独占

  • アメリカンエアラインズは引き続き世界最大の航空会社で、世界のフライトの18便に1便を運航する。エア・カナダは依然としてトップ10圏外

  • 第5位のライアンエアーは国際線中心のフライトが際立つ

Ciriumのデータによると、8月に予定の世界の定期便は322万便で、1日あたり約10万4000便である。これは2023年8月より10.65%多いが、2019年より6.55%少ない。航空会社330社以上が1,000便以上のフライトを運航しており、上位10社は以下の通り。

世界のトップ航空会社 8月

大規模な国内ネットワークのおかげで、米国の航空会社が最初のトップ4に入っているのは驚くことではない。また、中国系航空会社3社とIndiGoは国内線運航によるものだ。

IndiGoは2019年8月に世界で11位にランクインし、急成長(フライト数は4分の1に増加)してトップ10に入った。同社の104の就航空港には、8月8日に最も忙しい空港であるデリーから同社を迎えることになったトビリシが含まれる。バクーもデリーから3日後に就航する。



18便に1便がアメリカン

アメリカンは、乗客数、フライト数、販売座席数、保有機材などの指標で世界最大の航空会社でだ。ch-aviation.comによると、アメリカンと同社リージョナル・パートナーは1,400機近い航空機を保有している(すべてが現役ではない)。

世界のフライトの18便に1便がアメリカンとなる。多くないように聞こえるかもしれないが、これは非常に大きい。しかし、同社の就航便数は2019年8月と比べ14.28%減少しており、世界平均のほぼ2倍である。

Ciriumでアメリカンのスケジュールを分析すると、8月は1,100近い路線があり、うち約839便が国内線だ。ダラス・フォートワース=ロサンゼルス路線が最も就航便数が多い。8月の出発便数は448便(往復で2倍)、1日最大15便で、主にA321ceoを使用している。

ライアンエアー

このULCCは、すでに高いベースから2019年比で3分の1以上便数が増加していることも手伝って、世界第5位の航空会社となった。トップ10にランクインした他の多くの航空会社と異なり、ライアンエアーの優位性は国際線運航会社であるだ。8月のフライトで83.75%が国際線である。EUのオープンスカイがなければ、ライアンエアーやイージージェットはここまで成長できなかった。

エア・カナダは依然トップ10圏外

エア・カナダは2019年8月、フライト数では世界第9位だったが、Ciriumによると総合では16位となっている。ターキッシュ・エアラインズラタムルフトハンザ全日空アラスカエアラインズなどに抜かれた。

エア・カナダのフライトは31.41%減と、世界平均の5倍近くも回復していない。これは主に国内線市場(-39.72%)によるもので、国際線は-19.63%と2倍の減少となっている。■

The World's Largest Airlines By Number Of Flights: August 2023 Edition

BY

JAMES PEARSON

Sources of information: Cirium, OAG, ch-aviation.com.

 

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