活気あるキックスタートで始まった待望の第54回パリ・エアショーが落ち着きを取り戻し始めた。航空機製造の巨大企業エアバスとボーイングは、大量の受注を獲得した。しかし、より多くの受注を勝ち取ったのはどちらなのだろうか?
エアバスにとってのパリ・エアショー
初日は出足が鈍い中、フラッグ・キャリアのエアモーリシャスがA350-900を3機追加発注しエアバスが優位に立った。その直後、サウジアラビアの格安航空会社flynasがエアバスA320neoファミリー30機の発注を確定させた。
エアバスの初日を締めくくったのは、インドの格安航空会社インディゴで、A320ファミリー500機の記録的発注を行い、史上最大の航空機発注となった。2日目には、フィリピンエアラインズがA350-1000を9機発注し、エア・インディアは2月の趣意書250機の購入契約に署名した。
その後、カンタス航空がA220-300を9機追加発注し、2日目を終えた。3日目はエアバスにとって静かなになったが、航空機リース大手のアボロンが20機のA330neoの追加発注に調印し、2026年に納入が開始される見込みとなった。TAAGアンゴラ航空は、リース会社3社と9機のA220のリース契約を締結した。
4日目の受注がなかったため、今年のパリ・エアショーをエアバスは821機の需要で終えた。内訳は以下の通り:
ボーイングに吉だったのか凶だったのか?
エアバスがパリ・エアショーで大量受注を記録したのは明らかだが、ライバルのボーイングはどうだったのか?ヨーロッパのライバルに比べ、ボーイングは初日を静かに通過し、2日目にチャイナエアラインズから787-9ドリームライナー8機の初受注を記録したときだけ動きがあった。航空機リース会社のアボロンも、737 MAX 8を40機発注し、昼前にハットトリックを達成した。
2日目には、エア・アルジェリーが737 MAX 9を8機発注したほか、737 BCFを2機発注で合意した。エア・インディアは、2月に意向表明書に署名した220機の購入契約に署名し、南アジアにおけるボーイングの最重要な発注となった。この発注には、70機のオプションも含まれる。
3日目には、フラッグ・キャリアであるルクスエアが737 MAX 7を4機発注し、欧州における同型機のローンチ・カスタマーとなった。また、インドの格安航空会社で新興企業のアカサ・エアも737 MAXを4機追加発注し、ボーイングの業績を押し上げた。
これで、ボーイングの受注は356機となった。内訳は以下の通り:
そして勝者は...
エアバスの800機以上の航空機受注とボーイングの400機未満の受注を比較すれば、第54回パリ・エアショーではエアバスが栄冠を手にしたことは明らかである。同時に、両メーカーともインドの航空会社から同様に好調な受注を獲得し、南アジア市場の人気と強さの高まりを再確認させた。
また、大きな差があったとはいえ、航空ショー期間中世界市場において、両社が好調なビジネスを確保したことは心強い。全体として、今年の航空ショーはかなり盛り上がったが、次回の2025年まが我慢比べだ!■
Boeing Vs Airbus: Who Won The Paris Air Show?
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