エンブラエルの新型ターボプロップ機開発は延期へ


Aviationweekの記事からです。

 

ンブラエルは、次世代ターボプロップ(NGTP)70-90席旅客機プロジェクトについて、技術、経済、市場の状況が思わしくないとして、ゴーサインを延期すると発表する。


これが確認されれば、最近までプロジェクトのスケジュールを固める兆しを見せていたブラジルのメーカーにとって、予想外のUターンとなる。エンブラエルは今年初め、2022年末までにエンジンサプライヤーを選定する予定と発表し、最近、主要システムとコンポーネントの提案依頼書を産業界に発行したばかりだった。

エンブラエル社は、Aviation Weekからのコメント要請にまだ返答していない。

エンブラエルは、現在進行中のエネルギアプログラムの一環として、ハイブリッド電気および水素燃料電池の19席と30席のリージョナル旅客機で持続可能な航空機の研究を集中させると述べた数日後に、遅延のニュースが登場した。しかし、エネルギアのさまざまなコンセプトは、NGTPの初期モデルが目標とする2028~2029年ではなく、2030~2035年の就航を目標としている。

エンブラエルはこれまで、エンジンの選定、事業計画の最終化、資金確保を待ち、2023年、おそらく来年6月のパリ航空ショーで新型ターボプロップを発表するのを目指していた。今夏の初め、エンブラエルのフランシスコ・ゴメス・ネトCEOは、プロジェクトの資金調達について「代替案」を検討していると述べた。8月上旬には、「今年後半にはエンジン選定を決定し、来年初めにはビジネスケースを承認する予定」とも語っている。

また、同社は先進的なターボプロップ機の市場で人気を集めているようで、今年のファーンボロ航空ショーでは、250機に及ぶレター・オブ・インテンションを得たと明らかにしていた。

主な遅れは、プラット&ホイットニーロールス・ロイスが競合していたエンジン選定に関わるものと思われ、ゼネラル・エレクトリックは今年半ばに入札を見送った。提案されたパワープラントの詳細は明らかになっていないが、プラットは最近発表されたATR 42と72のターボプロップPW127XTで開発した技術を活用すると考えられていた。ロールス・ロイスは、インディアナポリスで行っているアドバンス1のコア開発で得られた構成をベースに、全く新しいエンジンを提案するものと思われる。■

 

Embraer Puts New Turboprop Plan On Ice | Aviation Week Network

Guy Norris December 10, 2022


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