オクトーバーフェスト同様に航空機インテリアエキスポAIXが2年ぶりに復活した。
Photo: Panasonic
ハンブルクでAIX航空機インテリアエキスポが開催される。素材からシート、スクリーン、OEMまで、あらゆるものが一堂に会する展示会で非常に革新的なアイデア数点を見つけた。
会場には何百ものブースがあり、すべてを見ることはできないが、シンプルフライングチームが見たクールな展示5点をご紹介する(順位は関係ありません)。
5
フィンエアーの新型シート
フィンランドのフラッグキャリア、フィンエアーは、エアバスA330とエアバスA350の新しいビジネスクラスシートを発表したところだ。シートは、リクライニング機能を備えないという点で、かなり革新的だ。シンプルフライングチームはこのシートの快適さに頭を悩ませていた。
フィンエアーの新しいビジネスクラス、エアバスA330のシート。写真 Tom Boon - シンプルフライング
このシートはすでに供用中だが、ショーでその座り心地を初めて体験し、エアバスA330のバージョンを試した。ロンドンへの短距離飛行や大陸横断飛行で、このシートに座れたら幸せになりそうだ。
4
レカロがトレイテーブルを再発明
シートメーカーのレカロは、新しいトレイテーブルのデザインに取り組んでいる。前の座席から折りたたむのではなく、必要な用途に応じたトレイを乗客に配り差し込むデザインだ。
レカロはトレイテーブルの新しいコンセプトを予告した。写真 Tom Boon - シンプルフライング
このデザインは非常にクールで、合理的と見たが、コンセプトにはまだ短所がある。シンプルフライング読者のコンセンサスは、概して否定的だった。
3
サステイナビリティは、エンジン排気ガス以外にもある
サステナビリティは、航空業界全体のホットトピックで、今年のショーの中心テーマでもある。しかし、サステナビリティは、航空機エンジンの排気ガスだけを指すのではない。
ELeatherの顧客であるWizz Air向け製品。写真 ELeather
廃棄された革を製品化し航空会社やその他の関係者に販売するのが英企業、ELeatherだ。同社は、アメリカン、デルタ、イージージェット、KLMオランダ、サウスウエストなどの航空会社を顧客としている。同社は2011年以来、7996トンの革をリサイクルしており、以下主張している。
「航空機の内装にELeatherを使用することで、離陸時の燃料消費を抑え、年間最大1万ドルの節約になる(ナローボディ機1機あたり、従来のレザーと比較して)」。
2
COVIDは懸念材料のまま
ありがたいことに、多くの国がCOVID19関連の渡航制限を撤廃し、渡航を希望する乗客が大幅に増えている。これは航空業界にとっては朗報だが、マスク着用義務や検査規則を取りやめたことで、ウイルスは簡単に航空機内に侵入できるようになっている。
この箱は、機内でのCOVID-19蔓延を食い止めるのに役立つ。写真:Tom Boon Tom Boon - シンプルフライング
COVID-19はすぐに消える問題ではないと見て、Pexco AerospaceはAirshieldという製品を作った。この製品は、機内の空気の流れを改善するために設計されたプラグ・アンド・プレイ・ソリューションだ。
1
パナソニックの新しいIFEスクリーン
この日の大きな発表のひとつが、パナソニックが発表した新しい機内エンターテインメント・スクリーンだ。有機EL技術で、鮮やかな色彩とリアルな黒を提供しつつ、驚くほどスリムになっている。
底面の交換だけで簡単にアップグレードできる。写真:パナソニック
このスクリーンでクールなのは、簡単にアップデートできることだ。ディスプレイを披露したプロダクト&ポートフォリオ開発担当副社長のアンディ・マソンは、現在スクリーンはUSB-CとBluetooth 5の機能を備えているが、コントロールと接続パネルをスライドさせれば簡単に外れ、アップグレードした技術の新しいパネルを取り付けることが可能だと明らかにした。これにより、航空会社がIFEをアップグレードするコストと工数を軽減し、スクリーンが長く使用できるようになる。■
5 Cool Things We Saw At The Aircraft Interior Expo (AIX)
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