Photo: Vincenzo Pace - Simple Flying
渡航制限を緩和する国がヨーロッパで次々と現れており、希望が見えてきた。
ヨーロッパで「通常」といってよい状態に戻る兆しが出てきた。ただし、ワクチン接種済みの乗客が対象だ。ここまで至るまで、試行錯誤があり、突然の方針発表で厳格化する措置前の駆け込み、巨額をつぎ込んだ各種テストがあった。
ブースター接種後の乗客は隔離免除(オランダ)
2月9日よりハイリスク地域からオランダに入国する場合は到着後の隔離が不要となる。ただし、7日前までにブースター接種済みであることが条件だ。対象地域には米国、カナダ、南アフリカ、イスラエル、オーストラリア、英国が含まれる。
こうした国からの入国者は入国時に証明書を提示し、自己申告の必要がある。他方でブースター接種がまだの乗客は例外措置とする理由がない限り、10日間の隔離措置を受ける。
英国は来週から国境を開放
エアライン側から大きな圧力を1月末から受けた英国政府もワクチン接種済み乗客全員の入国を認めることにした。ワクチン接種済み乗客には2月11日よりテストを免除する。ただし、国内移動先は申告の必要がある。一方で、ワクチン接種していない乗客は出国前のテスト結果を提示した上で、入国後のPCRテストが義務付けられる。
英保健相サジッド・ジャヴィッド宛の書簡でブリティッシュエアウェイズ、ライアンエア他各社のCEOは今後発生する大規模感染事例の対象方針を明確に説明するよう求めている。
各社CEOはさらに政府による国境封鎖措置および運行停止措置の自粛を求めているとブルームバーグが伝えている。英国の国際線出発客は2019年比で71%減っており、検査と自主隔離の要求に嫌気がさしたためといわれる。
スカンジナビアへの渡航が楽になった
ヨーロッパでも特に厳しい入国制限を課してきたノルウェー政府も抜本的緩和に踏み切った。先週より、ワクチン完全接種済み乗客には三日間の隔離措置を免除しており、到着時検査も不要となった。一方で米国民は陰性結果を示すだけでよく、ワクチン接種証明やCDC発行のワクチンカードはノルウェーでは効力がない。
だが、2月1日より同国当局はもう一歩先の措置に移行した。渡航制限ではウィルス拡散に効果がないため、ノルウェーは入国時の検査義務を中止した。
デンマークもコロナ関連の検査全般を中止した。こちらも2月1日以来、ワクチン接種済みあるいは病状が回復した乗客には検査を免除している。オミクロン種は同国でも見つかっているが、同国政府は前週にCOVID-19はもはや「社会全体に影響を与える疾病」ではないと宣言している。この判断が正しいのを祈るばかりだが、ここ二年は終わりのない状況を我々は見せられてきた。■
Europe Is Starting To Reopen after Omicron
A glimmer of light on the horizon as European countries begin dropping travel restrictions one by one.
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