概要
2023年、香港の貨物取扱量は430万トンを超え、首位に立った
第2位のメンフィスは、2022年と比較して4%減少した
上位20空港が世界の航空貨物輸送量の42%を占めている
空港が取り扱う輸送量の指標旅客輸送量があるが、もう一つの指標として、取り扱い貨物量がある。今週初め、国際空港評議会は2023年の実績を発表した。貨物取扱量でトップとなった5空港を紹介する。
1位 香港
香港国際空港は、旅客取扱量ではトップ20にランクインしていないものの、2023年の貨物取扱量は最大だった。
2023年の香港国際空港(HKG)の貨物取扱量は430万トンを超え、2022年から3.1%増加した。キャセイパシフィックが香港国際空港を拠点としているため、同航空の貨物部門キャセイカーゴが、同空港を経由する貨物の約32%(140万トン)と最も多く取り扱ったのは当然のことである。
興味深いことに、HKGは2022年と2019年にもトップの座を守っていたが、数字を比較すると、いくつかの変化があった。
同空港は太平洋を横断する航空貨物のゲートウェイとして機能しており、UPS、アトラス・エア、カーゴルックスなどの貨物事業者がHKG発着の定期貨物便を運航している。
香港は、世界の人口の50%からわずか5時間のフライトでアクセスできる、世界有数のハブ空港だ。
第2位 メンフィス(米国)
メンフィスは、このトップ5リストに登場する2つの米空港の1つで、貨物取扱量では香港国際空港とは50万トン足らずの差だった。
2023年、メンフィス国際空港(MEM)の貨物取扱量は380万トンを超えた。しかし、2022年と比べると4%減、2019年のレベルと比べると10.2%減である。しかし、同空港は3年間連続でナンバー2の座を守っている。MEMの主要な貨物事業者フェデックスで、さまざまな貨物専用機の強力なフリートが活用されている。
フェデックスでは、現在もさまざまなタイプの貨物専用機を使用している。
フェデックスは機材削減計画の一環として、ボーイング757-200型貨物機22機を順次退役させている。
第3位 上海
第3位は中国の上海で、昨年の貨物取扱量は340万トンを超えた。
上海浦東国際空港(PVG)は2022年には4位だったが、2023年には貨物取扱量が10.4%増加し、3位に浮上した。ただし、この数字も2019年の水準を5.3%下回っている。様々な航空会社が定期貨物便を運航しており、PVGは非常にアクセスの良い貨物ハブとなっている。
中国南方航空、アトラス航空、中国国際航空は、PVGからかなりの貨物ネットワークを運航しており、アメリカ合衆国への路線で大きな貨物容量を提供している。
第4位 アンカレッジ(米国)
アンカレッジ空港は、リストで2番目となるアメリカの空港で、4位にランクインした。2022年には3位の座を守っていたが、上海に抜かれた。
アンカレジ・テッド・スティーブンス国際空港(ANC)は、338万トンの貨物を扱い、4位となった。2023年実績は2022年より2.4%低いものの、ANCはこのリストで唯一、2019年を上回る貨物取扱量を記録した空港で、23.1%の増加となっている。
ANCの地理的な立地はかなりのアドバンテージとなり、東アジアと米国の他の地域を結ぶ主要な貨物中継地点として機能することを可能にしている。
アトラス・エアと中国国際航空はともに、アンカレッジで圧倒的な存在感を示している。
第5位 ソウル
2023年の貨物取扱量が270万トンを超え、アメリカのルイビルを抜き5位に返り咲いた。
韓国の主要空港であるソウル仁川国際空港(ICN)は、2019年には5位の座を守っていたが、2022年に一時的に米国のルイビル国際空港(SDF)にその座を奪われ、2023年に再びその座を取り戻した。2023年のICNの貨物取扱量は274万トンを超えたが、この数字は2022年と比較すると6.9%減少し、2019年の水準からは0.7%減少した。
大韓航空とアシアナ航空はともにICNをハブ空港としており、両社とも貨物専用ジェット機による独自の貨物オペレーションを行っている。
両社はかなりの貨物業務を行っている。この韓国、アメリカ、ヨーロッパ間の貨物市場の支配が、大韓航空が長年提案してきたアシアナ航空の買収に関する論点となっている。欧州の規制当局と独占禁止法当局からの承認を得るため、アシアナ航空は貨物部門を他社に売却する予定である。
アシアナ航空は、大韓航空との合併について、3つの独占禁止法当局からの承認を待っている段階である。
同じ韓国の航空会社であるエアプレミア、イースタージェット、エアインチョンが、アシアナ航空の貨物資産の買収に興味を持っており、すでに入札を行っている。この買収が実現した場合、ICNからの貨物・旅客運航に変化が生じることは間違いなく、その動向は興味深い。
結論
業界全体のデータによると、2023年の貨物運航は、前年と比べ減少している。データによると、上位20空港の2023年の貨物取扱量は、世界の貨物取扱量の約42%(4,790万トン)であったが、前年比では3.2%(158万トン)減少した。■
Top 5: The World's Busiest Cargo Airports By Metric Tonnes Processed
By
https://simpleflying.com/busiest-cargo-airports-list/
0 件のコメント:
コメントを投稿