エティハドエアウェイズのCEOは、2030年までに保有機材を倍増させ、旅客数を3倍に増やす目論見を明らかにした。
アントノアルド・ネヴェスAntonoaldo Nevesは、アブダビが拠点の同社の計画を、ロイターのインタビューで紹介し、中長距離路線に注力すると述べた。
拡張路線は、中堅航空会社に縮小する意向を表明した以前の同社戦略から明らかにUターンだ。現在、約70機を保有しているが、10年後までに150機まで増やす。2022年に1000万人の乗客数を、2030年に年間3000万人にするのが目標で、今年は1300万人を目指す。
ネヴェスは、5月1日から4日までドバイで開催されたArabian Travel Marketトレードショーで、同社の計画を詳細に説明した。ポルトガルのフラッグキャリアTAPのCEOを務めたネヴェスは、2022年10月にエティハドCEOに就任した。エティハドの縮小を監督しながら、バランスシートを大幅に強化させたトニー・ダグラスの後任となった。
エティハドは今後7年間で搭乗者数と利用可能座席数で毎年10%の成長を計画していると、ネヴェスはアブダビの新聞「The National」とのインタビューで語った。
同航空は、中国、インド亜大陸、東南アジア、湾岸地域の旅行者を、アブダビのハブ空港経由でヨーロッパやアメリカ東海岸の目的地につなぐことを目指している。今後数年間でネットワークの再構築をめざす。
ネヴェスCEOは、ヨーロッパ主要都市への便数を増やせばネットワークが強化され、ポイント・トゥ・ポイント需要でアブダビへの訪問需要が高まると語る。UAEを構成する首長国7つのひとつであるアブダビ首長国は、近年、観光に注力している。隣接する首長国ドバイは、世界的な観光中心地となった。
ネヴェスはエティハドの持続的な拡大を目指しているという。アブダビ政府の株主は「非常に高い目標を掲げている」とし、過去5年間にわたる縮小を経て、「再び成長する」時が来たと述べた
エティハドは、サービスの向上を目指すその他航空会社を凌駕する、世界最高のエアラインを目指さなければならないと、発言。
短期目標は、路線網を再構築し、その過程でフライトバンクを構成することだと言う。
エティハド航空は、2030年までに運行機材150機まで増やす計画だ。年末までに80機を就航させるのが目標としている。今年は15機を追加導入する。そのほとんどは、パンデミック後に保管されていた航空機だが、新規にボーイング787を3機導入する。
「今後7年間で、機体規模を倍増させることは不可能とは思えません。湾岸地域は大きく成長していますし、発展途上国では乗客数は平均してGDP成長の2倍も伸びています」。
現在、エアバスA320ファミリーを8機保有しているLCCエア・アラビア・アブダビと「手を取り合って」機体を増やしていく予定とネヴェスは述べた。
「しかし、もっと多くの機材が必要になる。適切な時期になれば、新規発注機材を受け取ることになる」「しかし、急いでいるわけではありません」。
ネヴェスによると、旅客旅行の需要はレジャー、ビジネス両分野で「極めて強い」もので、ヨーロッパとアメリカからの需要が予想外に旺盛だという。
「今後も続くと確信している」。■
Etihad CEO Details Ambitious Expansion Plans | Aviation Week Network
Alan Dron May 04, 2023
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