定時運行実績で世界ランク一位二位を日本のエアラインが獲得。ただし、アジア限定ではもっと高いエアラインがある。

 


Photo: Vincenzo Pace | Simple Flying


9月は日本の航空会社が上位2位を占めた



Cirium発表のAirline On-Time Performance Report9月版によると、日本航空ANAが定時運航で世界で最優秀航空会社2社に選ばれた。


定時運航成績が優秀な航空会社

データ分析会社Ciriumは、毎月、空港と航空会社の定時性レポートを発表している。このレポートは、毎月、世界中の何十万ものフライトを追跡している。

 9月の「世界の航空会社-メインライン」では、日本の航空会社が上位2位を占めた。日本航空の定時到着率は91.02%で、全日空も90.08%だった。Ciriumはそれぞれ14,693便と14,208便のフライトを追跡した。

 米国の航空会社であるデルタエアラインズは、89.21%のフライトが定刻に到着し、第3位となった。トップ5には、ラテンアメリカの航空会社アズールラタムがそれぞれ88.05%と87.4%でランクインした。

 Ciriumsの月次レポートでは、各大陸をメインラインとネットワークで分類できる。メインラインのカテゴリーでは、大手航空会社が運航するフライトすべてを分析し、航空会社パートナーは含まれない。ネットワークカテゴリーには、大手航空会社が運航するフライトと、航空会社が販売し、別の提携会社が運航するフライトが含まれる。


アジア太平洋地域-メインライン

日本航空とANAが世界的に上位2位を占めていますが、アジアでは3社が定時性を高めている。上海の格安航空会社春秋航空が、93.73%のフライトを定刻に到着させ、1位となった。

 アジア2位は、マレーシアのクアラルンプール近郊に拠点を置く、同じくローコストキャリアのタイ・エアアジアだった。エアアジアの定時到着率は92.32%だった。北京の格安航空会社、中国聯合航空も92.04%で日本航空やANAに勝っている。


Photo: Lukas Souza | Simple Flying


北アメリカ

北米は、幹線航空会社、地域航空会社を問わず、多くの航空会社が存在する大陸。北米の航空会社上位9社のうち7社がアメリカの航空会社だった。上位9社の航空会社は以下の通り。

  1. デルタエアラインズ - 89.21

  2. ユナイテッドエアラインズ - 86.87

  3. アラスカエアラインズ - 83.95

  4. アメリカンエアラインズ - 81.02

  5. サウスウエストエアラインズ - 76.78

  6. ウエストジェット - 74.14

  7. フロンティアエアラインズ - 74.07

  8. ジェットブルーエアウェイズ - 70.51

  9. エア・カナダ - 60.02


ヨーロッパ

ヨーロッパでは、最高ランクの航空会社は、北米のトップ航空会社より6%近く低く、アジア太平洋地域のトップ航空会社より10%低い。

 ノルウェー・エア・シャトルは、ノルウェー・エアから撤退した格安航空会社ですが、定時到着率が83.87%で、ヨーロッパの主要航空会社の中でトップに立った。

スペインのイベリアエアラインズは9月中に8,009便を運航し、うち83.87%が定刻到着した。同じくスペインのエア・ヨーロッパは、4,540便のうち81.14%が定刻に到着し、トップ3二残った。

残りの7つの航空会社は次の通り。

4. フィンエアー - 80.58

5. SAS - 79.7

6. オーストリアン - 79.38

7. ノルウェージャン・エア・インターナショナル - 79.17

8. LOT ポーリッシュエアラインズ - 76.68

9. ヴォロテア - 75.36

10. ブエリング - 74.04


 世界的に旅行需要の回復が続く中、多くの航空会社が人手不足、業務の圧迫、定時運行率の低下などに直面している。しかし、2022年を通して、航空会社は徐々に改善しており、この勢いは2023年に持ち越される可能性が高い。

Ciriumの空港および航空会社の定時運航レポートはこちらでご覧いただけます。

https://www.cirium.com/studios/on-time-performance/


The Most Punctual Airlines Worldwide In September

BY LUKAS SOUZA


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