2022年9月17日土曜日

パンデミック後の旅行需要増加に非接触型旅行の普及を進めたいスターアライアンスは空港の参加も期待している

 


旅客需要増の堅調ぶりに、スターアライアンスは非接触型旅行の拡大と空港混雑の緩和に期待している

Photo: Vincenzo Pace | Simple Flying


Star Alliance

Business Type:

Airline Alliance

Date Founded:

1997-05-14

CEO:

Jeffrey Goh

Headquarters Location:

Frankfurt, Germany

Airlines:

Aegean Airlines, Air Canada, Air China, Air India, Air New Zealand, All Nippon Airways, Asiana Airlines, Austrian Airlines, Avianca, Brussels Airlines, Copa Airlines, Croatia Airlines, Egyptair, Ethiopian Airlines, EVA Air, LOT Polish Airlines, Lufthansa, SAS, Shenzhen Airlines, Singapore Airlines, South African Airways, SWISS, TAP Air Portugal, Thai Airways, Turkish Airlines, United Airlines

ターアライアンスは、フランクフルトとシンガポールが拠点の加盟航空26社からなる世界最大の航空アライアンスだ。航空業界の混雑を緩和するため、2025年までに加盟航空会社の半数で生体認証技術の導入を目標に掲げている。

対象の航空会社は12社から15社程度を目標にする可能性がある。少なくとも、こうした航空会社が生体認証戦略を用いるか、システム互換性の確保すに期待している。


パンデミックの教訓

パンデミックは航空業界に技術的な変化をもたらし、非接触型タッチポイントは、顔スキャナーやセルフチェックインカウンターとならび空港でのトレンドとなっている。しかし、すべての空港がこの動きに乗ったわけではなく、追随が遅れる航空会社もあり、チェックインや搭乗手続きのほとんどは、コンピュータを使いつつも、依然として航空会社社員が物理的に行ってきた。

パンデミック後に、旅客需要は順調に伸び続けているものの、人員不足のため混雑や不快な飛行体験が生じるなど、業界の混沌ぶりが浮き彫りになっている。スターアライアンスは、搭乗券の確認で顔照合など、空港のタッチポイントで生体認証技術の利用が増えれば、空港の保安手続き、手荷物預かり、出発ゲート、ラウンジなどでの処理時間を短縮できると期待している。

ユナイテッドエアラインズは、サンフランシスコ国際空港で生体認証対応のロータッチエクスペリエンスを提供しており、一部の国内線乗客は、チェックインと手荷物預け入れ時に自分の顔を搭乗券として使用している。

空港の関与が必須だ

スターアライアンスでは、加盟航空会社に加え、生体認証プログラムに参加中の欧州の4空港でタッチポイントを追加し、参加空港の拡大も期待している。現在の4空港とは、ミュンヘン、ハンブルク、ウィーン、フランクフルトの各空港だ。

このような要請は、アライアンスが、具体的な目標を示した初めてのケースでもある。また、この先、スターアライアンスが生体認証戦略に参加する国際ハブ空港をさらに増やす可能性もある。

カスタマーエクスペリエンス担当バイスプレジデントのクリスチャン・ドレーガーChristian Draegerは、次のようにコメントしている。

「生体認証が世界各地の旅行者の少なくとも半数に利用されるようになれば、大きなメリットの享受が可能になります。ただし、航空会社の半数が参加する方向に向かうのは間違いないでしょう。しかし同時に、参加空港も増やしていかなければなりません」。

ただし、スターアライアンスから加盟航空会社や空港への要請は拘束力を持たない。


バイオメトリックの未来

スターアライアンスからの要請は、拘束力はないものの、スターアライアンスがSITAおよびNECと提携し、加盟航空会社全体でタッチレス旅客移動のため生体認証システムの使用を拡大してほぼ1年後に出てきた。ICAO加盟国の8割が電子パスポートを使用しており、生体認証の使用により旅行の不便さが緩和されたことは認めるが、旅行における生体認証の使用は、プライバシー規則の違いや一部国での技術的専門知識の欠如など地域により異なり、技術導入が困難になっている。

しかし、スターアライアンスは、航空業界内で生体認証がさらに取り入れられるよう、今も挑戦している。SITAレポートによると、今後3年間で、世界の空港の約38%が、乗客がすべてのチェックポイントを通過できる顔など生体認証トークンを少なくとも1つ導入する予定であり、昨年の3%から増加している。ルフトハンザスイスオーストリアンだけがアライアンスの生体認証戦略に参加しており、ユナイテッドエアラインズも生体認証のイノベーションを進めている。他にどの航空会社、空港が参加するのか、興味深いところだ。■


Star Alliance Seeks To Have 50% Of Its Carriers Using Biometrics By 2025

BY

CHARLOTTE SEET


Charlotte Seet (285 Articles Published)

Journalist - Charlotte is currently pursuing a full-time undergraduate degree majoring in Aviation Business Administration and minoring in Air Traffic Management. Charlotte previously


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