ボーイングの8月の民生航空機事業では、待望の787の納入再開が目玉になったが、737 MAXの月間納入機数は20台半ばに留まってしているようで、通期目標に大きく届かないペースだ。
ボーイングの8月度の公式発表では、ルフトハンザとKLMに787を各2機納入している。アメリカンエアラインズにも2機の787を納入したが、ボーイングの帳簿には8月の正式納入分として記載されていない。787では2021年6月にターキッシュエアラインズ以来の正式納入となった。
これに対しナローボディの納入活動は一貫しており、27機の737 MAXとP-8海上哨戒機1機の合計28機の737が引き渡された。MAX27機の納入は、先月の23機より改善されたが、少なくとも400機のファミリー納入という2022年目標には足りない。
ボーイングは今年は8月までに231機の737 MAXを納入し、1ヶ月あたり約29機となる。目標達成には、9月から11月に毎月42~43機を送り出す必要がある。ボーイングは、21カ月間の休止を経て2020年12月に引き渡しを再開して以来、これを達成したのは2022年6月の43機だけだ。737 MAXの月間納入数は4カ月で30機を超えたが、そのうち2カ月は2022年だった。
同社は、737 MAX受注残の解消をめざすが、逆風にさらされている。737-7で認証プロセスが長期化しているため、2022年初頭予定だった同型の初回納入が滞っていること、同型機の飛行停止措置以降、中国が納入を再開していないことなどだ。
ボーイングは8月に30機の受注を記録し、そのうち13機は737 MAXで、アメリカンエアラインズが2機、未発表の顧客が11件を購入した。737 MAXでは、中国のオーケーエアウェイズ奥凱航空が2機、アエロリニアス・アルゼンチーナスが1機、顧客不明の1機、合計4機がキャンセルされた。
ボーイングの納入機数は合計35機だった。ナローボディ28機と787の2機に加え、フェデックスが767-300Fを2機、777Fを1機、DHLとCESリーシングが777Fをそれぞれ1機受領した。■
Full-Year Boeing 737 MAX Delivery Target Getting More Elusive | Aviation Week Network
Sean Broderick September 13, 2022
Senior Air Transport & Safety Editor Sean Broderick covers aviation safety, MRO, and the airline business from Aviation Week Network's Washington, D.C. office.
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