アエロフロートの糊入れ禁止措置などウクライナ侵攻の影響でヨーロッパ各社の運行に出ている影響。

 


クライナがロシアの侵攻を受ける中、ヨーロッパ各地のフライト運行に影響が出ている。


2月26日土曜日、KLMはウクライナ情勢を受けて、ロシアに向け飛行中だった2便を出発地に戻させた。KLM903(モスクワ行き)とKLM1395(セントピーターズ行き)の2便で、このうち、903便はモスクワ・シェレメーチエヴォ国際空港似最終アプローチ中だったが、オランダに戻る指示が入った。1395もエストニア上空で復航指示を受けた。


これを記事にしたフィナンシャル・タイムズでは「EU制裁措置によりロシア向け航空機部品の搬入が禁止され、エアライン用部品もこの適用を受けるため」とある。EUは厳しい制裁措置を導入している。


Simple FlyingはKLMに問い合わせ中で、同社回答を入手次第公表する。


ロシア、ウクライナ向け運行を停止したその他国


英国もアエロフロート機全便の乗り入れを禁止した。同社はモスクワ=ロンドン・ヒースロー線を毎日運行しているが、全便運行を停止した。


BBCによればエストニア、ラトビア、スロべニア、ルーマニアの各国が2月26日よりロシア線一部を運行禁止措置としている。ロシアもブルガリア、ポーランド、チェコ共和国の運行禁止を受け、各国便を乗り入れ禁止とした。


SU2030便はモスクワからブタペストに向かっていたが一部国の領空通過ができなくなり引き返しを迫られた。


2月25日にはデルタがアエロフロートとのコードシェアを停止し、同社は以下声明文を発表した。


「当社はモスクワ・シェレメーチエヴォ国際空港発着のアエロフロート運航便のコードシェア、ロサンジェルス及びニューヨークJFK発着のデルタ運航便のコードシェアを停止した。今回の措置で影響を受ける利用客には宿泊を提供する」


KLMにウクライナは痛い記憶


KLMがロシア-ウクライナ間紛争に関連して登場するのは今回が初めてではない。同社はキエフ発着便も運行していた。さらにエールフランスもウクライナ路線を運行停止した。


さらに2014年にはKLMはマレーシアエアラインズとのコードシェアでMH17を運行、同便はロシア支援を受けた分離主義者によりウクライナ上空で撃墜された。


エア・インディアが自国民避難用特別便多数を運行


その他ウクライナに自国民避難の特別便を送ったエアラインが多数ある。ただし、米国はこの措置をとらない。中でもエアインディアが目立つ。同社は近隣国へ特別便を飛ばし、自国民の退避にあたらせた。26日土曜日に同社機材がブカレストを離陸し、219名をインドへ移送した。


ロシア軍がアントノフ空港を占拠


ロシア軍はウクライナのアントノフ空港を占拠した。同地のAn-225について報道が錯綜したが、アントノフ社パイロットは同機は無事とSimple Flyingに述べている。


ロシア軍はウクライナの主要空港数カ所を占拠している。


ウクライナのフラッグキャリアたるウクライナ国際航空は全便の運行を数日前から取りやめており、同国領空の閉鎖措置に呼応している。■



2 KLM Flights En Route To Russia Return To Amsterdam


BY JAMIE MOORE

PUBLISHED 7 HOURS AGO


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