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エアバスはフランスのトゥールーズにある最終組立ライン(FAL)でA321XLRの組立てを開始した
フランスでのA321XLRの組み立て
トゥールーズを拠点とするLa Dépêche紙記事によると、エアバスはジャン・リュック・ラガルデール工場で、イベリア航空に納入されるA321XLRの組立てを開始した。
この作業は2024年12月に開始され、最終的に機内装備が取り付けられ、エンジンが機体に搭載される。イベリア航空のA321XLRは、CFMインターナショナルのLEAP-1Aを2基搭載する。
トゥールーズで組み立てられたA321neo初号機の引き渡し
2023年12月、エアバスはフランスのトゥールーズにあるA320neo用FALが、最初の機体を完成させたと発表した。ペガサス航空が2023年12月28日、TC-RDKとして登録された同機をイスタンブールのハブ空港であるサビハ・ギョクチェン国際空港(SAW)に迎え入れ、2024年1月2日より運航を開始した。
Ch-aviationのデータによると、ペガサス航空への納入以来、エアバスはさらに33機のA321neoを世界中の航空会社に納入しており、その中にはHKエクスプレスへ6機、IndiGoへ2機、大韓航空へ4機、ペガサス航空へ10機(TC-RDKを除く)、ユナイテッド航空へ5機が含まれている。
一方、2023年12月1日から1月31日までの間に、エアバスはドイツのハンブルク・フィンケンヴェルダー空港(XFW)から294機、アラバマ州のモービル国際空港(BFM)から54機のA321neoを引き渡した。
また、77機は中国の天津濱海国際空港(TSN)で組み立てられ、顧客に引き渡された。この空港には、エアバスがA320neoファミリーのFALと、ワイドボディの完成・引き渡しセンター(C&DC)がある。
A380の跡地を転用
2020年1月、エアバスはA380のFALラガルデール施設を、A321LRやA321XLR含むA321neo航空機ファミリーの生産に転用する決定を発表した。エアバスは2021年12月にA380生産を終了し、エミレーツ航空に最後の2階建て機を引き渡した。
当時、エアバスはトゥールーズにあるA320の生産システムを近代化するため、この施設に「デジタル対応」のA321neo組立ラインを収容すると述べていた。「新設備は、トゥールーズにおける単通路機全体の生産能力を横ばいに保ちつつ、A321の生産により柔軟性を提供する」。
エアバスの前最高執行責任者(COO)であり、現在はエアバス・ディフェンス・アンド・スペースを率いるミヒャエル・シェルホルンは、同社がA320neoファミリー、特にA321neoとその派生機に対する空前の需要を享受しているため、産業フローを最適化するためA321neoの生産能力を増強する決定をしたと説明した。
エアバスの納入実績報告書によると、2024年12月31日現在、A320neoファミリーの受注は10,969機で、内訳はA319neoが57機、A320neoが4,083機、A321neo(A321LRとA321XLRを含む)が6,829機となっている。■
Airbus Picks Former A380 Assembly Line As The 2nd A321XLR Production Facility
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