Boeing 787s in re-work stations at Everett, Wash.
Credit: Jennifer Buchanan/Seattle Times pool photo
連邦航空局FAAが、ボーイング787の納入再開計画に署名した。これは、787を再び顧客へ届けるための大きな一歩となる。
数ヶ月に及ぶボーイングの広範な計画は、納品待ちの120機の787で発見された数々の問題をカバーする検査と修理手順を扱うものだ。この計画は、各機体がボーイング社の仕様に適合していることを示すために使用される、機体ごとの適合計画を推進するものである。機体の手直し計画が完了すると、FAAは納品前検査を通じてボーイング社の作業を検証し、耐空証明を発行する。
このプロセスに直接関与中の関係者は、FAAがボーイング社の計画を承認したことを確認した。
ボーイングに問い合わせたが同社はコメントを控えた。
機体レベルの承認はまだ残るが、4月下旬にFAAに提出された計画の承認により、ボーイングは数週間以内に納入を再開できる見込みとなったようである。787の顧客の中には、8月に航空機を受け取ることを期待している社もある。アメリカンエアラインズ幹部は7月21日、8月に2機の787-9を受領する予定と述べ、ルフトハンザは納入が始まれば32機の787-9のうちの1機を受領する用意があることを明らかにした。
ボーイングは、3年近く前から787の生産品質問題の特定に取り組んできた。問題のほとんどは、部品や主要なサブアセンブリの組み合わせに起因するものだ。どの機体もボーイングの生産基準に合わせるため、再作業を少なくともいくつか必要としているが、各問題とも就航中の機体に飛行安全上のリスクをもたらすものではない。
ボーイングは過去2年間でわずか14機の787しか納入しておらず、2021年6月以降は1機も納入していない。再納品計画の最終確認と保管在庫の再作業に注力する間、生産は月1機程度に減速している。
最終的な広範な検査と再作業計画は承認されたばかりだが、多くの問題はここ数カ月で指摘され、緩和措置が合意され、ボーイングと該当サプライヤー各社は必要な作業の一部を実施できた。■
FAA Clears Boeing 787 Inspection, Delivery Re-Start Plan | Aviation Week Network
Sean Broderick July 29, 2022
Senior Air Transport & Safety Editor Sean Broderick covers aviation safety, MRO, and the airline business from Aviation Week Network's Washington, D.C. office.
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