Credit: Embraer
エンブラエルは、新型ターボプロップ機のエンジンサプライヤーを年末までに決定する予定で、プロジェクトの資金調達で「代替案」を検討中と、同社CEOフランシスコ・ゴメス・ネトFrancisco Gomes Netoが述べた。
「試験、風力試験、その他のエンジニアリング活動は順調に進んでいる」と、ネトは8月4日の決算説明会でアナリストに語った。「今年後半にはエンジンの選定を決定し、来年初めにビジネスケースを承認する予定です」。同社は250機分のLOI(趣意書)を確保ずみとゴメス・ネトは述べた。70人乗りと90人乗りを発売する予定だが、どちらを先行するかは未定だという。エンジンはロールス・ロイスとプラット・アンド・ホイットニーが競合している。
一方、サプライチェーン関連の逆風で一部機材の納入が滞っており、通年の納入目標100-110機の達成は困難であると幹部は述べた。6月30日現在、同社はリージョナルジェット機17機とエグゼクティブジェット機29機の計46機を納品している。
遅延のため、少なくとも4機の民間航空機が納品予定時期を逃しているが、同社は8月末までに追いつく見込みである。
「供給シナリオが非常に厳しいにもかかわらず、当社の(通期)計画は変更されておらず、引き渡しに自信を持っています」とCFOのアントニオ・ガルシアは述べている。
ゴメス・ネトは、「世界規模の産業全体にとって、短期的ながら深刻な問題です」と述べた。「影響を最小限に抑えるためサプライチェーンと密接に連携し、主要サプライヤーの現場に社員を配置し、他の物流グループを育成し、社内プロセスやサイクルの改善に取り組み、課題の悪影響を吸収しています」。
防衛分野では、エンブラエルは7機のC-390を組み立てている。その内訳は、ブラジル空軍向けが4機、ポルトガル空軍向けが2機、ハンガリー国防軍向けが1機。
エンブラエルの第2四半期(Q2)純利益は3940万ドルで、前年同期比10%減となった。売上高は10億2,000万ドルで、10%減少。
商業航空部門の売上は、当四半期の航空機納入数の減少により、前年同期比23%減の299.9百万ドルとなった。
単価上昇と2021年第2四半期と比較して1機の追加納入で、社用機部門は0.2%増の2億6670万ドルにとどまったという。
防衛セキュリティ部門は、スーパーツカノ納入が少なかったため、売上高が28%減少した。
サービス&サポート部門は、民間機・ビジネス機ともに順調に回復し、売上高は7.4%増の3億2,010万ドルだった。プールプログラムおよびコンポーネントの収益が、アフターマーケットの成長を後押しした。■
Embraer Confident On Delivery Goal; Eyes Turboprop Engine Decision | Aviation Week Network
Sean Broderick August 05, 2022
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