2022年8月13日土曜日

香港がホテル検疫期間を3日に短縮したが、世界その他での取り扱いとまだ差があり、旅行仕向地としての魅力が劣る

 

Photo: Vincenzo Pace I Simple Flying


香港はホテルでの検疫期間を3日に短縮し、その後4日間の健康監視と追加検査を実施するとしているが、これで観光客を呼び込めるだろうか



世界各地がパンデミック後の陽光の中に果敢に足を踏み入れる中、中国と香港は陰に隠れたままだ。昨日、香港当局は海外旅行者のCOVID制限を緩和すると発表したが、数時間でもっと多くのことを行うべきだという声が上がっている。

 キャセイパシフィックはBloombergへの声明の中で、次のように述べている。

「国際航空ハブとしての香港の地位を守るため、実現可能な範囲で乗務員と乗客のCOVOD関連制限の完全撤廃を示す明確なロードマップを早急に提示するよう政府に求めていく」。

 アジアの金融センターとしての香港の地位は、ここ数年、打撃を受けている。2019年の抗議行動、最近では厳しいCOVID規制に旅行業界と航空業界は屈服し、かつてアジアで最も優勢だったキャセイパシフィックは壊滅的な打撃を受けている。

 検疫は7日間から3日間に短縮されたものの、ビジネスや旅行業界の間が懸念しているのは、検疫そのものだ。香港国際空港(HKG)に到着した乗客は、3日間ホテルで検疫を受け、COVID-19の陽性反応が出なければ、その後4日間にわたる健康状態の監視が義務づけられる。モニタリング(監視)は、自宅やホテルで行い、旅行者は高リスク場所に近づかない条件で外出が許可される。

 6月、キャセイは15万人の乗客を運び、2021年6月比較では269%という目覚ましい増加だったが、2019年6月実績のわずか4.8%であった。187機を保有する同社は、6月にパンデミック前の11%というわずかな席数を運航した。ch-aviation.comによると、キャセイはエアバスA321neo 3機、A330-300 24機、A350 34機、ボーイングB777 22機を含む83機の旅客機を保有している。

 7月、キャセイの最高顧客・商業責任者であるロナルド・リムは、香港特別行政区政府がサーキットブレーカー機構の停止を決定したことを歓迎した。リムは、「香港へのフライトや香港経由のトランジットにおいて、顧客に大きな確実性と信頼を提供するのに役立つ」と述べた。リムに水を差すつもりはないが、香港に到着した人々を待ち受けている現状では大きな信頼を得ることはできないだろう。


ビジネスマンや観光客は来訪したがるだろうか?

4日間の監視期間中は、レストラン、バー、ナイトクラブ、ジム、学校、住宅介護施設に行けない。オフィスやショッピングモールに行くことや、公共交通機関の利用は、毎日RAT(迅速抗原検査)を受け結果をアップロードする条件で許される。検査体制は厳しく、COVIDの陽性反応が出た人は、地域隔離施設に入ることになる。旅行者は到着10日目にプログラムを抜けるまでに、5回のPCR検査と7回のRAT検査を受けなければならない。

 航空会社のA350の大半は飛行しているが、777の大半は地上待機のままである。写真 キャセイパシフィック航空

 政府関係者はまた、中国本土でと同様の、段階的な健康コードシステムを発表した。このシステムは、スマートフォンのアプリで、所持者の検疫状況を3色で表示する。到着した乗客は黄色のコードを受け取り、プログラムを終了するまでそのコードを保持しなければならない。陽性反応が出た人は、アプリ上で赤色のコードとなり、検疫期間または健康監視期間が終了すると、香港の「LeaveHome Safe」アプリで青色コードが表示される。

 陽性反応が出た人のために、有名な旧カイタック空港の敷地内に3000室の新しい隔離施設がオープンした。政府の安全相は、一部の部屋から海が見えるとSNSでコメントしているので、なんとも楽しみなことだ。■



Hong Kong Eases Hotel Quarantine To Just 3 Days

BY

MICHAEL DORAN


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