2022年1月5日、アレジアント・エアAllegiant Airからボーイング737MAXの100機大型発注が発表された。50機はMAX 7及びMAX 8-200の確定発注50機で、50機はオプション。同社は成長途中にあるが、機材はボーイングのみではない。今回の発注の背景と同社のMAX導入方針について同社最高財務責任者グレッグ・アンダーソンに聞いた。
Photo: Allegiant Air
アレジアントの MAX 発注
アレジアント・エアはボーイング 737 MAX 7、MAX 8-200を50機確定発注した。MAX 7は30機、MAX 8が20機という内訳だ。先行10機が2023年に納入される。次の24機は2024年で残る16機を2025年に受領する。MAX 7、MAX 8-200の組み合わせには驚く要素はない。両型式で共通部分が多いため、同社の運航には柔軟性が生まれる。
アレジアントはさらにオプション50機を確保した。機種の内訳は不明だ。同社は需要を見てどの機種を何機調達するか決める。オプションで同社は機体調達価格を設定しながら、導入の義務なく購入の可能性を残せる。エアラインにとってオプションで柔軟性を確保することは普通だ。
ボーイング選定の理由について
何といってもボーイングが早期の引き渡しを保証したことが大きい。MAX一号機は来年で4年で発注した機体がそろう。これが決定で大きな要素となったとアンダーソンは語る。
機体を見れば同社にもう一つの大きな効果が見えてくる。燃料消費効率だ。現行のエアバス機在に比べ、次世代MAXはおよそ20%の燃料消費効率向上が実現し、財務上の効果が期待できる。
MAXはその他エアラインでも好評で、ユナイテッドは2021年にやはり大型発注している。ライアンエアはMAX 8を選定した。サウスウェストは同機の大ファンだ。ただし、新型機導入にはコストと逆風もある。だが、アンダーソンはボーイングからアレジアントに対しフルサポートを保証したという。
新機材導入ではエンジンメーカーのサポートも必要だ。CFMのLEAP1-BエンジンがアレジアントのMAXに搭載されている。MAX発注の発表でアレジアントは同時にCFMとの専属契約を発表し、同じLEAPエンジンを使うエアバス機材も対象とした。アレジアントはエアバス機材運航も続ける。さらに中古A320購入もめざす。
MAX導入の大きな決め手となったのはアレジアントの成長で将来の機材構成を考えたためだ。MAXにより同社は新たな路線開設の可能性を期待している。同社は現在600路線を運航しており、今後解説可能性のある1,000路線を選定している。
ただしアレジアントはビジネスモデルや路線構成に急速な変化を求めているわけではない。いまも レジャー客向けの運行を中心としているが、MAX導入で航続距離が延びることが魅力となる。アレジアントはかねてからメキシコに関心を示しており、ヴィヴァエアロバスViva Aerobusとの共同運航構想も提案している。
アレジアントは737MAXで社内に別のエアラインを発足させる効果を期待している。拠点により専用の設備を導入し、専用人員を配置し、整備スタッフもそろえ、サプライチェーンも確保するとアンダーソンは語る。
これで社内に別機種が混在しても運航は簡単となる。アレジアントは一部拠点を737 MAX専用とし、機種混在による整備、支援の非効率化を回避する。
アレジアントは以前にも機材別に運用したことがある。その際に学んだ教訓からボーイング、エアバス両機種の運行に自信を持つに至ったとアンダーソンは語る。アレジアントが成長を続ける中で両機種はフル活用されていくだろう。■
Inside Allegiant's Boeing 737 MAX Order With CFO Greg Anderson - Simple Flying
by
January 6, 2022
Jay Singh
Deputy Content Manager & Lead US Journalist - Jay’s extensive travels and experience with premium products has given him incredible insight into the wider landscape of commercial aviation. Cited by TIME and Intelligent Aerospace, among others, and interviewed by major outlet NPR, Jay’s focus on route planning and fleet developments allow him to dig deeper into the stories behind the headlines. Based in Washington DC, United States. Follow him on social media for all his latest travel updates.
0 件のコメント:
コメントを投稿