ボーイングは、787の生産で新たな問題が発覚したことを確認した。今回発覚した問題は、構造用ファスナーの締め付けが不適切であったことである。
この問題は6月13日にロイター通信が報じており、ボーイングは未納の787型機の点検を開始したが、納入を一時停止することはないと、6月14日に発表した。
ボーイングは、「787ドリームライナー未納機の一部で、当社の技術仕様に適合しているか確認するため、胴体側面のファスナーを点検している。就航中の航空機は安全に運航を続けることができる」と発表した。
ボーイングは数年前から、サウスカロライナ州ノースチャールストンにある787組立工場での生産関連問題の解決に取り組んできた。
この問題は、ボーイング作業員が、接着や接地に関する787の検査を実施していないのに、完了したかのように記録していたとして、米連邦航空局が調査に乗り出したという先週のニュースに続くものだ。
ボーイングは今回の問題について、「当社の品質管理システムの一環として、機体側面のロンジョロンとストラップに共通するファスナーの締め付けが不適切であることが判明した」と述べている。
しかし、ロンジョロンは胴体の長さ方向に伸びる構造要素である。ボーイングは以前、胴体の胴体部分を互いに固定するために「ストラップ」を使用していると発表しているが、今回のトルク不足の問題がこれらのストラップに関連したものであるかどうかは不明である。
同社は現在、「在庫の全航空機について手直しが必要かどうか」を判断するため見直しを行っている。
また、「引き渡しへの影響は限定的か、まったくないかもしれない。新型787の納入は一時停止されていない」と述べている。
ロイター通信によると、1機あたり900個のファスナーの締め付けに誤りがあった。
FAAはFlightGlobalからのコメント要請に応じず、ロイターに対し、調査中であると述べた。■
New 787 production hitch prompts Boeing to inspect fasteners on undelivered 787s
By Jon Hemmerdinger15 June 2024
0 件のコメント:
コメントを投稿