ユナイテッドエアラインズは、競合するデルタエアラインズが羽田空港の発着枠を先週放棄したことを受け、アメリカと東京を結ぶ便で発着枠の追加を申請した。
シカゴを拠点とするユナイテッドは9月25日、ヒューストンのハブ空港と羽田を結ぶデイリー運航便と、太平洋のグアム島と羽田を結ぶ週5便の運航便を導入したいと発表した。
ユナイテッドは、「未使用発着枠をユナイテッドに提供することで、使用率が低い羽田発着枠を最大かつ最良の形で活用されることになる」と述べている。
「今回の獲得により、ユナイテッドの主要ハブであり、東京へのフライト需要が全米最大級であるヒューストンと、ユナイテッド初のグアム-羽田便のデイリー運航が実現し、グアム発着便を利用する観光客やビジネス客の旅行機会が増加します」とユナイテッド航空は補足している。
先週、デルタは米国運輸省(DOT)に対しオレゴン州ポートランドからのデイリー運航を開始しないと申請し、羽田への就航権を取り消した。
ユナイテッドはDOTに提出した書類の中で、「デルタ航空がポートランド-羽田便を就航させる意思がないことは数週間前から、いや数ヶ月前からわかっていたことであり、運輸省や消費者のためにその意思を明らかにする機会は何度もあったにもかかわらず、その代わりに運輸省の期限近くまでスロットペアを保持することを選んだのは残念だ」と述べている。
アトランタに本社を置くデルタは5月上旬、COVID19のパンデミック後の「根本的に変化した」需要環境を理由に、米国と東京羽田を結ぶ便の発着枠規制を緩和するよう米国政府に要請していた。
デルタは5月1日、アメリカのどの空港からでも羽田就航できる「発着枠を2つまで使用できる」権限をアメリカ航空会社に与えるよう、米運輸省に要請したという。現在、DOTはアメリカの航空会社が羽田に就航しなければならない都市を指定している。
DOTは6月にこの要求を却下し、「航空会社が自らの裁量で異なる米国のゲートウェイを選択できるようにすることは、他の競合する申請者よりも既存の航空会社やゲートウェイを選択したDOTの根拠を覆すものであり、旅行者や海運関係者の利益のために行われたDOTの公益決定を台無しにするものである」と述べた。
ユナイテッドのこの動きは、太平洋横断便のさらなる拡大である。ユナイテッドは7月、太平洋を横断するフライトの需要が急増する中、10月からアメリカ西海岸とアジアを結ぶ新フライトを導入すると発表した。新規就航便にサンフランシスコ-マニラ、サンフランシスコ-台北、ロサンゼルス-東京成田各路線の増便が含まれる。
ユナイテッド航空は10月17日に第3四半期決算を発表する。
United Airlines applies for Tokyo Haneda slots vacated by Delta | News | Flight Global
By Pilar Wolfsteller26 September 2023
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