アメリカンエアラインズがパイロットに給与20%アップを提示。上級機長の時給換算は400ドル超に。

 





アメリカンエアラインズは新契約で、パイロットに2年間で給与アップ20%を提案している。


新提案

3年以上にわたる交渉で、アメリカンエアラインズはパイロットに2年間で20%の昇給を提示している。現在のオファーでは、パイロット給与は前倒しで12%、1年後に5%、さらにその後1年ごとに2%ずつ引き上げられる。

 今回の提示は、6月末にパイロットに提示されたものより3%高い。アメリカンは6月、ユナイテッドエアラインズとパイロット組合が18ヶ月で14%昇給の暫定合意に達した直後に、17%の昇給を提示していた。

 組合の交渉委員会は会社提案を受け入れたが、最終的には連合パイロット協会幹部と一般組合員の承認が必要となる。

 パイロットは労働条件とスケジュール改善を求めて闘っているが、そのた契約交渉と同様に金銭が焦点となっている。契約案では、上級機長の時給はほぼ432ドル、新任の一等航海士の時給は101ドルになる。

 新提案に関する話し合いは月曜日に始まる予定だったが、連合パイロット協会のエド・シチャー会長によると、手続き上の問題で協議は中止されたとのことだ。

 噂では、一方あるいは双方は、11月1日(火)に新しい取締役会に交代する現取締役会の最後の行為として、10月31日(月)までに署名を望んでいたようだ。

 アメリカンは10月24日(月)にオファーを出したが、組合理事会にオファーが提示された日から、パイロットグループに決定を送る前の投票まで7日間が必要という規則がある。手続き上の問題がなければ、投票は現理事会の最終日に行われることになる。

 Simple Flyingは連合パイロット協会に問い合わせたが、記事公開時点では回答は得られていない。


その他アメリカンエアラインズの最新ニュース

 この冬(南半球では夏)、アメリカンエアラインズは中南米とカリブ海地域の93都市へ週2,000便以上のフライトを運航する。この数字は、2019年冬期スケジュールから24.3%増えている。

 2022年末に、アメリカンはこの地域で最大の運航規模となる。

 「パンデミックの最重要時期を経て、アメリカンは、地域全体で見られる信じられないほどの需要に対応するべく、ラテンアメリカとカリブ海で輸送容量を強化し続けてきました。当社は、この地域のリーディングエアラインとしての地位を強化し続け、お客様が望む目的地への比類ないアクセスを提供できることを非常に誇りに思っています」。アメリカンエアラインズ 中南米・カリブ海地域担当副社長 ホセ・フレイグJose Freig

 2,000便の多数は以前の路線の再開で、一部は増便か新路線となる。10月末には、マイアミ=モンテビデオ線を再開し、週3便で運航する。

 11月には、マイアミからキューバの5都市、ホルギン、サンタクララ、サンティアゴ、ベラデロ、カマグエイへの運航を開始する。アメリカンの中南米路線で最も注目すべきは、約2年ぶりにニカラグアのマナグアに戻ってきたことだ。

 ラテンアメリカはアメリカンのネットワークにとって不可欠な存在で、2022年第3四半期には15億ドル以上の収益をもたらした。平均搭乗率87.4%は、アメリカンが就航する市場の中で最高で、利回りは2番目に高く、年間40億ドル以上の収益をもたらした。


  • American Airlines
  • IATA/ICAO Code: AA/AAL

  • Airline Type: Full Service Carrier

  • Hub(s): Charlotte Douglas International Airport, Chicago O'Hare International Airport, Dallas/Fort Worth International Airport, Los Angeles International Airport, Miami International Airport, New York JFK Airport, LaGuardia Airport, Philadelphia International Airport, Phoenix Sky Harbor International Airport

  • Year Founded: 1926

  • Alliance: oneworld

  • CEO: Robert Isom

  • Country: United States


American Airlines Offers Its Pilots A New Contract With A 20% Raise

BY

LUKAS SOUZA


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