MOXIEをローバーに降ろす クリーンルームで、火星酸素初期資源利用実験(MOXIE)装置を慎重に探査機「パーセバランス」の腹部へ降ろす技術者たち. Full image and caption ›
MOXIEとは
火星酸素資源利用実験(Mars Oxygen In-Situ Resource Utilization Experiment)は、MOXIE(モキシー)と呼ばれる。NASAは有人火星探査を準備中で、MOXIEは探査機が火星の大気から酸素を生成し推進剤や呼吸に酸素を利用する方法を実証する。
「火星に人類を送り込んでから、安全に帰還させたい。そのためには、火星を離脱するロケットが必要だ。液体酸素の推進剤は、現地で作ることができるので、持っていく必要はない。酸素タンクだけ持ちこんで、火星で満タンにするのもひとつのアイデアだ」。-主任研究員マイケル・ヘクト
名前に込めた想い
MOXIEは、火星に人類の足跡を残すためのツールの、短く簡潔な名前だ。酸素を作ることで、火星の有人探査を支援する。赤い惑星上で "In situ"(その場で)機能する、実験だ。
"Moxie "には性格的な特徴の意味もある。モキシーを持つ人は、大胆で冒険的、頑強で気骨があると考えられる、この言葉はネイティブアメリカンの「暗い水」の地名にさかのぼる。1800年代後半、人々は "Moxie "という強壮剤、後にソフトドリンクを飲んでいた。健康に良いということで、人々は活力や持久力を意味する「モキシー」を使うようになった。モキシーという言葉は、現在もアメリカでは使われている。現在でも、昔ながらの懐かしい炭酸飲料店でモキシーが飲める。
MOXIEは火星で酸素を作る
火星の大気中で二酸化炭素は96%を占めている。酸素は、地球の大気で21%であるのに対し、わずか0.13%しかない。
MOXIEは実験モデル
MOXIEは車のバッテリーほどの大きさ。将来、有人火星探査をサポートする酸素発生装置は、その約100倍の大きさが必要とされる。
MOXIEは将来の有人探査に役立つ
有人火星探査では、スペースシャトル1機分にあたる約33〜50トン(30〜45メトリックトン)の燃料が必要とされる。
MOXIEは植物のように呼吸する
MOXIEは、植物のように二酸化炭素を吸い込み、酸素を吐き出す。
火星で自給自足
火星の自家製液体酸素は、人類が赤い惑星を探査するため必要な推進剤の3/4以上を供給できる。
技術仕様
主な役割:火星の二酸化炭素の大気から酸素を製造する。
設置場所:ローバー内部(前面、右側面)
質量:17.1キログラム
重量:地球上37.7ポンド、火星上14.14ポンド
電力:300ワット
容積:9.4 x 9.4 x 12.2 インチ(23.9 x 23.9 x 30.9 センチメートル)
酸素発生量:最大10g/時(0.022ポンド/時以上)
作動時間:1回の実験で約1時間の酸素(O2)製造を行い、ミッション期間中、断続的にスケジュールを組む予定。
https://mars.nasa.gov/mars2020/spacecraft/instruments/moxie/
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