ボーイング、エアバスの新型ナロウボディ機の稼働実績はどうなっているか

 

Credit: Ryanair



ーイングとエアバス両社の次世代ナローボディはどんな実績を上げているか?


先日のパリ・エアショーで1,000機近いA320と737 MAXファミリーが発注され、エアバスのA320ceoとA320neo、ボーイングの737-800と737-8(MAX 8とMAX 8200)の平均飛行時間が2019年以降どのように推移しているかを見てみよう。


737-8を皮切りにすると、2019年3月の接地から2020年12月のMAX再認証まで、平均利用率は再配置フライトとテストフライト数回を除き、ほぼゼロだった。しかし、737-8の平均利用時間はその後、1機あたり月220時間近くまで伸びている。現在、ライアンエアーとその姉妹会社が独占的に運航している737-8200は、737-8と比較して月間100時間も稼働時間が伸びている。これは、LCCで稼働率の高さを機材に求めているかを浮き彫りにしている。

 

737-800は2023年5月時点で月平均240時間近く稼働しており、平均稼働率は3番目に高い。サプライチェーン問題が新造機に影響し、プラット・アンド・ホイットニーGTFとCFM LEAPの両エンジンの信頼性と耐久性の問題がよく知られているため、運航会社は旧世代機材を飛行させ続けたいと考えている。安定した原油価格も後押しだ。原油価格が1バレルあたり85ドルを超えると、運航会社は、燃料の諸経費が増加する結果、機材構成について真剣な検討を迫られるだろう。


エアバスのA320ceoとA320neoを見てみると、新エンジン・オプション(NEO)モデルが、両型を保有する運航会社に好まれている。NEO(250時間以上)は2位につけており、2023年5月にはA320ceo(200時間)より月平均50時間多かった。NEOはGTFの影響を受けており、NEOの約45%がGTFを搭載しているため、平均稼働率が低下している。


以上のデータは、Aviation WeekのTracked Aircraft Utilizationデータツールでまとめた。■


Flight Friday: How Are Boeing And Airbus' Next-Generation Narrowbodies Faring? | Aviation Week Network

Daniel Williams June 29, 2023


Daniel Williams

Based in the UK, Daniel is the Manager of Fleet, Flight and Forecast data for Aviation Week Network. Prior to joining Aviation Week in 2017, Daniel held a number of industry positions analyzing fleet data.


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