日本航空のフリート構成(2025年)(Simply Flying)

 


JAL A350 Departing Tokyo

Credit: Shutterstock


クレジット:Shutterstock


本航空は、欧州や北米への長距離路線、高需要の国内路線、そしてその間のあらゆる路線を運航するため、大規模で多様な機材を保有している。ch-aviationが公開した現在の機材データによると、日本のフラッグキャリアでありワンワールド加盟の同社は現在、合計201機の航空機を保有している(ウェットリース運航の51機を含む)。さらに84機が発注済みだ。

本記事では、日本航空の多様な日常運航を支える様々な航空機について、データを基に詳しく見ていく。また、日本のフラッグキャリアである同社の機体の将来像、ならびにワイドボディ機とナローボディ機の両方における未納入機の発注が意味するところについても考察する。

ナローボディ機

JAL 737 In Tokyoクレジット: Shutterstock

日本航空は現在、ボーイング737-800を46機運航している。これらの人気の単通路双発ジェット機の平均機齢は15.3年で、全機齢平均の10.6年を上回る。うち4機はウェットリース契約で日本航空に提供されている(1機はJTA、3機はスプリング航空からのリース)。aeroLOPAによれば、これらの機体は2種類の2クラス構成を備えている

JALの737国内線仕様はビジネスクラス20席(5列配置)、エコノミー145席(6列配置)であるのに対し、国際線仕様はビジネスクラス12席(4列配置)、エコノミー132席となっている。今後、同社はナローボディ機材の近代化を推進し、ボーイング737 MAX 8型機38機とエアバスA321neo型機11機の導入を計画している。後者の発注について、JAL調達担当上級執行役員の中川幸夫は次のように説明した

「最新鋭で燃費効率に優れた航空機の導入を加速し、乗客に優れたサービスを提供するとともに排出量を削減します。エアバス機を追加導入することで、両社のパートナーシップはさらに深化するでしょう」

ワイドボディ機

Japan Airlines Boeing 787 taking offクレジット:Simple Flying

日本航空はエアバスとボーイングの両方の機種を保有している。エアバス製では、平均機齢1.4年のA350-1000を10機、平均機齢4.8年のA350-900を16機保有している。以前は17機目を保有していたが、この機体は2024年1月に羽田着陸時にダッシュ8と炎上衝突した事故で全損となった。

一方、JALのボーイング製主力ワイドボディ機は787ドリームライナーで、現在23機の787-8と22機の787-9を運航している。しかし、米国製双通路機はこれだけではない。さらに27機の767-300ER(貨物機3機を含む)と10機の777-300ERが導入されている。

日本航空のワイドボディ機群が他と一線を画す主な特徴は、ボーイング787ドリームライナーの機体が2-4-2レイアウトで1列あたり8席のみである点だ。通常見られる3-3-3の9席配置と異なる。今後、787をさらに10機、A350を25機追加発注している。

リージョナル機

JAL Embraer E170

クレジット: Shutterstock

リージョナル機も日本航空において重要な役割を担っている。同社の唯一のターボプロップ機は、仏伊のATR製である。現在、JACおよびHACからウェットリースで運航するATR42-600が13機、JACからウェットリースで運航するATR72-600が2機存在する。前者は48席、後者は70席を擁する。

これらの機体は全席エコノミークラス仕様だが、日本のフラッグキャリアが現在運航するエンブラエルのリージョナルジェットでは必ずしもそうではない。実際、上図のJALのエンブラエルE170(E-Jetファミリー)はエコノミークラス76席だが、より大型のE190の95席は2クラスに分かれている。具体的には、ビジネスクラスが15席(2-1配置)、エコノミークラスが80席(2-2配置)だ。

E170は18機とE190の14機より数が多いが、平均13.8年と両機種で最も古い。対照的にE190の平均機齢はわずか8.4年だ。両機種で全機はJエアからのウェットリースで運航されている。■

ジェイク・ハーディマン

ドイツ語学の学位を持つジェイクは、歴史と地域航空に情熱を注ぎ、新たな航空会社や航空機を試すことを楽しんでいる。ブリストル、トゥールーズ、シアトルなど世界各地のOEM施設を訪問し、最近では旅客として150便目のフライトを達成した。英国ノーフォーク在住。


The Japan Airlines Fleet In 2025


By 

Jake Hardiman

https://simpleflying.com/japan-airlines-fleet-2025/



コメント