クレジット:JetZero
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ジェットゼロのZ4ブレンデッドウィングボディ機への米空軍資金約1400万ドルが2026年度予算で削減される恐れが出てきた。
新たに発表された予算文書によると、空軍は、カリフォーニア州ロングビーチを拠点とする新興航空機開発企業へのこれまでの支払い予定額から、2026年度に1,400万ドルを削減する計画とある。
「この削減は、能力開発を最適化し、資源効率を向上させるための戦略的再編成を反映したものである」と空軍の予算文書は示している。
空軍の広報担当者に削減理由について詳しい説明を求めたが回答は得られなかった。ジェットゼロの広報担当は、資金削減案についてコメントを避けた。
この動きは、2年前に設立された官民パートナーシップで空軍の支援を削減する可能性がある。2023年、エネルギー・環境・施設局はジェットゼロのプロジェクト資金調達のために2億3500万ドルを拠出することを約束した。
これまでのところ、ジェットゼロはZ4実証機のために3億ドル以上の資金を調達していると、トム・オリアリーCEOは5月初旬にエイビエーション・ウィーク誌に語った。
空軍の予算資料によると、ジェットゼロは2024年1月に空軍から6390万ドルを受け取っている。また、2025年7月には8320万ドルの支払いが予定されている。そして3回目の600万ドルの支払いは2025年11月に行われる予定である。後者は、空軍の2026年度予算案に残る唯一のプロジェクト資金となる。
空軍からの1,400万ドルの支払いは、ジェットゼロとの2023年の合意に含まれていたが、実現するかどうかは現在明らかになっていない。
ジェットゼロには、民間資金調達で削減分を補うオプションが残る。同社はシリーズBの資金調達ラウンドに取り組んでいるとオリアリーは5月に語った。
「非常に強く明確な需要シグナルがあるため、非常に順調です」とオリアリーは語った。「投資を含め、さまざまな形で私たちとパートナーシップを結んでくれた航空会社が3社あります。そしてワーキンググループには15社の航空会社が参加しています」。
空軍は2023年、ジェットゼロが民間旅客機の運航に成功する可能性を高めるために資金援助を行った。空軍はその後、民間航空機を活用して、空中給油や空輸用途の軍用派生機を設計することができる。 ジェットゼロは、将来の空軍の要求を満たすKC-Z4空中給油バリアントのコンセプトを発表した。■
JetZero Faces $14M U.S. Air Force Funding Cut In Fiscal 2026
Steve Trimble June 30, 2025
スティーブ・トリンブル
ワシントンDCを拠点とするAviation Week Networkの軍事航空、ミサイル、宇宙担当記者。
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