MSN007が初飛行で上海から離陸した
Credit: State media Xinhua
COMACのC919初期生産仕様機が5月14日初飛行に成功し、遅れていたナローボディ同機での商業運航が近づいてきた。
同機MSN007は現地時間午前6時52分、上海浦東空港を離陸した。3時間2分の飛行の後、同機は同空港に着陸した。
COMACによると、「パイロットとエンジニアは事前に設定のタスクをすべて遂行し、機体の状態も良好だった」。
登録番号B-001JのC919初号機は、中国東方航空に納入される予定だ。上海を拠点とする同社は、2021年3月に5機のC919を確定発注し、同型機のローンチカスタマーとなった。中国東方航空は2021年末に初号機を受領する予定でしたが、認証の遅れにより、就航開始は2022年末に延期されている。
一方、中国東方航空は5月10日に証券取引所へ通知を出し、C919 4機、COMAC ARJ-21 24機、エアバス A350-900 6機、ボーイング 787-9 4機の合計38機の取得のために150億元(22億ドル)を調達する計画を表明した。
注目すべきは、今回の申請で初めてC919とARJ-21の価格が明らかになったことだ。C919は1機9900万ドル、ARJ-21は1機3800万ドルである。国営COMACの9,900万ドルという価格は、業界アナリスト予想の5,000万ドルの2倍近くで、欧米の同業他社に迫る水準だ。ボーイング737-8の定価は1億2160万ドル、エアバスA320neoの定価は2018年1月で1億1060万ドル。
C919の機体価格が比較的高いため、同機は欧米の同型機に対し競争力が劣るが、同型機を国内で展開する場合、空港や航空当局から優遇を得られることは既定の方針だ。
CFM Leap 1Cエンジン2基を搭載したC919は、2017年に初飛行した。■
COMAC's First Production C919 Takes Flight; Price Higher Than Estimate | Aviation Week Network
Chen Chuanren May 16, 2022
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