2022年1月1日土曜日

フィリピン航空:再建に向け条件が整う。運航再開に向け、機材人員のリストラを行う模様。

 

 

ィリピンのフラッグキャリアたるフィリピンエアラインズ(PAL)がチャプター11破産後保護措置を脱した。米裁判所が同社の再建案を承認したため。これにより同社は20億ドル債務を脱し、新たに資本を集められるようになる。

 

COVID-19パンデミック後に財務状況が苦しくなっていた同社は昨年9月に債権者からの資産保護措置を求めていた。2021年12月31日付声明で同社は20億ドル相当の債務から解放され、同時に505百万ドルの流動性を親会社PLAホールディングスから調達すると発表した。さらに150百万ドルの新規投資を募るオプションがあるとした。

 

また機材を整理して今後の成長を見込んだ体制に合理化を進めるともした。

 

2019年末のコロナウィルス大量発生により各国が渡航制限を課したため、フィリピンでは航空旅行需要が75%減と壊滅した。2019年の旅客実績60百万人が2020年に13百万人へ減少した。このためフィリピンエアラインズは80千便の運行を取りやめ収益が20億ドル消えた。また、COVID-19により社員2千名が退職した。

 

わずか四カ月前の破産についてPAL役員ルシオ・C・タンIIIは同社会長兼CEOルシオ・C・タンの発言として以下発表した。

 

「フィリピンエアラインズはフィリピン国内および国際需要に応えるべく準備ができ、海外居住フィリピン人含む各国の航空移動に寄与し、フィリピン経済復興に積極的に寄与していく」

 

「当社のミッションはフラッグキャリアとしてさらに重要となっており、パンデミックからの回復により当社ミッションの完全な実現を続けていく」

 

またPAL社長兼最高業務責任者ギルバート・F・サンタマリアの発言も引用している。

 

「PALならびにすべての関係者取引先にとって祝賀すべき時だ。当社社員がこれまで自ら犠牲にしながら当社の運行を支えてきた。とりわけ、当社ご利用のお客様ならびにフィリピン国民に感謝したい。フラッグキャリアへの信頼を企業再建の過程を通じ示していただいた」

 

「これからの課題は大きいが、再生フィリピンエアラインズとして果敢に挑戦していく」

 

渡航制限の撤廃にむけフィリピンエアラインズは定期運航の再開に向かうとし、中国本土とオーストラリアに期待している。

 

創立1941年のフィリピンエアラインズは1997年アジア通貨危機によるフィリピン史上最大の倒産まではアジア有数のエアラインだった。機材数を大幅に減らし、社員数千名のレイオフを迫られた。現在の同社は再建を目指し、以下の機材構成となっている。

4 x Airbus A320-200s

18 x Airbus A321-200s

6 x Airbus A321Ns

2 x Airbus A321NXs

11 x Airbus A330-300s

4 x Airbus A350-900s




Philippine Airlines Exits Chapter 11 Bankruptcy

by

Mark Finlay

January 1, 2022

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https://simpleflying.com/pal-chapter-11-exit/


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