エミレイツが初のA350-900ULRをドバイ=アデレード路線に投入(Aviation Week)
エラ・ネザーソール 2025年12月3日
クレジット:エミレイツ
エミレイツは、エアバスA350-900の超長距離型をオーストラリア・アデレード路線に初投入した。
「エミレイツはA350の納入を受けてきたが、ドバイからアデレードまで飛行可能な航続距離と性能を備えた長距離型機の納入は今回が初めてだ」と、エミレイツのオセアニア地域担当副社長バリー・ブラウンは述べた。
同機は新プレミアムエコノミー仕様で、ボーイング777-200LRに代わりEK440/441便に投入された。
エミレイツによれば、A350-900ULRは搭載量を増やす改良型燃料システムを採用し、最大15時間の直行飛行が可能だ。
ブラウンは12月1日のドバイからの同機到着を「最新世代の製品をオーストラリアに導入する当社の継続的な投資とコミットメントを力強く示すものだ」と評した。
南オーストラリア州観光大臣ゾーイ・ベティソンは経済効果を強調し、同機の到着が「観光を活性化させ、エミレイツの毎日直行便の魅力をさらに高め、年間6200万ドル以上の観光支出を支える」と述べた。
エミレイツは2024年11月に初のA350を受領し、2025年1月にドバイ=エディンバラ路線で商業運航を開始した。以降、同航空会社はA350による短・中距離路線の就航地を拡大している。
OAGスケジュールの分析データ(2025年12月時点)によれば、エミレイツはドバイ発20路線でA350-900を運航中。バグダッド、杭州、ホーチミン、オスロなど最近追加された路線も含まれる。ロンドン・ガトウィックとモントリオール路線は2026年2月よりA350-900で運航予定だ。
エミレイツはA350-900運航会社として世界で12番目の規模であり、2025年12月時点で374,526席を提供している。■
エラ・ネザソール
エラ・ネザソールは、エイビエーション・ウィーク・ネットワーク出版物の『アラビアン・エアロスペース』および『アフリカン・エアロスペース』の副編集長である。
Emirates Deploys First A350-900ULR On Adelaide Route
Ella Nethersole December 03, 2025
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