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CBSの報道番組「60 Minutes」で、ボーイングの問題だらけの生産工程に再び注目が集まったことを受け、同社の現従業員と元従業員からさらなる暴露が飛び出している。ボーイング従業員たちは、メディアに対し、会社は組立ラインを動かし続け、納期目標を達成するため欠陥部品や不適合部品を使用していたと語った。
ロシアンルーレット
ボーイングのレントン工場のサム・モホークは、CBSの『60ミニッツ』番組で、テレビインタビューに応じ、ボーイングは生産ラインを動かし続けるため、欠陥品や不適合品として処理された部品を使用していると語った。
モホークの仕事のひとつは、航空機の製造品質を維持し、不良部品が飛行機に搭載されないように別々に保管される部品全点を追跡することである。しかしモホークによると、品質検査チームが見ていないときに、一部ボーイング社員がプロトコルに違反し、欠陥部品を航空機に使用していることを発見したという。
モホークによれば、ナットやボルトに限ったことではなく、舵にさえ及んでいたという。彼は、ジェット旅客機の標準的な期待寿命である30年ももたない可能性の高い42個の欠陥または不適合な舵が紛失したと付け加えた。 彼はこう付け加えた、
「適切な調査がなされなければ、大惨事につながる可能性があります。最初の1年以内には起きないかもしれないが、この先、期待された寿命は持たないだろう。ロシアンルーレットのようなものだ。壊れるかどうかわからないんだ」。
部品の奪い合い
ボーイングの元従業員マール・メイヤーズも同じく内部告発者であるジョン・バーネットの死をきっかけに、ボーイングの生産慣行の一部を明らかにしようと考えた。マイヤーズのボーイングでのキャリアは30年に及び、彼は部品検査官として働き始めた。
彼はCBSの取材に対し、2015年に不良品として処理された787ドリームライナーのランディングギアアクスルが工場に戻されたことを知り、初めて懸念を抱いたと語った。さらに、それらは修理不可能なほど腐食しており、スプレーで赤く塗られていたと付け加えたが、ボーイングは欠陥車軸を使用したことはないと否定した。
マイヤーズはさらに、使用に適さない部品が最終的に飛行機に搭載されるこうした慣行は10年以上続いていると付け加えた。航空機に搭載する前に、化学薬品で洗浄することもあった。
また、管理職は良品であれ不良品であれ、航空機部品を奪い合い、担当する機体の生産を完了させるため内部で競争していたと付け加えた。
後始末の山
ボーイングは、膨大な受注残を抱えているため、規制と航空会社の両方から生産品質の改善で大きな圧力を受けている。内部告発者数名からボーイングの工場での過失について懸念を表明しており、同社はこれらの問題に対策を講じ、取り組むことを余儀なくされている。
CBS番組の書き起こしは次で見られる。https://www.cbsnews.com/amp/news/boeing-whistleblower-says-faulty-nonconforming-parts-missing-during-plane-production-60-minutes-transcript/
ボーイングはまた、新CEOの採用を含む経営トップの交代を行った。 本誌はボーイングにコメントを求め、以下の回答を得た、
「60ミニッツのインタビューを受けたボーイングの現従業員および元従業員は、以前にも当社と懸念を共有していた。我々は彼らの主張に耳を傾け、慎重に評価した。
「彼らのフィードバックの中には、工場プロセスの改善に貢献したものもあれば、提起した他の問題は正確ではない。しかし、はっきりさせておきたいのは、数年にわたる調査に基づき、彼らが主張するような航空機の安全性に影響を及ぼすものはなかったということだ」。
Boeing Quality Investigator Claims Faulty Parts Have Been Used "Repeatedly" To Produce Planes Faster
By
https://simpleflying.com/boeing-quality-investigator-faulty-parts-plane-production-faster/
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